オーストラリア連邦

クイーンズランド工科大学2004年度後期Y.Sさん(女)

期間
2004/9/3-2005/2/6
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 55,000円
食費 1,500円
交通費 2,000円
図書・学用品 500円
教養娯楽費 18,000円
雑費 3,000円
合計 80,000円
渡航・帰国費用
160,000円
授業料
960,000円
換算率
AS1ドル=80円

住宅について

ホームステイの場合、その家族の一員として家の手伝いを進んで行ったほうがいいと思います。また、家に帰るのが遅くなる時や外で食事をする時、前もって知らせておく必要があります。知らない家庭でいきなり生活していくわけなので、自分の部屋に閉じこもりがちになるかもしれませんが、それではホームステイしている意味がないので、積極的に話し掛けたりしたほうがその家族とうちとけることができると思います。

医療について

私は幸運にも病院に行かずに済んだのでよくわかりませんが、オーストラリアの医療事情は日本とそう違わないと思います。歯医者に行った場合は保険の適用外なので日本で歯医者に行っておいた方がいいと思います。

治安・衛生について

ブリスベンは比較的治安や衛生面は良いと思います。ただ、このことはどこに行っても言える事ですが、夜一人で出歩くのは避けるべきでしょう。私の友人が一人で夜8時半ごろシティの人気のないところを歩いていたらいきなり2人組みの強盗に殴られパスポートとクレジットカードを盗まれたそうです。

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受講科目

Text Book, Writing, Speaking, Reading
期間

2004/9/6-2005/2/4

授業内容・到達度

これらの授業では教科書や問題集を用いて文法を学び、先生が用意した新聞などの切り抜きを読み、読解力を養いました。また、もう少しレベルが上がるとそれぞれ違う内容の文章を読みペアを作り、その内容を相手に自分の言葉で説明できるように練習しました。Writingは先生がタイトルを与え、それについて正しい文章の形式で書けるように学びました。

ILC(Independent Learning Centre)
期間

2004/9/6-2005/2/4

授業内容・到達度

自分の苦手とするところを克服する目的の授業です。それぞれの自分がしたい方法で自由に勉強しました。例えばTOEFLの勉強をしたい人はその問題集を解いたり、リスニングが苦手だと思う人はカセットテープを聞いたりしました。先生はその人のレベルに合ったもので手助けしてくれます。

Language Lab
期間

2004/9/6-2005/2/4

授業内容・到達度

先生と生徒みんながマイクつきヘッドホンを装着してお互いの声がより明確に聞こえるようにし、発音やリスニングのスキルを強化する授業です。

Computer
期間

2004/9/6-2005/2/4

授業内容・到達度

次の日にするプレゼンテーションに向けて、調査をするためにインターネットを使用し準備をする時間です。もし時間が余ればメールをしたり、自由にパソコンを使用することが出来ます。

Activity
期間

2004/9/6-2005/2/4

授業内容・到達度

Flim, Speaking, ILC, Computerの中から自分の好きな授業を選ぶことができます。 私のクラスメートはちゃんとした目標を立てていたので、みんな真面目に取り組んでいました。 また、みんなおしゃべりな人ばかりだったので、少し騒がしいくらいでしたが、そのほうが沢山英語を使用するので英語を上達させるには良い環境にいたと思います。

Reading,Presentation
期間

2004/9/6-2005/2/4

授業内容・到達度

最初はReadingにしても内容が簡単なものを先生は選んでいたけれど、次第に内容が高度になってきました。だけど、そのことにより、徐々に読む速さが早くなり、またボキャブラリーの数も増え英語が伸びていっているのが実感できました。

私は「プレ演習」に見合う内容の授業を受講しました。それはプレゼンテーションやディスカッションをする授業です。毎週金曜日にその授業があり、先生が前日の木曜日の授業中何についてプレゼンテーションするか伝え、それについてインターネットを使用して調査し、準備をしました。実際にどんなことについてプレゼンテーションを行ったかというと、自分の興味のある病気(パニック障害)、正解規模の会社の生い立ち(グリコ)自分の行ってみたい場所とその理由(台湾)自分の国の文化や行事(どんどんやについて)、世界の有名人とその偉業(杉原千畝)世界のニュースをリサーチし、まとめる(津波について)など。また、ディベートでは先生が読んだストーリーを聞き、誰に一番責任があるのか、また子供を叱る際、肉体的暴力をふるってもよいか、などということについて話し合いました。

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留学を終えての感想

衣食住について

ブリスベンでは多くの人がTシャツにジーパン、そしてサンダルといったラフな格好をしていました。私が行った学校、QUTには寮がなく多くの生徒は最初ホームステイをし、生活に慣れてきたらシェアに変わるという方法がほとんどでした。QUTに限りらず、UQやグリフィスの生徒も同様の方法を取っていたようです。私も最初はそのつもりでした。なぜなら出発する前、実際にブリスベンに留学をしていた先輩方と話をした時、住居について訊ねるとシェアを奨められたからです。というのも、その先輩の最初のステイ先は学校から大変遠く、ステイ先を変えられたそうです。しかし、次のステイ先では料理を全く作ってくれなかったので、自分で料理しなくてはいけなかったそうです。そしてシェアに変えたら、シェアメイトが良かったのもあるかもしれませんが、とても楽しかったそうです。

日本では知らない人とシェアするなんてあまり聞いたことないし、違う国からきた自分と同じ境遇の人と生活を共にするのも刺激され良いなと思いました。何よりも留学するなんて機会はこれ以降ないだろうし、いろんな経験をしてみたいとおもいました。

しかし、実際はシェアをしませんでした。なぜならば私のホストマザーとその娘さんはとてもいい人たちで、離れたくなかったからです。ホストマザーは宿題を手伝ってくれたり、私がどこかに友達と行くといったらそこまで行く方法を調べてくれたり、週末には一緒に買い物に連れて行ってくれ本当によくしてくれました。また、そこには私以外の留学生もいたのですが、その人とも仲良くなれました。しかし、初めからそう順調だったわけではありません。

実は私も一度だけステイ先を一度変えたのです。私の場合、友達のホストマザーがホームステイコーディネーターだったおかげもあり、何が問題なのか素直にはなすことができ、すぐに変えることができました。ホームステイでの問題は早めに相談し、解決しないともって事が大きくなりかねません。留学をより良いものにするためにも、住む所はとても重大だと思います。オーストラリアにはたくさんのアジア人が住んでいることもあり、醤油を使った料理はポピュラーで味に関してはなじみやすいと思います。

学生生活について

学生生活はとても楽しかったです。2週間休みがあったのですが、早く学校が始まらないかなと思ったほどです。私のクラスメートはみんな積極的に発言する人ばかりで、私とは正反対な人たちばかりでした。だから、そんな中一人黙っていると一人取り残されるような気がしました。しかし、クラスメイトと打ち解け始めるにつれて少しずつ自分の意見が言えるようになりました。この私の留学の目的の1つである、人前で話せるようになるということが、ほんの少し達成されたような気がしました。クラスメイトはみんな仲がよく、学校以外でも一緒にどこかに出かけたりしました。違う国籍で年齢もバラバラなのにこんなにも仲良くなれるんだなと正直驚いています。

旅行について

改めてオーストラリアに行くと多額の費用を要するため、オーストラリアに留学中、様々な土地へ行きたかったのですが、計画だけで終わってしまいました。しかし、ブリスベン周辺の島などに学校で知り合った友達と行きました。これも貴重な思い出です。都会は大体どの国も似たような感じなのでせっかくオーストラリアに行ったのであれば、大自然の所へ行ったほうが本当にオーストラリアを満喫したと言えるのではないでしょうか。

今後留学する人たちへのアドバイス

何事にも積極的になるべきだと思います。いろんな経験をしてきた人がより大きく成長して帰ってくることができると思います。 また、留学は決して語学を上達させるためだけではないということを忘れてはいけません。語学をより上達させたいのであれば、日本にいるうちに勉強しておくことが大事だと実感させられました。自分は何を学びたいかまたはどういうことを体験したいか、そういう目的意識をはっきりして留学に臨まないと無駄な留学となってしまいます。

留学を終えての感想

この留学を通して自分が成長できたと思えることは未だにはっきりと実感できていませんが、1ついえることは今まで人に頼ってばかりだった自分が知人もなく言葉もよく理解らない場所に5ヶ月という期間滞在できたことが、自信につながったと思います。もちろん、親や友人、そして現地で出会った人たちの助けがあってこそやってこれたと思いますが、そういった人間関係を築き上げたのも自分自身なので、そういった面での自信もつき成長できたところと実感しています。その土地に慣れるまではいつも日本と比較し、日本だったらこうなのになどと不平ばかり言っていましたが、次第にそこでの生活に慣れてくるにつれてその違いを受け止められるようになりました。この留学の間全てが楽しかったわけではなく、時には他の国からきた留学生のとの考え方や意見の食い違いから苦悩、ホームステイを変えるといったトラブルもたまに起こりました。

しかし、そのような経験をするたびに自分は今日本ではない異国にいるんだと実感させられたし、成長していくことが出来たとおもいます。 楽しいことだけでは人は成長することはできません。私は将来英語教師になりたいと思っていますが、それには英語力だけが必要なのではなく、様々な経験をし見聞を広めることが重要だと思っています。 異文化の人々と生活を共にし、様々な国の人に出会い、一緒に勉学に励むという貴重な経験は学生である今しか出来ないことなので、留学できた事自体に感謝しています。今後はこの留学での経験をどう活かしていくかが課題だと思います。

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