シラバスNo | 21 |
担当者 | 福山 泰子 |
テーマ | イメージを読む―造形表現の諸相— |
PEC候補生受入 | 受入不可 |
講義概要 | あらゆる時代・地域において人々がそうであったように、現代における私たちもまた、美術や建築、さらには日常生活の中の身近なものなど様々な「かたち」に取り囲まれている。この演習では、国境や民族、言語では区分できないメディアの一つとして、「かたち」、すなわち芸術を含む造形表現を取り上げる。 何をもとに造形表現、「かたち」は生み出されるのだろうか?それはどのように伝播し、変容されたのだろうか?そして、私たちはそれをどのように理解しているのだろうか?素材としては、ギリシア神話、ゾロアスター教、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教などあらゆる宗教を横断しながら、宗教美術から現代美術まで幅広く取り上げる。「かたち」をみるという自らの眼差しによって、そこから読み取れる情報を整理し、「かたち」というイメージが物語るところのもの、イメージが負う意味や機能を、異なる時代や地域、あるいは異なるメディアの例を比較検討しながら、多角的に分析する。 |
到達目標 | 「かたち」というイメージ、造形表現が物語るものをいかに読むか、その背景に介在する時代、歴史、社会、文化といった視点から「かたち」を多角的に分析する力を養い、それを的確に言葉で表現する能力を身につける。 |
講義方法 | 造形美術を中心に取り上げ、毎回いくつかの作例について比較分析を行う。作例に対するプレゼンやディスカッションを通じて、将来的な自分のテーマについて分析する際の考察力を養う。 |
成績評価の方法 | 平常点60点、レポート40点(テーマ等は授業内にて指示) |
系統的履修 | 広く歴史や、言語を含むメディアに関する講義を受講しておくことが望ましい。 |
テキスト | 特になし。 |
参考文献 | アンリ・フォション『形の生命』、平凡社、1575円 その他、適宜授業内で指示。 |
履修上の注意・担当者からの一言 | この演習Ⅰで取り上げるのは、「かたち」。「見る」「触れる」などの身体的体験も重要です。また、自分の興味のあるテーマが既にあれば、それをどのように分析できるのか、その視点論点を探究しましょう。 |