フランス共和国

アンジェカトリック大学2009年度前期K.Aさん(女)

期間
2009/2/1-2009/8/3
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 73,920円
(朝・夕食付)
食費 7,920円
(昼食のみ)
交通費 2,640円
図書・学用品 1,320円
衣服費 6,600円
教養娯楽費 1,320円
雑費 2,640円
合計 96,360円
渡航・帰国費用
157,950円
授業料
半期1870E
夏期講習890E
計2760E 364,320円
換算率
1ユーロ=132円(09.7.20)

住宅について

各ステイ先により待遇や料金はかなり異なっていたと思います。ホストファミリーが合わないと感じた生徒はすぐに変えてもらった方がいいと思います。私は親日家の家庭にステイさせていただいたので過ごしやすかったです。ビジネスで受け入れている家庭も多いので恵まれた家庭に入れるかは運もあると思います。

医療について

私は病気やけがもしなかったので詳しくはわかりませんが、フランスの医療は非常に発達しているようです。

治安・衛生について

アンジェは小さな街なので、治安はパリやリヨンなどの都市に比べればだいぶよい方だと思います。ただ夜はやはり少し危険は雰囲気であったので家が中心地から離れていた私はあまり出歩きませんでした。

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受講科目

SEMESTRE DE PRINTEMPS
期間

2009/2/1 - 2009/6/6

授業内容・到達度
langue

教科書にそって文法の基礎から行いました。ただ文法の問題をひたすら解くというわけではなく、手紙やメールの文章から文法を学んだり、フランスの文化(結婚や離婚、ペット、バカンス、贈り物、スポーツ、食べ物についてなど)を学びながら自分たちの国の文化を発表したりしました。担任の先生がいたので、休み明けの月曜の最初の時間などは週末何をしたかなど1人ずつ発表しました。

comprehension orale

おもに聞き取りの授業でした。教科書はなく先生が用意したプリントを使用しました。いろいろなシチュエーション(買い物、駅のアナウンス、住所、待ち合わせなど)の会話を聞き内容をつかむというものでした。

expression orale

1クラス2グループに分かれ10人程度の少人数でおもに会話の練習を行いました。この授業も日常の様々なシチュエーションに合わせて普段使える表現を学びました。Expression の先生はほかの先生より早く話すので聞き取るのが最初は大変でしたが、人数が少なかったので発言しやすかったです。

phonetique theorique et pratique

この授業は発音の授業でした。週2回はパソコンルームでヘッドホンとマイクを使い内臓されているソフトと教科書に合わせて発音の練習をしました。先生も聞いているので発音矯正をしてくれました。週1回は2クラス合同でフランス語の発音の理論を学びました。フランス語で発音の説明を理解するのは難しかったのですが先生がとてもわかりやすく発音してくれたのでよくわかりました。

COURS D’ETE
期間

2009/7/2 - 2009/7/29

授業内容・到達度
langue

春のセメスターよりも発展した内容を教科書に沿って行いました。文法も前のセメスターよりは難しい範囲を行いました。この授業のおかげでだいぶボキャブラリーが豊かになったと思います。大きな宿でアンケートというものがあり、一カ月の間に自分でテーマと質問を考え、フランス人最低10人にアンケートをとるというものがありました。これを7月末にワードでまとめて提出をしました。私はフランス人のバカンスをテーマに彼らにとってバカンスとは何なのか、その重要性などをまとめ提出しました。

expression orale

10人程度のグループで主に会話の練習をしました。各回1人が何か自分の好きなテーマについてプレゼンテーションを行いました。以前のexpression oraleよりもやはりレベルは上がっており、話す内容なども難しいテーマが多かったです。

laboratoire

おもにCDを聞き何を聴いたかどのようなことを話していたかなどをテスト形式で毎回行っていました。この授業もexpressionと同じようにグループに分かれて行いました。内容はほとんどcomprehension oraleと同じようなものでしたがレベルはかなり難しかったです。この授業は私にとってとても難しくまだまだボキャブラリーが乏しいなと感じました。

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留学を終えての感想

渡航前にしておいた方がいいこと

フランス語の勉強(特に文法)はもっとしっかりやっておくべきだと感じました。フランスに来てからもいろいろな表現を学ぶことはできますが、日本語でしっかりと基礎を勉強していればもっとスムーズに会話できたのではないかと思います。日本のこともよく聞かれます。人口や面積や歴史や政治関係などまず自分の国についてもっと詳しく知っておく必要があると感じました。持って行った方がいいものは、季節にもよると思いますが、私は冬から夏にかけての滞在だったので夏服は後で送りました。フランスの冬はとても寒いのでマフラーや手袋などの防寒するものは必要だと思います。日本にいるときはよくヒールの靴を履いていたのですがこちらに来てからは全く履かなくなりました。(よく歩くので)スニーカーやブーツなど歩きやすい靴を持ってくることをお勧めします。もちろん洋服や靴などいくらでも買えるので少なくてもいいと思います。PCは必需品です。学校にもパソコンはありましたが日本語のキーボードはなかったので日本語を打つことはできませんでした。ホームステイ先にもよりますがほとんどの家庭でインターネットが使えるようです。

お金の払い方・送金の仕方

こちらにきてからフランスの銀行の口座を作りました。場合によりますが額が大きいときにはそのカードを使いました。日本からは国際キャッシュカードを使って引き出していました。

気候

冬はものすごく寒いと思っていましたがそれほど寒くはなかったと思います。乾燥がひどかったです。夏はクーラーがないので暑いと感じましたが日本と違って乾燥しているので湿気はあまり感じませんでした。

大学について

最初に行ったときはすごく歴史のある学校だなと思いました。この学校は大学と大学付属の語学学校が同じ敷地にあります。図書館はとてもきれいで過ごしやすかったです。教室はいたって普通の教室でした。大学内にはwifiが通っていてのでパソコンを持ってくれば自由に接続できました。学校内にはカフェテリアが2つありパンやコーヒーなどが売っていました。大学周辺にはケバブやサンドイッチなどを売る店やレストランがあり昼食を食べる場所には困りませんでした。

旅行について

2月、3月に1回ずつ学校の遠足があったのでモンサンミッシェルとサンマロ、ロワール城めぐりをしました。4月に2週間のバカンスがあったのでフランス内(ストラスブールなどのアルザス地方、パリ観光、リヨンなどのローヌ。アルプ地方)をめぐり5月の3連休で1人でパリに行きました。6月の1カ月のバカンスは1週間イタリアに行き、1週間母とパリとニースに行きました。フランス内をたくさん旅行できたのでとてもいい勉強になりました。特に1人でパリに行ったときはたくさんの人に出会い行ってよかったと感じています。節約するためにユースホステルによく泊まりました。そこでもいろいろな国籍の人たちとめぐり合うことができ素晴らしい経験になったと思います。

一番よかったと思うこと

フランスに来て学んだことはたくさんありますが、一番感じたことは人の温かさでした。最初はほとんど何もしゃべれず言いたいことも伝えるのに苦労しました。そんな時にマダムや一緒に住んでいた学生に励まされ頑張ろうと思いました。自分の中で精神的に辛いと感じることが何度かあり、泣いた時もありましたがマダムが「何かあったの?」と心配してくれ、片言のフランス語でする私の話を一生懸命聞いて理解してくれました。もちろん日本の友達や家族にも支えられました。今まで多くの人に支えられて生活していたんだと実感できました。それから、日本がどれだけ便利な国か改めて実感しました。フランスでは24時間営業している店などなく日曜も閉まってしまします。公衆トイレは有料でなかなか見つけることはできません。日本に比べれば食品の数も少ないと思います。これが便利で発達していると感じるのかは人それぞれだと思いますが、私はすごく日本の生活に戻りたいと思いました。

留学中で辛かったこと

最初は話したいことが言えなくて辛かったです。たくさん感じたこと思ったことがあって伝えたくても伝えられないという状況は初めてだったのでとても悲しかったです。ホストファミリーに感謝の気持ちを伝えたくてもいつも同じ言葉同じ表現しか使えず、残念だなと感じました。いつも会っていた友達に半年間会えないのも辛かったです。人間関係で悩んだ時もありましたが、日本の友達が話を聞いてくれ支えてくれました。

留学前と後でのギャップ

日本にいたときより留学後の方が勉強に対するモチベーションはあがりました。もっと話したい、わかりたいという気持ちがそうさせたと思います。考え方は特に大きく変わったとは思いませんが、楽観的に物事を考えられるようになったと思います。

留学を終えて感じること

留学に来るか本当に迷いましたが、今は来てよかったと思います。最初は日本でもフランス語は学べるし多くの費用をかけて行く必要はないと思っていました。 しかし、やはりこちらに来てみないとわからないものがあると思います。もちろんフランス語を毎日話し勉強しなくてはいけないので自分を追い込むことになります。私にとってその環境は自分に合っていたと思います。ホストファミリーにもとても恵まれました。私が来たときは日本人の3つ年上の学生がいたのでほとんどしゃべれない私にいろいろ説明してくれて本当に安心しました。1セメスターの間は私を含め日本人3人、アメリカ人1人の4人で生活していましたがみんなとても親切で私よりも上級のクラスだったので彼らと話すことは毎日とても勉強になりました。

今回の留学をどう活かしたいか

この留学でたくさんの人と出会いました。一番驚いたことは2ヶ国語以上話せる人がたくさんいたということです。フランス人は当たり前のように英語・スペイン語を話していました。ほかの国の人でも英語は基本話せるという人が多かったです。今まで日本にずっといて気付きませんでしたが言語というものは重要だと感じました。初めて話すとき、相手の国の言葉を少しでも知っていればその人に与える印象は大きく変わると思いました。私は英語をすでに勉強していましたが実際使うとなると全く役に立ちませんでした。やはり言語は話さないと身に付かないのだと実感しました。帰国し話す機会は減ることになるとは思いますが、機会を見つけフランス語・それから英語の勉強を続けていきたいと思います。それからフランスで暮らして、フランス人の心が豊かだと感じました。彼らは小さなことに1つ1つ気を使い自らが心地よい生活を送れるように努力していると思いました。たとえば、毎日の夕食の食器や盛り付けなどを工夫したり、部屋のインテリアにテーマを持たせていたり・・・日本人は便利さを優先していて、あまりこのようなことはしないなと思いました。毎回の夕食や自分の部屋に気を使うことは小さなことですが、毎日の生活に彩りをそえる大切なことだと感じました。私もこの留学で見てきたことを活かし、人の心や生活を豊かにできるような仕事をこれからしていけたらいいなと思います。

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