中華人民共和国
大連外国語学院2005年度後期I.Yさん(女)
- 期間
- 2005/8/30-2006/1/21
- 所用経費(1ヶ月)
-
宿泊費 13,200円 食費 10,000円 教養娯楽費 10,000円 雑費 10,000円 合計 43,200円 - 渡航・帰国費用
- 100,000円
- 授業料
- 217,000円
- 換算率
- 1人民元=15円
住宅について
私は大学の寮にて半年間生活しました。二人部屋で1日千ドルです。寮にいてよかったと思えることはルームメイトに出会えたことです。私はルームメイトに恵まれ韓国人の女の子だったので中国語を普段から使うことができたし、彼女からは多くの刺激を受けました。
ですが、中にはルームメイトと合わずに部屋を変える人も多かったです。部屋はお世辞にも良いとは言えず一人部屋は質の割にとても高いと思います。私の周りには半年間寮で生活し残りの半年間をマンションを借りて生活する人がたくさんいました。最近は綺麗で安いものも多いと思います。
医療について
中国に行った日本人は全員と行って良いくらい体調を崩します。特に胃腸です。私も実際ひどい下痢をおこしまわりに人には胃腸炎を起こして病院に行った人も少なくなかったです。
大連には日本語で対応してもらえる病院もたくさんあり薬をもらって帰るだけなら無料です。(保険に入っている場合)入院の場合は分かりません。対応は病院にもよるみたいですが、友人の話によるととても親切だったみたいです。ですが保険の加入日本からの常備薬を持っていく事は必ず必要です。
治安・衛生について
中国の大連の治安はとても安定していると思います。目立った反日デモや事件のニュースもありませんでした。ですが、ぼったくりやスリといった話は何度も耳にしました。
他の地方に比べて安全なところだと思いますが、最低限の自己防衛は絶対必要です。(夜中一人で歩かない、お金を分けて身に付けるなど)衛生状況はとても悪いです。ですが、大連は他の地域と比べて清潔だと思います。私は中国の衛生状況の悪さに慣れるのに少し時間がかかりました。
受講科目
基礎(初級)
期間
2005/9/5-2006/1/6
授業内容・到達度
教科書を使って閲読、語法、作文などを総合的に勉強する。 語法(文法)は日本で学習したことのある部分も多かったが、見直す良い機会になった。 ほぼ毎日単語テストがあったので単語をかなりたくさん覚えることができた。 宿題も毎日出された。 クラス内で一人ずつ演説を行う機会がありとても良い経験をしたと思い。
听力
期間
2005/9/5-2006/1/6
授業内容・到達度
テープを聴きながら空欄を埋める、質問に答えるなど行う。メモをとりながら内容を理解し先生の質問に答える事ができるようになった。中国語の歌を覚えたりといったこともした。先生の発音はとてもはっきりしていて速度も適当でとても聞きとりやすかった。
留学を終えての感想
中国に持っていたほうが良いと思うものは常備薬、日本語の教科書、授業で使っていたノート、文法の参考書、その地域のガイドブックです。 特に常備薬、文法の参考書に関して中国で中国語を用いて行われる授業を受けるときどうしても説明が不明確な部分があります。これは特に文法の説明を聞くときについて言えます。そういう時、日本語の教科書、参考書はとても頼りになる存在でした。普段の生活で使うもの(洗面用具、文房具など)は一切不自由しませんでした。特に私の通っていた大連外国語学院は本当に立地条件がよく歩いて10分程度のところに大きなスーパーがあります。シャンプーや石鹸などは持っていって後悔したものの1つです。服なども現地で充分調達することができますが、希望するようなデザイン、品質のものにはなかなか出会えないと思います。
中国留学の手続きに関しては初めての留学で手続きの点に関して不安な点も多かったので一般の手続き斡旋会社(私の場合、日本アジア文化センター)を利用しました。手数料はもちろんかかりますが、スムーズに留学に行くことができたと思います。お金はすべてトラベラーズチェックで持っていきました。紛失の際、再発行をしてもらえること、手数料が比較的安いことも考えこの方法を選びました。中国銀行でしか両替できませんが、私の通っていた大学からは中国銀行がとても近かったので不自由は感じませんでした。
大連の気候は私が行った9月は扇風機のみで過ごせるくらいの暑さでした。冬はとても寒く平均マイナス5度です。厚手のダウン、ズボンの下にはタイツを着用するなど充分な防寒が必要です。私は大連の寒さをすこし甘く見ていた為、厚手の服を持って行かなかったので中国でダウンを購入しました。
大連の食べ物はとても美味しいと思います。他の地域に比べ日本人向けのアジだといえます。大学周辺にも日本料理店が多いです。なので脂っこい中華料理に飽きたときはたまに日本料理を食べにいきました。値段は少し高めです。私は休みの期間に入ってから友人とハルビンと北京に行きました。両方とも個人旅行のため、手続きは自分達で行いました。電車の切符を買う、ホテルの予約をするなどの旅行準備段階からとても良い経験をしました。中国国内だと日本から行くよりかなり安くで旅行に行くことができるので多くの留学生が旅行に出かけます。私は2回しか旅行に出かけませんでしたが本当に行ってよかったと思っています。観る所がたくさんありすぎる中国です。見聞を広げるためにも旅行はお勧めです。
5ヶ月間という短い期間でしたが、私の人生の中でもこの留学はとても大きな位置をしめるものだと思います。本当に多くの経験をしまた多くのものを得ることができました。私のルームメイトは韓国人の1つ年上の女の子でした。私は人間関係に恵まれ本当に運が良かったと思います。韓国人のルームメイトのおかげで普段から中国語を使うことができてそして彼女のおかげでたくさんの韓国人と友達になることができました。また韓国という日本と関係の深い文化、思想などをたくさん知ることができ、私の興味も広がりました。またクラスメートも韓国人、ロシア人、アメリカ人、オーストラリア人ととても国籍豊かでいろんな国の人の話を聞くことができました。クラスもとても仲がよくよく集まって飲み会をしたりしていました。
また日本人ともいろいろな世代、分野の人が留学しているのでいろいろな話を聞くことができました。また中国の学生とも週に2回相互学習を行っていました。中国語能力の向上はもちろん、普段の中国人の生活を知ることもできました。中国語の能力については普段の日常生活には困らないぐらいには伸ばすことができました。自分の視野、物の見方といった点についても大きく変わったと思います。大きな目で物を見ることが出来るようになったこと、異文化理解においてはまず受け入れることが何よりも大切だということなど、留学に来ないと知りえなかったことだと思います。人の暖かさ、自分の小ささといったことも中国に来て改めて実感しました。
そして中国に来ててから初めて日本という国、日本人という民族を知ることができたと思います。来てから1ヶ月は中国に慣れるのに必死だった気がします。中国人に話し掛けられても話していることがわからない、といったことで泣きそうになったことも何度かありますが、それも最初の1ヶ月だけだったように思います。辛いことも恥ずかしいことも「留学に来ているんだから何事も経験」と前向きに捉えることができるようになっていきました。この留学を活かすことができるかどうかというのは、これからの大学生活と将来どのような生活を送るのかといったことで決まってくると思います。ただ「この留学で様々な経験をしました」だけではなく、今回の留学で得た経験を無駄にしないよう努力していきたいです。