アイルランド

ダブリン大学2005年度後期H.Yさん(女)

期間
2004/9/9-2005/3/28
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 150ユーロ/週
食費 宿舎費込み
交通費 70ユーロ
衣服費 100ユーロ
教養娯楽費 100ユーロ
合計 121,800円
渡航・帰国費用
約21万円
授業料
698,600円

住宅について

私の場合はとくに問題はなかったのでホームステイ先を一度も変えなかったのですが、何か問題や不満がありましたら学校のほうにすぐ相談をすることをお勧めします。 何かが起こってからでは遅いので。

寮に住んでいた友達もいましたが、こちらもお勧めです。学生同士仲良くなれると思います。 

医療について

話によると、歯医者は本当に高いらしいです。一番大事なことは留学に行く前にしっかりと治療を終えておくことです。

帰り際に風邪をひいたことがあり、日本の薬を持っていってはいたのですが、もう効きませんでした。街にはたくさんの薬局があるので、自分にあった薬を薬剤師さんと相談して購入してください。 

治安・衛生について

ヨーロッパということで治安が悪いのではないかという心配はあったのですが、治安はとっても良かったです。8ヶ月滞在していましたが、スリや事件に巻き込まれることは一度もありませんでした。衛生面ですが、こちらも安全です。水も水道から飲めます。

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受講科目

Full-time General English
期間

2005/9/5-2006/3/31

授業内容・到達度

前期はUpper intermediate クラスに入り、テキストに基づいて前半の授業を受け、後半は新聞記事を読んだり、テーマに基づいた内容について討論をしたり、プレゼンテーションをしたり、文法に力を入れる日もありました。

後期は Advance クラスに入り、前期と同じく、前半はテキストに基づいた授業を受け、後半は社会問題を中心とした討論や、読み書き、プレゼンテーションも前期のクラスより多くやりました。

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留学を終えての感想

渡航前にしておいたほうがいいことは、その地のガイドブックを買い、少しはその地について知っておくことです。

やはり、長期にわたって滞在するわけですから現地の歴史や、文化、習慣などを学ぶのが最低限のマナーだと思います。 

渡航のときに持っていってよかったと思えるものはパソコンです。

学校にはもちろん完備されていますが、学校が休みの期間、それらを使うことは不可能でしたので、休暇中は持っていったパソコンが役に立ちました。

冬季に行かれるならば、氷点下まではいきませんが、冬は寒いので暖かいコートを持っていくと役に立ちます。

逆に持っていかなくてよかったものは、変圧器です。

古い機械はいると思いますが、最近の電気製品はワット数が外国にも対応できるようになっておりますので、変圧器は不要で、プラグ変換器だけ持っていれば大丈夫です。

お金に関することですが、アイルランド(北を除く)はユーロを使います。物価が高いので、生活費は他の国より高くつくと思います。しかしユーロであるためにいいこともあります。それは旅行時に通貨を代える必要がないことです(イギリス以外)。銀行口座については、現地で口座を開設することも可能ですが、わたしは日本で国際キャッシュカードというものを作りました。口座は日本のものですが、現地のATMで現金を下ろすことができます。

手数料は高いですが、送金してもらう必要がないので、安全で便利だと思います。

アイルランドで一番気に入らなかったものは気候です。一日に四季があるといわれるくらい、一日に天気がころころと変わります。そして大抵雨です。冬は雪が降った日もありましたが、稀です。冬でも氷点下には達しないため、雨で終わります。そのため、洗濯には苦労しました。ほぼ毎回乾燥室に干して乾かしました。

大学ですが、街から30分といういいところにあります。キャンパスは広く、食堂はもちろん、郵便局、銀行もあり快適でした。パブも学内にあるので行ってみて下さい。アイルランドの食生活は、芋を中心としています。芋というのはじゃがいもですが、ほぼ毎食じゃがいもを食べます。また、すべての料理は油をたっぷりと使って調理します。正直、健康的とはいえません。しかし、街に行けばイタリアンレストラン、中華レストランなどありますので深く心配する必要はありません。

アイルランドで気に入らなかったものは天候ですが、気に入ったことは、ヨーロッパであるということです。アイルランドからヨーロッパ各地まで安く旅行できますし、先に述べたようにお金の面でも楽です。ヨーロッパを旅行されたい方には早めにチケットを取っておくことをお勧めします

インターネットで簡単にフライト予約ができますので計画を立ててより安く飛びましょう。アイルランドを簡単にまとめてみましたが、行ってみるとまた違ったもので、毎日新しい発見があると思います。

今回の留学はわたしにとって考える時間になりました。アイルランドの人たちは生活がとてもゆっくりで、のんびりした性格です。そのため、時間がたっぷりあり、自分の時間を持つことができました。また、アイルランドにはヨーロッパ各地からの留学生がたくさんいますので、そういった人たちと話すことで、文化の違いや考え方の違いを身をもって実感しました。はじめは圧倒されてばかりでしたが、最後にはいっしょに笑ったり、真剣に話したりできる友だちになれました。

これが留学して一番よかったと思えることかもしれません。

留学を終えて今、わたしが感じていることは自分がいかに無責任であったかということです。日本にいたときのわたしはただの日本人のひとりに過ぎません。しかし、日本を出て違う地に足を踏み入れたと同時に、わたしはたった一人の日本人になったのです。当然日本について話を聞かせてほしいと聞かれることもしばしばありました。そのときにしっかりと答えられなかった自分がいました。ひどいときは彼らのほうがよく知っていることもありました。

わたしはそれまで日本に興味を持つこともなく、世界にばかり目を向けていました。

今回の留学で思い知ったことは、自分の国を知らないということは本当に恥ずかしいことであるということです。本来はその前に気付いておくべきだったとは思いますが、これを機にもっと日本を知り、一人の日本人として認められるような人間になりたいと思います。

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