イギリス
リーズ大学2004年度後期N.Mさん(女)
- 期間
- 2004/10/4-2005/6/24
- 所用経費(1ヶ月)
-
宿泊費 4万7千円 食費 2万円 交通費 ほとんどなし 図書・学用品 千円 衣服費 3千円 教養娯楽費 1万円 雑費 1万円 合計 約9万1千円 - 渡航・帰国費用
- 18万円
- 授業料
- 125万円
- 奨学金
- 5万円
- 換算率
- 1ポンド=200円
住宅について
大学の寮は友達を作るチャンスだと思うのでおすすめです。日本では考えられない男女混合のフラットがあります!(ほぼ、そう) 自分のフラットはもちろん、友達のフラットメイトとも仲良くなり、とても楽しく過ごすことができました。
医療について
私は病院に行ったことはありませんが、病院は常に混んでいて大変だそうです。今思えば、日本のような個人病院というものは見なかったような気がします。大学にメディカルセンターという施設があり、登録すれば無料で診察することもできました。
治安・衛生について
治安は思ったほどよくありませんが、日本よりは悪いです。 スリ・置き引きには注意ですが、自分が気をつけていれば問題はありません。ただ、一般のフラットに住む場合は学生フラットを狙った盗みがあるので気をつける(つけようなし?)必要ありです。
龍谷大学の留学制度についての意見・提案など
留学(語学留学でも)単位として認められ、留年することなく卒業することが可能な制度はすばらしいと思います。
受講科目
期間
Term 1 2004/10/4-2004/12/10
Term 2 2005/1/10-2005/3/18
Term 3 2005/4/4-2005/6/24
General Language Development (study skills video analyze)
授業内容・到達度
総合的な力を養う授業で、やがてすべてにつながっていった授業です。1学期間は生徒のレベルに合わせたやさしいトピックでテキストを読んだり、短い文を書いたりしました。3学期になる頃には内容はどんどんアカデミックになりました。この授業で学んだことは英語以外のことも多く、ゴミ問題や奴隷制度など新たに興味を持つきっかけになりました。
Academic Writing Skills
授業内容・到達度
毎週トピックがあり、それについて短い分(200文字程度)を書くものでした。ボキャブラリー養成の役割も果たしていきました。2・3学期は大学生活に適応できるエッセーの書き方、アカデミックなボキャブラリー、接続詞などを学び、今まで、どう文法を使っていいのか、because や soの連発以外でどう文法をつなげていくのか?と考えた私にはとても役に立ち、成果の出た授業といえます。
Academic Reading Skills
授業内容・到達度
Writing同様、毎週トピックがあり、それについての新聞記事やテキストを読む授業でした。最初の頃のトピックはボキャブラリー養成のため簡単なもの、例えばfood,sports,tradingでトッピックとともに成長を感じることの授業でした。
Oral Presentation Skills (Oral Skills)
授業内容・到達度
1学期に行われたOral Skills(みんなで会話の練習をするもの)から発展し、1人ずつ前に出て、OHTを作り、プレゼンをするというものでした。プレゼンをする上で大切なアイコンタクト、段階をふむこと、など基礎的なことの大切さを学びました。もともと人前で話すことが苦手で、しかも英語でのプレゼンは、最初は最高の難しさと戸惑いを感じましたがコースの最後を締めくくるプレゼンでそれまでで一番にできるものができたのは、この授業があったおかげです。
Seminar Skills (Discussion Skillsも含む)
授業内容・到達度
2学期に行われたDiscussion Skills(みんなでその場で与えられた1つのトピックを討論するもの)を発展させたもので、毎回セミナーリーダーを決め、その人たちが決めたトピックを各自で予習して授業の始めのリーダーの短いプレゼンの後、みんなで話し合うというものでした。また、たまにディベートが行われ(各ハウスに分かれ相手を説得する?ようなもの)とても参考になるものでした。
Academic Writing Project
授業内容・到達度
3学期に行われたプロジェクトで一応グループでしたが、ほぼ個人作業でした。1週間のうち3日はIMF、World Bankが本当によいふうに動いているのか?などの基礎知識をつけ、4日目は架空の国「バトンガ」を舞台にしたインタビュー(先生がバトンガの高官・農民・反対派・IMFなどを演じました)を行いました。5日目からは他のグループとの情報交換、レポートの作成にとりかかりました(1000〜1500字)。このレポートでexcellentの評価をもらうことができました。
Academic Listening
授業内容・到達度
テープやビデオ(ドキュメンタリーなど)を見ながら、Listeningを高めるものでした。これはこの授業以外にも普段から英語を聞いていることもあり、成長したと感じられる部分がいくつもありました。3学期に1学期にやったテープをたまたま聞いたので、そのテープのゆっくりとしたスピードに驚きました。それをやっていた当時は必死でしたから。また、ドキュメンタリーのビデオから学んだものも多い授業だったと言えます。
IELTS Preparation
授業内容・到達度
私のコースはイギリスの大学進学の予備コースだったので、そこに入るための試験(IELTS)の授業もありました。主にテキストにそってIELTSの項目である、Listening,Speaking,Writing,Readingを練習しました。Writingは決められた時間に2つのそれぞれのトピックに対する短い文を書くというものでした。短い時間で文をまとめることができない私は、とても苦労しました。その一方で文法の問題がないという私にとってラッキーな面もありました。2学期の終わりに実施されたモックIELTS(TOEFLでいうTOEFL-ITPのようなもの)で6.0をとりました。
Integrated Skill Project
授業内容・到達度
1、2学期に1回ずつ1週間実施されました。2つともグループに分かれての作業でした。1学期はグループごとに決められた組織の人にインタビューをしてポスターを作りプレゼンするものでした。(私のグループはUNICEFでした)インタビューは緊張して自分の聞きたかったことをうまく聞けなかったことが後悔となりましたが、それが次は頑張るという気持ちにつながったと思います。2学期はグループでトピックを決め、アンケートを作り、街に出てアンケート調査をするものでした。その後はプレゼンをしてレポートを提出しました。それぞれのプロジェクトは大変で、アンケートを行うときも緊張しましたが、なんとか乗り切れました。一番大変だったのはグループワークかもしれません。何度もイライラすることがありましたが、これは本当にいろんな面で勉強になりました。
留学を終えての感想
まず、最初の失敗は余計なものを沢山持って行き過ぎたことでした。たくさんのタオル、コンタクトの液、日本食、服などもっていきました。しかし、実際けっこう現地で買えることが多くて、必要ありませんでした。日本食は結構値段が高いものがありますが、(ないものもある)、買えない値段ではないです。
あと、ある程度は持っていったほうがいいと思いますが、服も結構買えます。反対に持っていったほうがいいものは、風邪薬やコンタクトなど自分に合ったものを持っていったほうがいいです。銀行口座は私はCitiBankという銀行の口座を作って行きましたが、現地で口座を開いている子が多かったと思います。人それぞれではないかなって思います。
私の学校は大学の中にあるランゲージセンターでした。授業はライティング、リーディング、リスニング、プレゼンテーション、など様々で、主に大学生活に向けてのコースでした。最初は英語だけでいいと思って何気なく入ったコースで、それなりにやる気もあったけど、もうちょっと考えて選ぶことが必要だったなと思うこともありました。でも、最終的にこのコースでよかった!という確信が持てたのでよかったです。
自分が思っていたこととのギャップですが、食生活は普通でした。イギリスの食事はまずいと聞きますが、食べられないことはないと思います。 私は結構好きでした。(私は寮だったので、家ではたまに日本食を食べていたからかもしれません)。スーパーでは品物の種類が多くて楽しいし、レストランで食べるインド料理がとってもおいしかったです。次にイギリス人は冷たいと聞いていましたが、私が会った人たちはみんないい人達でした。寮のフラットメイトは最初部屋に引きこもっていた私をいろんなところに誘ってくれ、また大学のサークルの募金活動に参加した際も、みんなとても親切にしてくれました。
留学しての一番の変化は前より積極的になれたことです。学校の授業でもみんな自己主張が強すぎて、最初はひいていましたが、イギリスでの生活が終わりに近づいたころは自分の話や意見を人に伝えたい、聞いて欲しいと思うようになりました。肝心の英語力ですが、行く前はペラペラになると思っていたので、期待よりは全然でしたが、常に自分で英語を使って解決しなければならないことの連続だったので、英語が伸びなかったということは絶対ないです。英語もそうですが、自分自身の成長を感じることも多かったと思います。
帰国した今考えることは英語をもっと話せるようになりたいということです。どういう形になるかはわかりませんが、いつかまた戻ろうということです。イギリスで過ごした9ヶ月間はたくさんの人との出会い、自分と向き合うという経験、その他、数え切れないものを与えてくれ、私の中でかけがえのないものとなりました。これからはこの思い出とともに自分の中の目標にむかってがんばっていきたいです。