担当者 福山 泰子
テーマ

現代社会と文化遺産

(G+E)
講義概要
(演習Ⅰ~Ⅳ)
本科目は、一・二年生を通じて獲得してきた各領域に関する知識と、それらが交差する諸問題についての見識を特定の観点から深化させることを目指す。本学科の教学展開において、総仕上げ的役割を担う。文化遺産(文化財)は、人類の長い歴史を物語るものであり、グローバル化が進む現代では文化の多様性を理解する鍵ともなる。しかし、これらの文化遺産は紛争や自然災害、資源開発や環境破壊、社会構造の変化によって様々な問題に晒されている。演習では、 文化遺産の歴史的価値や評価にとどまることなく、それらが直面する紛争、災害、社会構造の変化による諸問題を理解し、文化遺産の現状を国境や民族、宗教、社会体制などから多角的に考察し、行政・研究機関・地域社会等による取り組みなどを批判的に検討するにより、現代社会における文化遺産の存在意義を考える。
到達目標 ・現代社会における文化遺産に関する諸問題について知識を習得する。
・文化遺産という側面から現代社会を考える力を獲得する。
・文化遺産のあり方について自らの確固とした考えを持つ。
講義方法 文化遺産の事例研究として教員によるスライドを用いた講義のほか、文献講読やディスカッションを行ない、基礎知識を習得した上で、自らが注目する文化遺産(文化財)についてその遺産が辿った歴史や現在を追究し、問題提起を行ない、解決方法を模索する。また、講義外では近郊の世界遺産などでのフィールドワークを行う。本講義では、日本語および英語を用いる。
成績評価の方法 50%(積極的な受講姿勢、発表、ディスカッション等)
50%(各自の研究テーマに関するレポート)
系統的履修 文化遺産学を履修しておくことが望ましい。
テキスト 特になし。適宜、授業内で取り上げる。
参考文献 野口淳・安倍雅史編『イスラームと文化財』(新泉社)(ISBN:978-4787715050)
田中英資『文化遺産はだれのものか−トルコ・アナトリア諸文明の遺物をめぐる所有と保』春風社(ISBN: 978-4861105487)
Falser, M. Cultural Heritage as Civilizing Mission: From Decay to Recovery (Transcultural research-Heridelberg Studies on Asia and Europe in a Global Context), Springer (ISBN: 978-3319136370)
Kalvemark, T. Cultural Heritage for Peace and Reconciliation (CHwB)
Stubbs, J.H. and R.G. Thomson, Architectural Conservation in Asia: Ntaional Experiences and Practice, Routledge (ISBN: 978-1138926103)
履修上の注意・担当者からの一言 内外の文化遺産(文化財)を実見し、実際的な問題と向き合い、考える機会を積極的に持ちましょう。