イギリス
リーズ メトロポリタン大学2005年度後期T.Yさん(男)
- 期間
- 2005/9/3-2006/2/13
- 所用経費(1ヶ月)
-
宿泊費 8万円 食費 1万円 交通費 1万円 図書・学用品 4,000円 衣服費 - 教養娯楽費 1万円 雑費 2,400円 合計 11万6400円 - 渡航・帰国費用
- 15万円
- 授業料
- 約140万円
- 換算率
- 1ポンド=約210円
住宅について
留学生の中には大学寮を利用する人も多いのですが、私はホームステイをしたことが現地の人と関わる最大のきっかけであったと思います。ホストファミリーは家庭によって様々ですが、文化や習慣を身を持って体験しやすいという点でも私はホームステイを勧めます。
医療について
私は特に大きな病気や怪我はしませんでしたがたいていの薬ならドラッグストアで手に入るし医療施設も日本同様に充実していました。しかしやはり日本で使いなれた医薬品を持っていく必要があると思います。
治安・衛生について
留学先のリーズはそれほど大きい都市でもなく治安は良かったと思います。ただ学生の多い町なので夜はパブやクラブへ行く若者が非常に多く少し注意する必要があります。 自然も多く水も水道水を飲むことができました。
受講科目
General English
期間
2005/9/5-2006/2/10
授業内容・到達度
コースの中で5段階にレベルが分けられており自分の能力に合った授業を受けることが可能でした。授業内容は現地の大学へ進学するために必要なアカデミック英語ではなく一般英語を学ぶことができイギリスの文化なども授業の中で学べました。ペアワークなどでコミュニケーション力を強化することができました。またLAB教室での授業はリスニング力上達させるのに非常に有効でした。
留学を終えての感想
留学中は毎日刺激のある日々で日本では出来ないような貴重な経験をたくさんしとても充実した生活を送ることができましたがその中でも一番心に残っているのはホームステイ先の家族との交流でした。私がお世話になったホストファミリーは彼らにとって私が初めての受け入れ学生ということもあって彼らもイギリスの文化や習慣をできるだけたくさん伝えたいという気持ちが強く本当に色々な経験をさせてもらいました。中でもイギリスのクリスマスは予想以上に本格的なもので料理の飾り付けの豪華さには本当に驚きました。また、クリスマスホリデーというのは家族全員一緒に過ごすという大切な時間でもあるようで、家族というものの暖かさに触れることができました。
ホストファミリーを通して彼らのご友人達とも接する機会がとても多く留学生にとってはなかなか難しい現地の方とのコミュニケーションが充実していてホームステイをして本当に良かったと思います。しかし私はたまたま運がよかったということもあって、全ての家族が留学生にとって満足のいくものではなく、ホストファミリーも家庭によって様々であることは事実です。 ただ大切なのは滞在国の異文化をあるがままに受け入れ、家庭や個人を尊重し相手の習慣、生活文化を受け入れようとする姿勢だと思います。
イギリスは食事が日本人には合わないとよく言われますが、確かに豊かな日本食に比べれば質素であったり外食は非常に費用がかかったりしますが、家庭でのホームメイド料理はとてもおいしかったです。私はイギリス料理の代表である「フィッシュアンドチップス」という新鮮な魚のフライとフライドポテトの料理がとても気に入りました。またイギリスでは中華料理や和食はとてもポピュラーで町には様々な国の料理があったりと食生活では全く困ることはありませんでした。
勉強する上でのイギリスでの良い点は、ヨーロッパ各国からの留学生と一緒に学べるという点が挙げられます。私のクラスメイトもフランス、ドイツ、スペイン、ハンガリー、ポーランド・・・などの国からの留学生がいました。彼らを通じてその国の文化を知ることもでき、とても良い刺激になりました。もちろん日本、韓国、中国などのアジア諸国からの留学生もいます。しかし、よく留学をされた方から「留学先が日本人ばっかりだった」などという感想を聞いたことがありますが、そのような事は比較的少ないと思います。授業内容はクラスのレベル別のテキストに沿って行われ文法も習いますがコミュニケーション力やリスニング力の強化が重要視されていた印象があります。週に2回図書館にあるLAB教室でのヘッドフォンを使ったリスニングの授業は非常に有効でした。
クラスも少人数だったので一人一人が積極的に参加できる環境で先生も親切な方ばかりだったので授業中はとても楽しかったです。授業時間が一日90分授業2コマで午前中で終了するので少し少ない気がしましたが、その分午後は友人と一緒に出かけたり、図書館で自習、また大学内にあるジムに通ったりと自由に過ごすことができ自分の生活に余裕を持つ事ができるので私にとってはそれが良かったのだと思います。授業の予習、復習をする時間も充分にあるので授業にもゆとりを持つ事ができました。
週末などは私はよく日帰り旅行をしました。少し遠出をすることで普段使わない交通機関を利用したり、道に迷った時は尋ねたりと些細なことでもそれが学校では学ばない自分にとってのまた違った良い勉強となりました。また、ヨーロッパ内で留学しているということで留学中での海外旅行もしやすいのでイギリスだけでなく他国へ旅行する友人も多かったです。私も帰国前にアイルランドへ旅行しました。ヨーロッパ内を行き交う飛行機のチケットもとても安く購入できました。
私はこの留学でたくさんの人と出会い接する中で、今までは日本人、イギリス人、・・・などというようにその国ごとのイメージ、というような先入観のようなものを無意識のうちに持っていましたが、実際に様々な国の人と交流する中で、人は一人一人個人によって違うということを本当に感じました。イギリス人の中にも色々な人がいます。決して「イギリス人/ヨーロッパ人だから〜である。日本人、アジア人だから○○○である」といった判断はできず、同じ国民でも人それぞれ全く違います。積極的に一人一人個人と親身になってお互いを尊重しあうというコミュニケーションでの基本でもあることを改めて感じさせられました。これは今後社会に出てからも人と接する上でとても大切なことであると思います。
半年間のイギリスでの生活を通して、英語力という面だけに留まらず、自分自身の精神的な部分での成長も大きく、視野を更に広げることができたと思います。留学を決意して本当に良かったです