カナダ
ブロック大学2009年度前期O.Mさん(女)
- 期間
- 2008/8/29-2009/8/28
- 所用経費(1ヶ月)
-
宿泊費 65,000円 図書・学用品 30,000円 衣服費 8,000円 教養娯楽費 40,000円 合計 約143,000円 - 渡航・帰国費用
- 200,000円
- 授業料
- (年間)約950,000円
- 換算率
- 1CA$=85円
住宅について
私はこの1年を通しすごく気に入ったホームスティ先で過ごすことが出来ました。おばあさんの家に韓国人と中国人の留学生と一緒に暮らしていました。留学に行く前はホームスティファミリーの中に留学生1人だけが入るイメージでしたが、私の暮らしていたところのほとんどは老夫婦やおばあさんだけの家に2・3人の留学生といった家がほとんどでした。地元の学生ともっと関わりたいという人なら寮やアパートがおすすめだと思います。
医療について
留学生も学校に入ると保険に自動で入れ、医療費がかかったとしても後から全額が返ってきます。
治安・衛生について
場所がそれ程都会でなかったこともあり、治安はとても良い方だと思います。しかし田舎ではあったものの完全に安全というところはどこにもないので、最低限の注意はしておかなければならないと思います。水は最初少し合いませんでしたが、きれいなので水道水を少し浄化すれば安全に飲めます。カナダは緑が大変多いので空気はとてもきれいです。
受講科目
Brock Intensive English Language Program level 3
期間
2008/9/2〜2008/12/5
授業内容・到達度
このレベルはESLの調度真ん中あたりのレベルなので上級クラスに行くまでの最終準備のクラスのように感じられました。Readingのクラスでは特に日常つかうものからアカデミックなものの単語をどんどん習いました。Speakingの授業では私たちの日常をもとに、debateやニュースのpresentationが行われました。 そして生徒間の会話を重視してか、相手の意見を聞きながら踏まえつつ自分の意見をいいながら1つの意見にしあげていくグループワークが主に行われていました。Writing はまだまだessayではなくどんどん文を書きこなす形でした。
Brock Intensive English Language Program level 4
期間
2009/1/5〜2009/4/17
授業内容・到達度
このレベルからは上級クラスのスタイルになり、授業も大学のスタイルを元にして行われることが多くなりました。Writingではdiscussionやcomparisonのエッセイからcover letterの書き方までといろいろなスタイルを習いました。そしてタームを通じて1つの大きなリサーチペーパをグループで作りあげました。 Listeningも1度のレクチャーの量も増え、take noteのやり方も重視されてきました。Presentationも前のタームに比べ時間も長く、回数も多くなりました。Readingでは読んだ文を元にクラスの子たちの意見を交換したりして、それぞれの歴史の背景や文化の違いを知ることが出来ました。
Brock Intensive English Language Program level 5
期間
2009/5/4〜2009/8/14
授業内容・到達度
このレベルはESLの最終レベルなので、大学へ入学するための最終の準備になりました。Presentationもdiscussionやdebateなど実際大学で行われるようなことを生徒たちだけで進行していく形をきっちりしていきました。Writingのタイトルも分野は絞られてはいましたが、自分の興味のあることを1人で調べ書き上げていき、それに基づいたプレゼンもありました。Readingは実際の政治雑誌を読んだりもして、Grammarは今までに習ったことのもっと細かいところまで習っていきました。Listeningではnote takingを重視し、聞く文も長くなり、問題はただ単に聞いたことを答えるのではなく、聞いたことを自分自身の考えを踏まえて答えるといったことが主になりました。
留学を終えての感想
この1年のカナダ・ブロック大学への留学を通じて英語を学び、様々な文化を学び、日本では出来ないような経験もし、本当にたくさんのものを得たと思います。私が通っていたブロック大学はカナダのオンタリオ州にあるst.catharinesという街にありました。この街はナイアガラの滝の近くにあり、カナダ最大の都市トロントにも車で1時間半ほどの距離にありました。この街はカナダでは比較的暖かく、夏は30度近くなることも多いですが、冬にはー10度を下回る日も多くありました。空気も澄んでいて空はとてもきれいですが、紫外線は日本に比べ非常に強く、晴れた日には太陽が肌をじりじり焼くように暑いです。
渡航の際に必要と思うものはコンピュータと暖かい服だと思います。郵送もすることが出来ますが、かなり高くつくので最初に最大限持っていける限りの物は持っていった方がいいと思います。逆に持って行かなくてもいいものは日用品です。お風呂用品などの日用品はどこでも買えます。私は日本製品と外国製品の良し悪しの差はそれ程感じなかったので、ブランドにこだわらないのであれば現地で買うことをおすすめします。又、留学中には休みがあるごとに旅行にたくさん行きました。広いカナダに近くのアメリカ、せっかく来たのでいっぱい観てまわりたいと思い行きましたが、その中であった方がいいと思ったのはカナダやアメリカのガイドブックでした。レストランやホテルなどの場所や現地の交通手段など、おすすめのところが載っているのであると便利で安心だと思います。
留学に行く前はカナダ留学をすれば、カナダの人と知りあえ、文化をたくさん学べ、語学学校では世界中至るところから来ている様々なバックグランドを持つ子たちと一緒に勉強しながら友達になっていくイメージでした。実際このブロック大学は多国籍の生徒というものからはかけ離れており、生徒の6・7割が中国人でその他のサウジアラビア人、韓国人、日本人と南米から来る子たちといった感じでした。そして長くカナダにいてもなかなか現地の子と友達になったり関わったりする機会はそれ程多くありませんでした。そのため最初の方はカナダの文化より、中国などの語学学校の子からのカルチャーショックが大きかったです。そしてそれぞれの文化を知るためには、ただこそにいるだけでは得ることは出来ず、実際その文化を見て、その文化を持っている人と関わり、知ろうと思うことが大事だということに気付きました。
そして私は地域のソフトボールチームに入ったり、ボランティア活動に参加したりして現地の人と知りあうようになりました。それらの他の文化を持つ人たちとの関わりあいの中で今まで当たり前のように過ごしていた日本の文化も一歩離れて客観的に観、他の文化との違いを知ることによって改めて知ることが出来ました。
留学中辛かったことは冬の寒さでした。カナダの冬は寒く、日照時間も短い上に雲に覆われることが多く基本的に薄暗く気分までも落としてしまいました。寒いため、それ程することもなく単調な生活の中、暇なことも多々ありました。私は忙しくなると楽しい気分になるのでなるべくいろいろ予定を入れ外に出て新しいものを見つけに行くようにはしていました。留学中にはもちろん辛いこともありましたが、本当にこの留学をして良かったと思っています。何よりもかけがえのない国籍を超えた友達や先生達、地域の人に出会えたことが1番に良かったです。そして日本では決して出来ないような体験をし、自分の知らなかった考えや文化を知ることも出来ました。それらを通じ今まで知らなかった自分自身とも向き合い、知ることが出来ました。
今まで私は自分自身を過剰に見ていて悪い部分を見ていませんでした。しかし、留学で窮地に立ったり、ゆっくりと自分だけで考える時間が増えたりすることによって、自分というものを客観的に見て知ることが出来たと思います。今まで当たり前だった暮らしがなくなって不思議な感じがしています。そして久々の日本で見るものへの第二のカルチャーショックを感じることを楽しんでいます。この留学を通じ新しい目標を立てることも出来ました。これからはその目標に向かって日々努力していきたいと思っています。そして日本に帰ってからもどんどん新しいことを知ったり見たりしていきたいと思っています。前に、何かを知るためには常に『WHY』を頭の中で思い考えることが大事を言われたことがありました。
なぜと思う気持ちから新しいことを知ることが出来、またそれに関してなぜと思い考える。留学を終わりと思わず、留学で得たことを糧に人生一生勉強していきたいと思います。