フランス共和国

トゥールズ大学2006年度前期F.Mさん(男)

期間
2006/2/8-2006/7/31
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 18,000円
食費 15,000円
交通費 5,000円
図書・学用品 3,000円
衣服費 5,000円
教養娯楽費 15,000円
雑費 3,000円
合計 64,000円
渡航・帰国費用
約170,000円
授業料
約350,000円
換算率
1ユーロ=150円

住宅について

半年間大学の寮に住んでいました。最初は電気も暗く、知り合いもいないので何かと大変でした。部屋には机とベッドくらいしかないのでみんな料理道具などは個人的に購入していました。基本的に一人部屋なので会話はそんなにありません。料金が安いだけといった感じです。

医療について

フランスには大きな病院というのはあまりなく、個人の家に行くのが一般的です。なので予約を取るのも大変で料金も高いようです。学校で無料の診察もありました。

治安・衛生について

治安は安全だったと思います。夜中に街中を歩いているとビンが飛んできたり、酔っ払っている人がいたりするけど普通みたいで特に危ないという感じではありません。日本と比べると治安・衛生ともに悪いと思いますが、フランスでは普通なので特に気にしすぎることはないと思います。

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受講した科目

フランス語
期間

2006/2/8-2006/7/31

授業内容・到達度

いろんな国の学生がいるのでフランスだけでなく世界の文化を知ることができるのでよい。テレビやCD、映画、外出など授業が工夫してあり飽きることはない。2・3・4月は初級クラス、5・6・7月は中級クラス。

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留学を終えての感想

今この半年間を振り返るととても早かったと思います。最初の1ヶ月間は道もわからず、知り合いもいない、言葉もほとんどわからないなど苦労の連続でした。その上、滞在許可証の手続きなど、することはたくさんありストレスのたまる日々でした。しかしそれを乗り越えると友達ができ、余裕ができると楽しくなってきました。最初の1ヶ月目、二ヶ月目が肝心だと思いました。

私が滞在していたトゥールーズという町は、ピレネー山脈の近くでころころ天気が変わり、晴れているのに大雨が降ってきたり、天気予報では夏なのに雪というのもあったりしました。しかし、町の中を見てみるとスペインに近いこともあり人々は陽気で活気にあふれていました。初めて会う人でもすぐに友達になり、その人が違う友達を連れてくるので道を歩いていても知っている人に会うことが何度もありました。そしてトゥールーズは、フランスの南にあり陽気な分、北のほうと比べると治安・衛生の面では悪いと思います。道端には、紙くずや食べかす、犬の糞などが落ちていて、安いレストランの中には、犬を連れ込みOKのところがあり、食べている横で飛び跳ねたりするので埃などがまっていることがあります。食器類も汚いときがあるので気になる人は注意しておいたほうが良いです。トイレも日本と比べると汚く便座がないところもあります。治安の面で危ないと思うことはあまりないと思います。銃で撃たれたような穴やデモに会うこともありますが田舎の町ではそんなに危険はないと思います。そして長い間住んでいると、夜出歩かなければならないこともあると思います。私は何度も夜出歩いたり、スペインに旅行に行ったときはホテルを見つけられず海岸で一夜を過ごしたりしましたが危ないことはありませんでした。ガイドブックには危険、危険と書いてあるけど必要以上に怖がることはないと思います。フランス、スペインは昼より夜のほうが賑やかなので出歩いてみるとガイドブックには載っていない違った一面を見ることができて良い経験になると思います。春に、私がブルターニュやノルマンディーを旅行したとき、町は穏やかで清潔だと思いました。しかし、私にとってはスリルが足りなかったので必ずしも穏やか、清潔が良いとは限らないと思います。

私は留学中、現金とクレジットカードを使いました。田舎ではカードが使えないところがあるので現金が便利です。現金は持っていても盗られることはほとんどないし換金しなくていいので楽です。現地で口座を開くつもりでしたが、滞在許可証がなかなか取得できなかったので日本の口座からキャッシュカードで下ろして使っていました。カードは高額な買い物のときやホテルの予約、身分証明などに使えます。店によって使えなかったりするので2,3枚あると便利です。フランス人はカードや小切手をよく使っていました。あまり現金は使わないみたいです。

現地に着いてあったら便利かなと思ったものは、パソコンでした。私は持っていってなかったのでインターネットカフェによく行っていました。一回は安いけど何回も行くとけっこうお金がかかるし、満席のこともあります。それに、CDやDVDも使えるし写真の整理もできるので便利です。中古や安いやつを持ってきている人もいました。あとは、日本にあるものはフランスにもあるので現地で調達したら良いと思います。値段も日本より割安だと思います。

留学して良かったことは、フランス語の能力が上がったことはもちろんですが、フランスだけでなくいろいろな国の文化を知れたこと、旅行では行かない現地の人しか知らない場所に行けたこと、世界中に友達ができたこと、そしてずっと一人で生活して自分自身の許容範囲が広がり、少しのことでは動じなくなったことが挙げられます。日本とは文化も食生活も人との接し方も違い、治安、衛生もより悪い国で半年間生活するにはそれなりの覚悟が必要です。帰国すると今まで日本で気にしていたことがとても小さなことのように思えるようになりました。

フランスに留学したからといってフランス語を学びフランスで働くだけが道ではないと思います。国際化の時代になって、今は日本でもフランスでも英語が必要だと思います。海外で働くならやはり一番は英語です。フランスも失業者が多いのでフランス語ができるだけでは採用してくれないと思います。そういう面でもこの留学は非常に有意義なものだったと思います。日本で働くか海外に飛び出すか決まっていないけど、この留学で得た世界感覚や挫折しない強さ、困難を乗り越える力は必ず役に立つと思います。これからは、フランスだけでなく世界を視野に入れて挑戦していきたいと思います。

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