2020年度U18生斎藤ゼミ活動報告書

 

 

 

科目名:演習Ⅰ,Ⅱ

はじめに

 2020年度において、斎藤ゼミのU18生である私たちは、持続可能な開発や環境問題といった分野についての学びを深める中で、これまでの歴史から未来に向かう上での選択肢までの一連の流れや可能性をいくつかの課題図書から読み解くことで多くの知識を身につけました。コロナ禍ということもあり、課外活動を行うことはできませんでしたが、オンラインツールを用いたディベートなど新たな形式での活動にも試みました。さらには持続可能性や国際開発の仕事に関わるゼミの先輩方からお話を聞くことで、それらの分野においてより多角的な考察力を身につけることができました。以下は、2020年斎藤ゼミU18生の活動や学習内容をまとめた活動報告書です。

演習Ⅰにおける活動内容

 演習Ⅰは新型コロナウイルスの影響によりZoomを用いたオンラインでの実施となりました。本学期においては文献を通して国際開発に関する基礎的な知識を身につける事と、卒業生の方から実際の社会で行われている国際開発について学びました。最初に行った文献の研究では西川潤氏著書の「2030年未来への選択」を読み、これからの時代に起こりうる課題を学び国際開発や行動変革の必要性を学びました。次にDeneulinとShahaniによる “An Introduction to the Human Development and Capability Approach: Freedom and Agency”を読み国際開発そのものを理解するとともに英語での文献を読み解く力を育てました。これらの文献を読み各々がブックレポートを作成し、ゼミにおいてディスカッションを行いました。

 次に、斎藤ゼミの卒業生の方々から持続可能性や国際開発に関わる仕事をしていらっしゃる人を招き実際の社会での事例を学びました。ゲストスピーカーの中には斎藤先生の他の授業でもお話をしていただいた方もいらっしゃいましたがゼミという少人数の環境下ということもあり質問や意見交換をし、国際開発への興味関心が深まりました。実際に社会で国際開発分野に関わっている方のお話を聞ける機会はあまりないので斎藤ゼミの魅力の一つだと感じました。

 

演習IIにおける活動内容

演習Ⅱは演習Ⅰがオンラインでのゼミとなった為、初めてのface to faceでのゼミとなり、ゼミ生同士でも初めて直接顔を合わせる機会となりました。演習IIでは大きく分けて二つのことを実践しました。一つ目は木畑氏著の『20世紀の歴史』の考察です。この著書からは斎藤ゼミの専門分野である「環境」や「持続可能な開発」分野を凌駕する内容を学ぶ事ができ、ゼミ生1人1人の知識の幅が広がったと感じています。また、著書の内容をゼミ生同士で共有する機会もあり、有意義でした。

二つ目は、それと並行して行った、自分たちのゼミ論・卒論テーマを固めていくという作業です。11月から12月にかけて私たち自身のゼミ論・卒論のテーマを絞り、他のゼミ生の前で発表し共有しました。年が明けた1月には4回生の方々のゼミ論・卒業論文発表を聞き、多くのアイデアを吸収することができました。その発表も通して、1月末には仮卒論・ゼミ論として提出をし、他のゼミと比べても研究テーマをかなり早い段階で固めることができたように思います。

上記二つの活動の他にも、日経のセミナー参加や、意外と知らなかった大学図書館の利用ガイダンスの開催など、有意義な活動を行いました。例年に比べると、斎藤ゼミの1つの特徴でもある「課外活動」がコロナパンデミックの影響により皆無でしたが、限られた中で有意義な活動が行えました。

 

 

まとめ

  今年度のゼミ活動は、上記でもあったように新型コロナウイルス拡大により上半期が全てzoomでのオンライン授業、課外活動はできないといった状況にありました。そんな中、演習Ⅰでは日本語と英語の文献を一冊ずつ読み、幅広い国際問題や国際開発問題について理解を深め、ディベート大会でも、オンライン開催にも関わらずチームごとにテーマの深掘り、調査を行い有意義なディベートをすることができました。演習Ⅱでは対面での活動が増える中、文献購読を行い、それぞれ感じたこと・考えたことを意見交換し、それと並行してゼミ論・卒論の執筆に向けてテーマ設定・研究を行い、4回生のゼミ論・卒論執筆に向けた有意義な活動ができました。今後のゼミ活動でも文献購読やディスカッション・ディベートなどの活動を通じてより多くの知識を吸収し、ゼミ論・卒論の執筆に向けて研究を進めていく予定です。以上で2020年度斉藤ゼミU18生の活動報告を終わります。