2022年度斎藤ゼミU20生活動報告書

 

科目名:演習I.II

 

はじめに

2022年度、新型コロナウィルスの流行が少し落ち着き、斎藤ゼミのU20生である私たちは、持続可能な開発について環境や貧困など幅広い側面から学びを深めた。対面でのゼミに加え、学外での活動が少しずつ可能となり、企業訪問やゲストに講演等も通して活動した。また、課題図書や4回生で仕上げる卒業論文・ゼミ論文のテーマ設定や研究計画を考えた。演習共に、留学を行うメンバーがいたため、普通より少ない人数となったが、その中でもそれぞれが関心を持つ分野、また『持続可能性』に関し幅広く知識を深めることが出来た。以下は、2022年度の活動をまとめた活動報告書である。

 

演習Ⅰにおける内容

演習Ⅰは、対面と学外での学習を組み合わせて実施された。留学中のメンバーもいたため、全員が顔合わせをする機会は限られていたが、文献やビデオ、ゲスト公演など様々な方法で幅広い知識を身に付けた。

はじめに、前期には西川潤さんの「2030年未来への選択」とDeneulinShahaniIntroduction to the Human Development」の2つの書籍を、担当章を割り振り、要点をまとめ演習内で共有した。また、それぞれがこの文献全体に対する意見や考えについてまとめたブックレポートを作成した。これら2つの文献を通し、今私たちに求められることそして、どのような考えが必要か改めて考え直すことが出来た。更に、持続可能な開発に関する基本的な知識をそれぞれの文献から学ぶ機会となった。

次に、ゲストスピーカー3人からの講演を受けた。6月上旬にはNPO法人アクセスの野田さんから、貧困地域に住む人々特に「フィリピン」における貧困状況についてお話を聞き、モノやお金ではなく、生きる力にアクセスできるようサポートするシステムについて学んだ。また、日本工営の大西さんから国際協力について、JICAの活動や途上国と行う開発プロジェクトについて学びました。また、京都にあるマザーハウスへ企業訪問し、モノを通し途上国と日本をつなぐ仕組みについて学びました。このように、ゲスト講演や企業訪問を通し全ての回に共通する『開発』について考える機会となった。

演習Ⅰの後半には、原子力発電についてのディベートを行った。「脱炭素社会には原発が必要か?」について賛成派・反対派に分かれ議論を行った。それぞれのチームが事前に下調べを行い、どのように主張や反論に対する意見を考え行った。メンバーの中には、初めてディベートを行う人もいた為、学びになる部分が多かった。また、原子力発電について両方の視点から考えることで、このトピックに関しより深く理解することができた。

演習Ⅰのまとめとして、ゲストによる講演や文献からの学習など様々なトピックを扱ったが、その中で共通する視点や相違する視点など考えることでより学びを深めることができた。

 

演習Ⅱにおける活動内容

 演習Ⅱは、コロナの制限も緩和され、ほとんど対面で授業が行われた。さらに、ゼミの学習内容にかかわるような場所への訪問、留学しているゼミ生徒も交えたZoomでのミーティングも行った。

 演習Ⅱの活動としては、本・報告書を章ごとに担当して内容の共有、ビデオ鑑賞、守山農場やスマートシティの見学、卒論・ゼミ論に向けた準備が挙げられる。

演習Ⅱでは、木畑洋一氏の「20世紀の歴史」と、#climate of changeのレポートである「TOWAEDS A WELLBEING ECONOMY THAT SERVES PEOPLE AND NATURE」を章や、ページ数で分担し、各自要点をまとめ内容を共有した。どちらにおいても本・報告書から学んだこと、感じたことについてのブックレポートを提出した。

 守山農場、吹田のスマートシティの見学では、仕組みや工夫など直接お話を伺い、疑問点を質問する機会を得ることができた。これらは、我々ゼミ生が普段学んでいる知識を、実際に実践している現場に触れることであり、非常に貴重な機会であった。

また、演習Ⅱでは各自ゼミ論・卒論で扱う内容を大方固め、それに関して調査し、プレゼンテーションにて共有を行った。斎藤先生からのフィードバックや、参考文献の提案などもあり、今後、それぞれがより深く研究を進めていくだろう。

留学中の学生は月に一度程度、留学先での生活、経験をまとめた留学レポートの提出を行った。また、留学中のゼミ生も交えたZoomでのミーティングは堅苦しいものではなく、留学先の様子や、留学先での生活についての情報共有と雑談であった。全く違った環境に身を置いている、ゼミ生徒も交流を行えたため、非常に興味深いことも聞くことができ、非常に有意義な時間であった。

 

まとめ

 演習ⅠⅡに共通して、それぞれ2つの文献を読み、互いに内容、それに対する意見や考えを共有することによって、知識・理解を深めることができた。また、ゲストスピーカーの方の講演や、実際の現場の見学など知識として学んでいるものを実践している人、場所に触れることができ、非常に有意義な活動ができたと思う。演習Ⅱでは、卒論・ゼミ論への各自準備が始まり、それぞれの研究内容への基礎知識をまとめることができた。今後演習Ⅲ、Ⅳではこれらの知識を元により、詳しい内容へと各自学習を進めていく予定である。以上で2022年度斎藤ゼミU20生の活動報告を終わる。