概要

国際文化学研究科 国際文化学専攻 博士後期課程

2002年4月、龍谷大学国際文化学研究科に博士後期課程が開設されました。2000年4月に修士課程が開設されたことにつづいて、国際文化学の研究を一層進めることができます。創立370年、宗教研究、インド研究、民際学において世界に誇る伝統をもつ龍谷大学が、半数弱の外国人教授という新しい陣容で国際文化学部を出発させてから、国際文化学研究は着々とその地歩を進めてきました。博士後期課程開設によって、学部から大学院博士課程までの一貫教育・研究の制度が整備されています。

国際文化学とは

21世紀は、ニューヨークでの同時多発テロ、アフガンでの戦闘という人類の未来を深く憂慮させるような宗教対立・文化対立の事件とともに始まりました。日本の不景気も世界の動向の中で考えることなしには理解できません。

国際文化学研究、すなわちIntercultural Communicationの原点はここにあります。異なる文化や文明はどのようにして交流し、コミュニケーションを保ってきたのだろうか。そこにはどんな文化摩擦が発生しているのだろうか。異文化の交流や摩擦は、それぞれの地域の文化をどのように変容させてきたのだろうか。異文化の交流や相互の深い理解なしに、世紀以降の人類は生きていけるのだろうか。国際文化学研究科は、こうしたことを真剣に考え、それを文化の各分野に即して勉強して行く学科です。

「文化」には様々な定義がありますが、この研究科では、「社会の成員によって学び取られ、分かち持たれ、次の世代に伝達される、人間が生きるために必要とする能力や習性の様式の全体」を文化として、ほぼ捉えております。ここでは、コミュニケーションのための言語に熟達することに加えて、文化を「思想・芸術」の分野、すなわち、人文科学的な分野だけでなく、「生活・文明」の分野、すなわち、従来の学問分野で言えば社会科学的な分野をも勉強・研究できるようになっています。

博士(後期)課程の特色

  • 博士課程の特色は少人数の定数を精選して、集中的に行き届いた指導を行うことです。高度な研究者養成に加え、実務におけるキャリア・アップも目標にしています。
  • 多くの外国人教授を含め教員は全員2カ国語以上の使用者です。英語など外国語による授業も多く、専門研究を外国語で発信できる研究者養成を目指しており、留学の便宜も図られています。
  • 国際文化学は学際的な新しい学問です。宗教学から美術史、文学、経済学、政治学など多彩な教員の学問を深く知れば知るほど、教員が今切り開きつつある新しい分野の研究にきっとあなたも魅了され、積極的な参加者になっていくでしょう。知的な冒険心と批判的精神とをたずさえたあなたなら、日本人、外国人を問わず、ともに学んで行く仲間として、心から歓迎します。

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