オーストラリア連邦

モナッシュ大学2004年度後期T.Yさん(男)

期間
2004/9/27-2005/2/14
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 76,800円
食費 1,000円
交通費 6,000円
図書・学用品 1,500円
衣服費 3,000円
教養娯楽費 3,000円
雑費 2,000円
合計 93,300円

衣服教育娯楽費用についてはこの金額以下での生活が基本的に多いのですが、クリスマスホリデーにて多くの買い物をしたため、TOTALでの支出から考えて算出しました。

渡航・帰国費用
149,350円
授業料
(15週間)420,000円
換算率
A$1=80円

住宅について

僕は留学中の滞在はすべてホームステイだったのですが、2ヶ月を過ぎた辺りからシェアハウスに移ろうかと考えたことも何度かありました。留学の始めはホームステイが適当だと思いますが、せっかくの機会なのでより自立的生活にチャレンジすることをおすすめします。

医療について

利用することがなかったため、具体的なことは何一つわかりませんが、日本語OKの病院はCityにあるようなので、滞在中もし病気になられた場合はそちらを利用されてみるのもよいのではないでしょうか。電話による相談はフリーダイヤルのようです。

治安・衛生について

治安について女子留学生(特に東南アジアあたりから)の家に警官を装って侵入するという事件がメルボルンで数件報告されていました。しかし、基本的には安全なところです。衛生状況については良好ではありますが、やはりハエの多さは日本人にとって不快な点であると思います。

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受講科目

英語学習
期間

2004/9/27-2005/2/14

授業内容・到達度

モナッシュ大学語学学校ジェネラルイングリッシュコースでの学習のため受講した科目はすべて「英語学習」となり、5週間を1タームとする3ターム、15週間(クリスマスホリデー5週間を除く)、週5時間(自習5時間を含む)の学習を行ってまいりました。事前の準備不足から当初は基礎的なことをこなす毎日でしたが、クラス担任などのアドバイスをもとに自習を進め、少しずつ実力がついていったと思います。クラスに関しては15〜20名で、日本人が半数近いときもあり、やや環境としては不満足に思うこともありました。また、学習内容に関してなのですが、文法中心というよりはリスニング、スピーキングにより重点が置かれていたと思います。また、リーディングについてはグラフなどを用いてのレポート作成などが課題として出されるアカデミックな部分も含まれていましたが、全体的としてグラマーなどを勉強する事が少なく、自習などでカバーすることが多かったように思います。また、担当教員によっても授業内容や課題が異なり、効果的なタームとそうでないタームとがあったことは事実だと思います。2タームをレベル4(レベルは6まで)で過ごし、結果としては最後の1タームをレベル5で学んだのですが、到達度としては自分自身にとっての英語学習の課題が明確になったというところでしょうか。TOEICなど受験していませんので、具体的到達度を述べることはできませんが、実感として包括的に英語力が向上したことは確かなことであると思います。しかし、今回の語学留学の目的に挙げたビジネスで使える英語の学習には至れなかったことについては自分自身反省すべき点であったと思います。

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留学を終えての感想

今回の留学(語学留学)の目的はもちろん英語の習得が第一でしたが、その他にも卒業論文フィールドワークの一環としての意味合いもあり、卒業論文提出までの約2ヶ月間は非常に楽しく過ごしたのを思い出します。 また、卒業後は海外でも活躍する企業での勤務となり、将来的に英語など外国語能力が必須となるため、今回の語学留学ではその基礎となる部分を確立するのが目標でもありました。

当初、3回生の間で長期留学を計画していましたが、所属するクラブの関係もあり、4回生での留学を決めたのですが、それから1年以上、クラブ活動や就職活動、また卒業論文作成などの忙しさにかまけて、英語を勉強することがなかなかできないままにオーストラリアに着いたことを後悔することも多々ありました。

また、現地では予想以上に日本人が多いため(その他複数の日本の大学の語学研修と時期を同じくしたため)、日本語を使ってしまうことも多く、自分自身の甘さもまた今更に反省すべき点であったと思います。 留学中の4ヶ月間(ホリディの1ヶ月を含む)はあっという間のものでしたが、それもやはりホストファミリーや友人などに恵まれ、楽しく過ごせたからだと思います。

留学当初、ステイ先から大学へは1時間以上かかるため、7時過ぎに家を出て授業後すぐに帰って7時ごろに帰宅し、その後は授業の課題を行い、休日に卒業論文を作成するのが精一杯といった毎日でした。そのような中、生活にもなれ緊張の糸が緩み始めた11月上旬、風邪を引いたことで学校を休んだことが逆にこの留学の転機となったように思います。卒業論文作成にまとまった時間が欲しいと思っていたこともあり、木・金と学校を休み、土日と併せて計4日間(実質木曜日は熱のため何もできませんでしたが)で卒業論文作成に目処をたてることができたことが、その後の留学生活に余裕を与えたように思います。

その後は生活に余裕も生まれ、家族の手伝いなども積極的に行えるようになり、また友人らと授業後にスポーツを楽しむなどして勉強だけでなく留学生活全体が一層楽しいものになったと思います。しかし、先述のように英語の勉強を不十分なままに留学したため、長い間それを補うことに時間を費やしたように思います。また、文法などが授業ではあまり重要視されなかったため自習で補うことが多かったのですが、これまでの文法学習などを受験を通じてもしっかり取り組んだことがなかったため、いまだにその不足を感じています。そのため、当初挙げていた目標の1つであるビジネスの場で使うための英語の基礎を確率するようなレベルにまでは至れなかったのではないかと考えます。

まず、語彙力のなさがなによりも大きな問題ではありますが、新聞やニュースなどは毎日欠かさず見るのですが、まだまだビジネスやAGEなど堅い新聞を読むのに時間をかけざるをえず、今後も継続した英語学習は必要不可欠であるというのが実状です。4回生の後期という時期をどのように過ごすのかというのはまた今後の人生に大きな影響を与えるのではないかとも思えます。僕の場合は「留学」という経験ができ、今後の自分にとっても良い経験になったと思います。それもやはり理解ある家族や大学、会社に恵まれたことも1つの大きな要因であったと思います。語学学習は今後の学習の課題を明確にする程度で終わってしまいましたが、それでも確実に成長したことは実感しています。入社後に受けるTOEICでは750点以上が内定式での約束なのですが、まずそれをクリアできるよう、そしてその後も継続的に英語学習を続けていきたいと思います。

生活全般について

留学生活のすべてをホームステイで過ごし、またホスト(スリランカ出身の老夫婦)自身も協力的で非常に気を遣ってくれたこともあり、何かに不自由することはほとんどありませんでした。 しかし、すべてがマッチしたというわけではなく、お互いに理解が必要なこともありました。 僕は辛いものが全く食べられないため、ホストに頼んでスパイスを控えてもらいました。 留学生活後半にはホスト自身が「ノブと同じで以前のような辛いものが食べられない」というほどに徹底してスパイスを控えてくれました。ホストマザーが右足が不自由なこともあって、僕自身もお礼の意味をこめて皿洗いや洗濯物の取り込み、ゴミだし買い物など簡単な手伝いはするように心がけました。

また、僕はそれまでお酒を飲むことはほとんどなかったのですが、毎日ホストに付き合ってお酒を飲むようになり、「お互い、困った習慣が身についた」とホストとよく話したのを覚えています。また昼食は毎日サンドイッチを作ってくれ、週末にはレストランやホテルでの夕食をご馳走してくれたりと食事代はほとんどかかりませんでした。ファミリーにもよりますが、留学やホームステイの目的を伝えることでファミリー自身もそれに理解を示してくれるのではないかと思います。僕は出来る限りいろんな文化を学びたいということを伝え(僕の留学の目的は英語の習得と卒業論文でしたがが、ホームステイの目的は文化を学ぶためでした)、ホスト自身もスリランカ料理だけでなく、いろんな国の料理を食べさせてくれ、またいろんなところへと連れて行ってくれましたし、何より一番の英語の先生でした。

やはり食事付きの寝泊りするところだけではないので、お互いがお互いの生活を大事にしなければホームステイでの生活はうまくいかないことも多いでしょうし、Give&Takeを心がけることも大切だと思います。また、何人もの学生を受け入れてきたホストファミリーであれば様々なことを心得ていると思うので頼りになると思います。僕の場合はホスト自身の受入経験が少なく、お互いに話をすることでより良い環境作りをしていきました。長期留学の際、やはり気になるのは生活費などの出費についてだと思うのですが、僕はカードも口座も持たずに行ったので(長期留学の方はカードや口座を持たれることをおすすめします)、余分なことにお金をかけないでいかに留学生活を楽しく過ごすかということを心がけました。

日本人の友人はゴールドコーストやエアーズロック、タスマニアなどを観光したようで、Virgin Blueやjet starなどのオーストラリア国内線を上手に使えば格安でいけるといっていましたが、それでもクリスマスホリディの間の旅行代は皆500ドル〜1000ドル近くは使っていたようです。また、インドネシア人の友人からはホリディの間一緒にインドネシア(バリ島)に帰らないかと誘われたのですが、飛行機代もないので断りましたが、ホリディの過ごし方も前もって考えておいたほうが良いと思います。僕はホリディをホストと過ごしてクリスマス体験をしたいと思っていたので、その間近くの海やシティ観光、また友人のシェアハウスを過ごし、またホストがリゾートにも連れていってくれたので、これもほとんどお金を使うことなく過ごしました。また、メルボルンでは様々なイベント(僕の場合はメルボルンカップや全豪オープンなど)が開催されますが、それも高額ではないので是非参加して楽しむべきだとおもいます。

携帯について、長期留学生はほぼ全員が持っているので持つことをおすすめします。僕はお金を節約するため所有しませんでしたが、プリペイド式のものを100ドル程度で購入できますし、またインターネットについてもまだまだオーストラリアではダイアルアップの家庭が多いようですが、ブロードバンド化が進んできてはいます。インターネットを引いていない家庭の場合はこれもプリペイド式(ダイアルアップ)のものがあるので、それらを利用するのも1つの手段だと思います。 また、国際電話についてはBONSAIカードをおすすめします。10ドルで360分の通話が可能なのでかなりお得だと思います。生活費などは交通費(60ドル程度)とまた少々の雑費程度で月100ドル程度の出費で済みました。また郵送料についてはキロ数×10ドルを目安にすればよいと思います。渡航方法についてですが、僕はサービスが良いということもあって、シンガポール航空を使いましたが、乗り継ぎが面倒だという人はカンタスをおすすめします。

また、留学後に語学力を生かす意味でもいろんな国を巡ってから帰るという友人もいましたが、それも良いことだと思います。今後留学される方へのアドバイスなのですが、長期留学される場合も最初はホームステイされることをすすめます。やはり不慣れな環境の中で生活するのは困難ですし、生活に慣れるという意味でもホームステイは効果的だと思います。僕自身、2ヶ月を過ぎた頃からお金も安いのでシェアハウスに移ろうかとも考えたのですが、ホストとの生活に満足していたのでシェアハウスには移りませんでした。

シェアハウスでの生活はより自立的だと思うので、そちらの生活も有意義なものだと思います。留学という経験は皆が皆できるものではありませんし、限られた期間をどう過ごすかとういことを常に考えることは大切なことだと思います。留学したから凄いではなく「何をしたのか」ということがより今後の自分にとおて意味を持つと思うので、これから留学される皆さんも是非、楽しい留学生活を送るためにも、何をするのか考えてみてはいかがでしょう。

最後に僕のように4回生の後期の留学を考えている人に向けてのアドバイスですが、就職活動の時点から僕は留学する旨を伝えてきたこともあり、内定企業からも留学に関し、内定式を僕一人別日程で行ってもらい、また研修なども帰国後まで遅延してもらったりと様々な配慮、理解がなされました。 卒業論文については出発前に出来る限り作成しておかないと留学先での作成は困難であることが言え、時間的にも毎日授業などある中で行わなければならないために、困難となるケースもあります。そのため、就職活動、卒業論文作成、留学準備など計画的に物事を進めることは非常に重要です。4回生後期の過ごし方はそれぞれだと思いますが、留学という方法で自分で伸ばしてみるのも1つ良いことだと思います。

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