アメリカ合衆国

ニューヨーク市立大学 ハンターカレッジ2008年度前期O.Kさん(男)

期間
2008/2/28〜2009/9/5
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 80,000円
食費 30,000円
交通費 8,000円
図書・学用品 5,000円
衣服費 10,000円
教養娯楽費 30,000円
雑費 5,000円
合計 168,000円
渡航・帰国費用
130,000円
授業料
400,000円
換算率
$1=100円

住宅について

NYはアパートの家賃がすごく高い為、治安のいい場所に住もうと思えばルームシェアでも一ヶ月10万弱はかかると思っていたほうがいいです。ホームステイはそこまで普及していません。

医療について

病院に一度も行ってないので、詳しい事は分かりません。

治安・衛生について

治安はイメージしていたよりも良かったです。しかし、女性が夜に出歩くのは危ないと感じました。水は飲めますが、日本よりは汚く感じました。地下鉄の駅や街はすごく汚く、ねずみを沢山見ました。

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受講科目

Writing, Reading
期間

2008/3/23〜2008/7/31

授業内容・到達度
(授業内容)
・英字本の読解、それについてのレポート
・与えられたトピックに沿ったライティング
・TOEFLの模擬問題
・日常会話、基本文法、仕事に役立つ英語、リスニングとスピーキングの応用

学校ではライティングとリーディングが特に内容が濃く、リーディングとライティングは先生が同じでした。リーディングでは前半と後半で一冊ずつ本を読みました。二冊とも先生は違ったのですが、毎日Readingの宿題が出され、数ページ分の簡単なレポートを学校に持っていきました。

一冊目はHaving Our Sayという本で、アメリカで最初に大学に入学した黒人女性とその姉妹のストーリーでした。この本は、1890年代生まれの彼女らが、今よりも差別、格差がNYにあった時代に自分達なりに努力しながら満足のいく人生を送り、100年以上も生きたNYでは有名な姉妹のドキュメンタリーでした。今も尚アメリカで残っている差別、格差社会の問題に触れながらディスカッションをするという授業でした。

二冊目はIron and Silkという本でアメリカ人男性が単身で中国へ行きマーシャルアーツを学ぶというストーリーでした。新しい土地で文化の違いに触れながら修行に励むという実話で、最後の授業でその本が映画になったものを見ました。私を含めた他の生徒達の様に、新しい土地で文化の違いに触れるという事がテーマだったので、すごく興味を持ちながら読めました。

最後に二冊ごとにテストがあり、テストの点数と普段の課題で評価されるというシステムでした。ライティングの授業では、一人目の先生は、今までの個人の人生について、一週間で5ページ前後書き、8週間で本を作るという授業でした。2人目の先生は、先生が選んだ大きなテーマを元にライティングの宿題が出されました。そこでもアメリカに関する話題が多かったです。 帰国してから授業の事を振り返ってみると, WritingとReadingではNYならではの語学の授業が受ける事ができたと感じました。特に後半の先生の話題はすごく興味深く、NYにいるアメリカ人をはじめとした人々は他の州に比べても少し変わっていると説明してくれました。

最後に読んだ本の映画とは別にNYのBrooklynが舞台のDo the right thingという黒人コミュニティーで生活をする黒人とそのほかのわずかな移民との日常生活の映画も見せてくれました。NYは10年たらずで日本では考えられない程、人や街がすごいスピードで変わっていった事や、Downtownの移民の歴史など、現地でしか聞けない話が学校で聞けてすごく満足しています。

Grammar
期間

2008/3/28〜2008/7/31

授業内容・到達度

Grammarは日本で学んだ事とあまりかわりませんでしたが、基礎文法が復習できました。授業はWriting, Reading, Speakingなどに比べると教科書に沿った事がメインでした。しかし、Grammarの授業だけあって、先生は話の途中でも文法が間違っていればすぐに直してくれました。宿題もありましたが、Writing, Readingに比べると少なかったです。そして、クラスで日本人は私だけでしたが、他の国の人達はあまり文法が得意ではなかったので、僕のクラスのレベルでは余計に簡単な授業に感じました。なので、Grammarだけでも上のクラスで勉強したいと思いました。しかし、前期のGrammarの先生はポエムを授業に取り入れてくれて興味深い授業もありまし、後期の先生はクラスのみんなをメトロポリタン博物館に連れていってくれたので、すごく思い出深い授業になりました。Grammarも前半、後半に中間、期末のテストがありました。

Oral Skills
期間

2008/3/29〜2008/5/23

授業内容・到達度

スピーキングの授業は前半の8週間のみでした。この授業は宿題もテストもなく、本当に喋る事だけの授業だったのですごく楽しかったです。細かい舌の使い方の練習や、喋り方のマナーを教えてくれました。先生もすごく元気がよく、一番楽しみながら受けられた授業だったかもしれません。

Language of Business, Talk about it
期間

2008/3/29〜2008/7/26

授業内容・到達度

毎週土曜日にEnglish for success programという選択授業だけのProgramをとり、Business EnglishのクラスとTalk about itというOral Englishのクラスを前期と後期にとりました。2つとも一回の授業が2時間半と長く、どちらも生徒が平日のクラスに比べると少なく、5人くらいだったので充実していました。前半のLanguage of Businessのクラスは私以外の生徒はほとんどが社会人で英語のレベルが少し高かったのですが、企業に入った事を想定したプレゼンテーションや英語圏での常識などを学びました。後半のTalk about itでは、普段のスピーキングの延長で、時間も長かったので普通のSpeakingのクラスよりももっと話す機会が多かったです。その授業でも1950年代のNYのコメディーショーのビデオやSex and the cityというマンハッタンが舞台のドラマを見る事が出来て、すごく身近なテーマでスピーキングとリスニングが学べました。なので、土曜日の選択授業は取る順番を間違えたと少し後悔しました。

Listening and note-taking skills for the TOEFL iBT(elective16)
期間

2008/6/9〜2008/7/31

授業内容・到達度

TOEFLの授業は週に2回あり、毎回授業時間を全て使ってリスニングの模擬問題を練習しました。他の授業ほど発言する機会は少なかったのですが、確実にリスニングが得意になっていくのが分かりました。TOEFLの内容とは別に、先生の娘の話声が録音されたテープを聴いて、聞き取る練習もしました。TOEFLの模擬問題は日本にいても受けられる授業内容でしたが、選択授業だったので、他のクラスの生徒とも知り合えたので結局は友達も増えてよかったです。

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留学を終えての感想

私はNYにあるHunter Collegeとい大学のESL(English as a Second Language)プログラムを受講しました。学校はマンハッタンにあり、地下鉄の駅とつながっているのですごく便利です。学校の周辺は人も多く治安もすごくいいです。私はマンハッタンのアッパーイーストサイドという地域に住んでいました。学校から2駅と近く、治安もよかったです。NYは治安がすごく悪いイメージがありますが、地域によってすごく変わります。家賃の安いアパートなどは治安の悪い地域が多く、治安をお金で買うという言葉も耳にします。しかし、女性でも安心して暮らせる地域はたくさんあります。地下鉄も24時間走っているので便利です。物価は日本と同じぐらいですが、アパートの家賃はすごく高く私はルームメイトと一緒に暮らしていましたが、一ヶ月$800(約8万円)払っていました。それでも高くはなく、ルームシェアで一ヶ月$1000以上払っている人もたくさんいます。おそらく、他の外国にくらべると、ホームステイさせてくれる所はすごくすくないと思います。学校の友達もホストファミリーと住んでいる人はいませんでした。

私は2月の末から9月のはじめまで滞在していましたが、NYの冬は日本よりも寒いと思いました。夏も1週間ほどすごく暑い時期がありましたが、京都、滋賀に比べると過ごしやすいです。私はほとんどレストランのTake outで済ましていましたが、体の事と味を気にしなければ自炊しなくても食費は抑えられます。食べ物の値段はあまり日本と変わらないですが、量がすごく多いです。チップを払う事が義務付けられているので、レストランでの食事やタクシーではチップを払います。私がNYにいたときでタクシーは初乗り$2.50とすごく安いのですが、結局チップを払うので日本と同じくらいの料金です。空港からは黄色いタクシー以外は不当な請求をしてくると聞きましたが、黄色いタクシーでも$50ぐらいの料金で$500払ったという話も聞きました。

学校は一クラス15人くらいで、半分以上が韓国人で他にチリ、トルコ、サウジアラビア、台湾などからきている生徒もいました。私のクラスには日本人はいませんでした。NYにはリトル東京と呼ばれる地域があるくらい、日本人が多く日本人のコミュニティーの中だけ生活しようと思えばすごく簡単です。学校でも、先生以外とはアメリカ人と知り合う機会がほとんどないので、自分で英語を使う環境を作らなければ英語を学ばずに帰ってきてしまう事もあると思います。そもそもアメリカ人以外にもたくさんの人種が入り混じった都市なので、アメリカ英語に触れるためにアメリカ人の友達を作るのも一苦労です。

NYは人が冷たいと聞いていましたが、たしかにそれは感じました。自分が外国人とし差別されたとは感じませんでしたが、立場が弱い人間だと感じました。なので、ルームメイトはタイ人でしたが、NYに長く住んでいて、理不尽な事をいってくる時は何度もありました。NYから帰ってきて感じた事は、NYには何か始めようとした時にチャンスがたくさんあるだろうと思いました。実際住んでいた時も、アメリカに住んでいるというよりは小さな地球に自分がいるように感じました。私は京都で生まれ育ったのですが、日本人しか住んでいない歴史の長い京都に比べると、NYは歴史も短くたくさんの人がいるので、NYの方が可能性は広がるように感じました。NYに行く前は正直学校での生活にあま利期待していませんでした。それは、語学学校はNYでもロンドンでも内容は同じだろうと思っていたからです。しかし、Hunter CollegeではNYならではの勉強ができたと今は思います。

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