フランス共和国

ブルゴーニュ大学2005年度後期O.Kさん (男)

期間
2005/9/29-2006/6/8
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 86,800円
食費 10,000円
交通費 4,000円
図書 200円
教養娯楽費 2,000円
雑費 2,000円
合計 105,000円
渡航帰国費
120,000円
授業料
296,800円
換算率
1euro=140円

住宅について

ホームステイはよい家庭と悪い家庭の差がはっきりとしていますがホームステイ先に満足している学生は少ないです。
一方で大学寮で満足している学生も多いとはいえません。シャワーやトイレの不衛生さや夜中に学生が騒いだりといった苦情が多いようです。

医療について

医療に関わったことがないので比較できません。

治安・衛生について

治安は地域によりますが決して良いとは言えません。
暴動や犯罪などは度々あります。
衛生状況について言えば食品には問題はないと思いますが、道路や公園などは犬の糞やゴミがたくさん落ちています。

このページのTOPへ戻る

受講した科目

フランス語
期間

2005/10/3-2006/6/2

授業内容・到達度

クラスはオーラル担当の先生と文法担当の先生が交互に授業を進めていきます。フランス語を話す時のリズムや息つぎのタイミングといった細かいところまで丁寧に教えてくれます。
先生との距離もさほどなく休憩時間には友達のように話をすることができます。
僕のクラスでは授業は教科書に沿って進んでいきましたが、クラスによって違うようです。

このページのTOPへ戻る

留学を終えての感想

今回、約8ヶ月の留学期間を終えて感じることは語学の上達の実感はもちろんのことですが、語学を通して様々な国の人たちと出会い、互いの文化や習慣、政治や生活様式など様々な意見を交換しあううちに、相手の価値観を知ることができたり、自分にないものを持っていたり自分の未熟さに気づかされました。

また多くのことが驚きや初めての経験で新鮮であると同時にとても勉強になりました。 この点が留学して一番の収穫であると確信しています。

僕は残念ながらフランス人の親しい友達はできませんでしたが、他の様々な国の友達はたくさんできました。 特にモロッコ人や韓国人、カナダ人、メキシコ人など皆とても友好的で困ったときは助けてくれましたし、友情を深めることができたと思います。 フランスに留学して辛かったことは、はやり渡仏して3ヶ月くらいは言葉の壁が大きく、理解できないし話す能力もないといった状況です。 しかしそれ以上に辛かったこと、というよりむしろ残念であったことは率直に人種差別です。 移民問題など色々な問題を抱えているフランス社会ですがアラブ人や黒人、アジア人に対する侮辱は生活をしているうちに日に日に見えてきましたし、肌でも感じました。

このような差別的な経験に頻繁に出会ってしまうと精神的に疲れてしまうし、肉体的にもコンプレックスを感じてなかなかフランス人と出会うことに積極的になれない自分がいたことは否定できません。

差別に怯んだ自分の弱さを改善していきたいと思いました。
またフランスの治安に関して言えば、決してよいとはいえないので深夜に出歩いたり女性の一人旅などは危険が伴うと思います。
中でもパリはやはり治安がよくないと実感しました。

僕の滞在していた地域はブルゴーニュといって、フランスの3大ワイン生産地としてとても有名な地域です。
僕は日本にいる頃はワインには興味がなかったのでこのことすら知らずに学校の施設やクラスの人数、町の雰囲気や人口などで留学先を決めましたが、いざ学校に行ってみたらワインを勉強するために来ている日本人がたくさんいました。
留学先を決める際に日本人の人数など気にする人もいるかと思いますが、今の時代日本人のいないフランスの町を探すほうが大変ですし、日本人のおかげで助けられることも多々あります。

僕から言わせれば自分の意思を強く持ち目標を掲げている人たちは皆尊敬します。
その人たちと話すことで社会勉強にもなり、吸収する面は非常にたくさんあります。
日本人の人数がどうこうよりもまず、自分の行動にけじめをつけられるかどうかが問題だと思いました。
また、何語でも話そうともコミュニケーションは大切であり、社会の基礎だと思います。
今後も自分なりに語学を続け卒業後の就職先に少しでも生かしていきたいと考えています。

このページのTOPへ戻る

留学を終えての感想2

今回約8ヶ月の留学期間を終えて感じたことはフランスと日本の国民性の違いです。
というのは、僕が友達になれたのはアラブ系の人々やイギリス、ブラジル、ドイツ、スペインなど全てフランス人以外の人たちでした。
フランスの人々と接して歓迎されている雰囲気ということが少なかったのが一番残念に思ったことです。
しかし、歴史的建築物に関しては素晴らしかったです。
これらの文化こそがフランス最大の魅力だと感じました。
僕は留学前にフランスには少なからず好感をもっており、日本とフランスの架け橋となるような仕事に就きたいと思い、留学を決意しましたが国民性や協調性など様々な違いに現地で気付きました。
また移民問題によって生まれる人種差別や貧富の差など深刻な問題だと感じました。
僕自身も差別の対象になったことは幾度かあり今後自分の描いていた方向性へ進む不安が生まれたということは事実です。
しかし反対にアラブ系の人々やその他の国の人たちとは話をしているうちにその国の文化や考えを知ることができとても好感を持つことができると同時に興味も湧いてきました。
この点が今回の留学においての一番の留学において一番の収穫であったと確信しています。

このページのTOPへ戻る