担当者 澤西 祐典
テーマ 文学/比較文学/文芸創作
講義概要
(演習Ⅰ~Ⅳ)
「文学研究」と一口に言っても、作品読解、作家研究、文化の越境、翻訳、ジャンル研究、文学とメディア、本と装丁、ブッククラブ(読書会)活動、図書館や書店のあり方など、さまざまな切り口が存在します。本演習では、こうしたテーマの中から自身の関心を尖鋭化させ、文学を取りまく現状について学びながら、自らの知見を養うことを目指します。
具体的には「演習Ⅰ」で、こちらが設定した三つのテーマ、①〔世界の中の日本文学〕(村上春樹、吉本ばなな、芥川龍之介、『源氏物語』など)、②〔本とビジュアルイメージ〕(『不思議の国のアリス』の挿絵、本と装丁など)、③〔芸術とメディア〕(芥川賞予想、ノーベル文学賞など)について学び、その後の「演習Ⅱ」~「演習Ⅳ」では、「演習Ⅰ」で学んだ知見を活かしながら、自ら問題設定を行い、「文学研究」を行ってもらいます。
また文芸創作を希望する場合は、提出された作品に対して合評を含む指導を行います。
到達目標 文学を取りまく諸問題について知識を身につけ、自らの見解を持つ。
講義方法 講義とは異なり、学生による主体的な学習が主となります。「演習Ⅰ」では、こちらが課した課題に対する成果報告ののち、ディスカッションを行い、課題に対する理解を深めます。「演習Ⅱ」~「演習Ⅳ」では、テーマ選び・問題設定から自ら行い、成果報告とディスカッションを行います。
成績評価の方法 平常点(100%)から総合的に評価します。具体的には、授業への貢献度、課題やプロジェクトへの取り組みと達成度、プレゼンテーション、レジュメなどを主たる評価の材料とします。なお、正当な理由がなく、また、それを証明することができない欠席や遅刻が繰り返される場合は不合格とし、以降の演習履修は認められません。
系統的履修 「物語と文学」、「世界と日本の文学」(文芸創作希望の場合は「芸術表現法E」)
テキスト 「演習Ⅰ」:芥川龍之介『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇』(文春文庫)
「演習Ⅱ」~「演習Ⅳ」:適宜指示します。
参考文献 授業中に適宜指示します。
履修上の注意・担当者からの一言 授業(発表・討論)への参加度を重視します。また、授業外でもゼミ関連の行事に参加すること。