アイルランド
リムリック大学2004年度後期M.Yさん(女)
- 期間
- 2004/9/24-2005/3/29
- 所用経費(1ヶ月)
-
宿泊費 75,600円 食費 18,200円 交通費 1,900円 図書・学用品 1,400円 衣服費 2,100円 教養娯楽費 12,600円 雑費 7,000円 合計 118,804円 - 渡航・帰国費用
- 164,300円
- 授業料
- 294,00円(11週間)
- 換算率
- 1ユーロ=140円
住宅について
私は結局6ヶ月間ホームステイで過ごしたが、2/3ヶ月後に学生アパートに移れば良かったと思った。ホストファミリーは生徒を受け入れるのに慣れていて思ったより義務的だった。
この大学の近くにはたくさんの学生用アパートがあり、家賃は一ヶ月60ユーロからで綺麗で設備も整っていた。 キッチンとダイニングルームが共同なので、アイルランドの大学生がいるところに入れば会話もできるので良いと思う。
アイルランドの大学生はキッチンを使った後片付けないのでキッチンは汚くなるけど、私は最初の2/3ヶ月はホームステイを申し込んで、それからは大学近くのアパートに住むことをおすすめします。
医療について
利用していないのでわかりません。
治安・衛生について
リムリックはアイルランドの中でも最も治安の悪い都市と言われていたそうですが、日常生活で怖いと思ったことは、大学近くでレイプ事件があったことと、クラスメイトの中国人がアイルランド人と喧嘩し肋骨を折ったこと。それから、バス内で12・3歳の少年と大人がけんかをしていたことと、5・6歳の小さい子供がタバコを吸いながらお金をせびってきたことです。
自分自身が巻き込まれることは自分が何もしない限りめったに無いと思いますが、夜遅くなってからは一人で外出するのは危ないと思います。 衛生状況は全く問題なく、水道水も飲めました。
受講科目
General English Winter Term 11week Pre-Intermediate Class
期間
2004/9/27-2004/12/10
授業内容・到達度
教科書に沿ってListening, Grammar, Writing, Speakingの力を総合的に伸ばしていく授業内容。
1限はListening、2限はWritingなど決まっているのではなく、テキストに沿って進めていく。
1限(9:00-10:45)2限(11:15-12:50)で先生が変わる。
先生によって進め方が違うが、毎週木曜日にWritingのテストがあり、授業中にトピックを与えられ、それについてグループに分かれて話し合い意見を出し合い、 その意見を踏まえて250字程度でWritingの宿題が出された。Readingは新聞記事を読んでその内容について問いに答えるという練習があり、その後その記事について話し合ったりして、勉強になった。2限目はSpeakingの機会が多かった。
毎回授業の始めにその前日使った単語を覚えるためのゲームをしたり、話し合いをしたり、みんあで楽しく英語を学ぶという感じだった。 到達度はAcademicWritingの書き方をきちんといちから身に付けることができた事と、あとは先生と話す時間が長かったのでSpeaking力もついた。
General English Spring Term 7week Intermediate Class
期間
2005/1/3-2005/2/25
授業内容・到達度
IELTSを受ける生徒がクラス内で多かったので、IELTS対策の勉強が多くなった。
月・火と水・木・金で先生が変わり、月曜日の1限の10時からListeningLabでListeningと発音の練習があった。
他には、IELTS用のWritingの練習、またタイピングの授業もあって毎週火曜日にWritingのトピックを与えられて、その週の金曜日までに250時程度で文章を考えそれをPCでタイピングして先生にメールで提出するという宿題もでた。
また毎週木曜日のじゅぎょうにはIELTSのReading Writingの練習をした。
このクラスではSpeakingの時間が少なく、Writingに沢山の時間が費やされた。IELTSを受ける予定のなかった私にはあまり満足できなかった。
このクラスで新しく習ったことは、レポートなどをタイピングして提出する時の正しいタイピングのしかたと、IELTSで出題されるWritingを解くコツなどを教わった。この時期はWritingの力が特に伸びた。
留学を終えての感想
渡航方法
学校の生協で格安航空券を購入しました。 利用した航空会社はキャセイパシフィック航空です。香港とロンドンで乗り換え、ダブリン〜リムリックはバスで移動しました。 バスのチケットは出発前にインターネットで購入しました。日本〜ダブリンで約16時間の旅でした。
出発で日本を離れる時は寂しかったのですが、乗り換えの香港国際空港に着いて、そのあまりの広さにテンションが上がりました。 香港国際空港はパラダイスでした。 ダブリン〜リムリックのバスはバス停もわかりづらくて荷物も多くて少し大変でした。
渡航方法
服・・・アイルランドは思っている程寒くないです。アイルランド人は同じ服を2・3日着るし、自分もそうなるので服は少なめでいいと思います。
パソコン・・・私はノートパソコンを持っていきましたが、ホームステイ先の家でインターネットがつなげなかったので、ほとんど使いませんでした。図書館が23時まで開いていて、日本語入力もできたのでそれで十分だと思います。
おみやげ・・・現地で知り合った大学生の誕生日プレゼントとか、急に日本らしいものが必要になる機会が多かったので、小さいもので日本らしいものをいくつか持っていると役に立ちます。
英英辞書・・・慣れてきたらわからない単語を英英辞書でひくように先生に言われました。
スリッパ・・・旅行した時ユースホステルで必要だったし、ホームステイの家の中でも2階に行く時は靴を脱いだのでスリッパがあるとラクでした。
英文法(日本語)の参考書・・・文法を全部英語で習うのがわかりにくかったです。現在完了→Present Perfectとか慣れるまでに時間がかかりました。
お金の使い方や送金方法・銀行利用法
インターナショナルキャッシュカードが役立ちました。他の国に旅行した時にその国の現地通貨を事前に用意しなくていいので便利でした。クレジットカードは外国では簡単に暗証番号を読み取られるらしく、勝手に使われているという被害が多いらしいです。
渡航前にしておくこと
なによりも一番後悔したことは出発前に英語の勉強をしておかなかったこと。教務課のひともうるさく「行く前に勉強しとけ」とおっしゃっていましたが、その意味が行ってわかりました。
私は英語が得意だったしある程度自信もあったので、あまり勉強しませんでした。行ってレベル分けのテストを受けて見事に一番下のクラスでした。
クラスが下のほうだと周りの生徒の意気込みも違うし、クラスの雰囲気も違います。クラスの雰囲気や周りの生徒のやる気は大切だと感じました。
半年は2タームでそのうちの1タームは最初のクラスで勉強することになるのです。
1番最初のクラス分けでどのクラスに入るかが本当に、本当に、本当にどれだけ大切かがわかりました。私はそれでこの留学・成功か失敗か決まる、それくらい大切だと思います。そして語学学校選びも大切だと思いました。
中国と提携を結んでいたりすることもあるので、そんな学校には要注意です。ヨーロッパまで飛んできたのに中国留学?ということになりかねないです。 語学学校と何回か直接連絡を取って、返事の来る速さなどをチェックするといいと思います。
あと、常にごろ感じていたことが、趣味・特技を持つこと。
日本にいても同じだけど、外国だとなおさら、英語でしか会話ができない外国の人と友達になるきっかけは、趣味特技を持っているか持っていないかだと思います。 私は特に深く知っていることがなくて、外国の人と話をするときにはいつも話題がなくて困りました。自分にそういう趣味がないなら、その国のことを他の人以上に調べ尽くし、知り尽くしておくとか、とりあえず現地の人と喋る話題を用意することは必要だと思いました。
あとは、巻き寿司を作れるようにしておくといいと思います。ちらし寿司では満足してもらえず、「巻かないの?」と催促されました。ちらし寿司もお寿司のひとつだとわかってもらえませんでした。
衣食住
アコモデーションは行く前に2ヶ月間だけホームステイを申し込んで、それ以降は現地で考えるという形にしました。半年間住んでいて2回ホストファミリーに出て行くこことを考えたけど、結局は半年間全部ホームステイをしました。
家族はお父さん、お母さん、5歳の男の子一人でした。
最初は思っていたよりホストファミリーが義務的なのにショックで冷たいなと感じたけど、だんだん慣れました。午後は近所の子供達が来たりして少しうるさかったです。 私の友達でホストファミリーがおばあさん一人で他にアイルランド人の大学生も2〜3人受け入れているという家もあり、その形態はアイルランド人の大学生とも喋る機会がもてるし、おばあさん一人なら生徒に全力を注げるのでとてもいいと思いました。
だから個人的にはホストファミリーはおばあさん一人で他にも生徒を受け入れている家がいいとおもいます。
又、語学学校が大学附属なので大学の周りにたくさん寮や学生アパートがあって、どれも結構新しい物が多く綺麗でした。
家賃は一ヶ月240ユーロ(33,600円)〜とそんなに高くなく、インターネットもつかえたりと設備も充実しています。私は何度か寮に移ることを考えて結局移らなかったけど、もう一度行くなら2・3ヶ月ホームステイをしてその後寮か学生アパートに移りたいです。
学生生活
国籍が豊富じゃなかったからです。 私がいた頃は語学学校全体の90%が!?中国人の留学生で私のクラスは9月〜10月イタリア人一人とスペイン人一人がいましたが、その2人は2週間ほどで母国に帰ってしまい、その後クラスメイトはすべて中国人でした。
中国人はフレンドリーで中国人の友達はたくさんできたし、手作りの中華料理もおいしかったからいいのだけど、やっぱりもう少しいろんな国籍の人がクラスにいてほしかったです。それによってクラスの雰囲気も変わるし、中国人ももっと中国語を話さなくなると思いました。レベルが低いクラスだったからという理由もあるけど、この語学学校はレベルの高いクラスでもほとんどが中国人でした。途中から入ってきた日本人やスペインの人も中国人の多さにはびっくりしていました。
語学学校選びは結構重要だなと感じました。慎重に!
あとは、大学附属の語学学校だったら、絶対大学のクラブやサークルに入るべきです。
そこで現地の大学生の友達もできるし、現地の人と知り合う機会は思っていた以上に少ないので、クラブやサークルに入ることは友達を作る最もいい機会だと思います。 クラブといっても私の大学は活動はそれほど本格的じゃなくて気軽に入れる感じでした。
私は歌の経験は全く無かったのですが、興味があってゴスペルサークルに入って12月にはコンサートに参加できました。すごく良い思いでになりました。
大学は9月に新学期が始まって9月の下旬にクラブやサークルの勧誘期間があり、私はそのときに入りました。その期間以降になると、自分で探し回らなくてはいけなくなって、なかなか入りづらいです。だからその点では9月に行ってよかったなと思いました。もうひとつ、現地の大学で日本語を勉強している大学生とLanguage Exchangeをして週に1回会って日本語の授業を手伝ったりしました。Language Exchangeも絶対するべきです。日本語を教えるということが本当に難しくてすごくいい経験になったし、学生の人が日本について興味を持っておられるので、日本のことについていろいろ聞かれて、知らないことがあっても自分も日本について勉強するきっかけになりました。
語学学校の授業には満足行かなかったけど、Language Exchangeは学生生活の中で、一番勉強になったと思います。大学の掲示板に自分の連絡先と「日本語を勉強したい人を探している」ということを書いて貼っておいたり、とにかく自分から貪欲に!現地の大学生と話す機会を作ることが英語を伸ばすためには一番大切だと感じました。
旅行
冬休みにアイルランド国内を旅行、帰国前にスウェーデン、フィンランドとイギリスに旅行しました。 宿と航空券は全部インターネットでとりました。
格安航空券のサイトがあってそれで申し込めば、アイルランド〜スウェーデン往復25,000円ほどでした。宿はほとんどユースホステルに泊まりました。 スウェーデンとフィンランドのユースホステルは安いわりにきれいでしたが、アイルランド国内は汚かったです。
アイルランド国内は多少高くてもB&Bのほうが良かったです。
ヨーロッパはユーレイルパスを使って列車で周るのがいいと思います。でも現地でユーレイルパスを買うためには2,3ヶ月前に申し込みが必要でした。 私は間に合いませんでした。
留間働きっぱなしの日本人は時間に支配されているという感じに思いました。
これからについて
先ほども述べたように、新しく友達になった人々の文化や言語について興味を持つようになったので、とりあえず英語はもちろん、その他の言語についても勉強しようと思っています。
そして必ずもう一度会いに行きたいです。そのときまでには結構喋れる程度になることが目標です。そしてその人たちの文化を生で肌で感じたいです。
留学を終えて
留学を終えて、一言でいうとまたしてみたいです。
色々な発見があり、刺激を受け、日本にいるだけでは体験できないようなことを沢山体験できて本当によかったです。他の国の言語や文化にも興味を持つようになったので、これからはそういったことも勉強しようと思いました。英語についても一人一人受け取り方が多少異なってくるものだと改めて実感しました。また、留学をしていろんなことを知りました。
ヨーロッパでは英語はもちろん、それ以外に2〜3カ国語喋れる人がたくさんいました。フィンランド人は母国語は英語じゃないのにほとんどの人が英語を当たり前に喋れて、スウェーデン語も喋れるそうです。それを考えると自分は英語を9年も勉強してきているのに、まだまともにしゃべれないなんて、本当に恥ずかしかったです。
それと、日本のことと、アイルランドのことを聞かれてもっと知っておくべきだと感じました。よく中国人と韓国人に歴史について意見を聞かれて、私はその内容すら知らなくて“知らない”ということに本当にびっくりされました。いちばんつらかったのは、自分に“これはできる”という趣味とか特技みたいなものがないことで、現地の人と喋る話題がなくて本当に困りました。
留学を終えて、日本にきている外国人の人を助けたいという思いが強くなりました。アイルランドでも他の国を旅行した時でも、荷物を持つのを手伝ってくれたり、道ゆく人がやさしかったから、自分も日本でやさしくなろうと思いました。
語学学校が中国人ばっかりで最初は嫌だなと思ったけど、中国人と触れ合えたことも良い経験になりました。
悪い状況に入っても嫌だと思うだけでなく、その状況を自分にとって良い方向に活かせないか、をまず考えてみることが大事だと思いました。留学していろんなことに気がついたので、それを忘れないうちに留学語これから勉強しようと思います。
これから留学する人には外国で会ういろんな人との出会いを大切にして、何事も貪欲に勉強して欲しいと思います。留学して無駄だったと思うことはひとつもありませんでした。