アメリカ合衆国

カリフォルニア州立ノースリッジ校2006年度後期O.Sさん(女)

期間
2006/10/16-2007/8/11
所用経費(1ヶ月)
宿泊費 約130,000円
(食費+宿泊費)
交通費 0円
図書・学用品 約3,000円
(セメスターの
初めだけ)
医療費 0円
衣服費 約3,000円
教養娯楽費 1,000円
雑費 0円
合計 200,000円
授業料
$12,600
換算率
$1=115円

住宅について

留学する前まではホームステイか大学寮かで迷っていたのですが、大学寮のほうが友達がたくさんできると思ったので、大学寮を選びました。予想していた通り、いろんな国から勉強しにきた人たちと友達になりました。

問題なのは、シングル料金を払うと自分の部屋を確保できるのですが、普段は1つの部屋を2人で使わなければいけません。しかもルームメイトは日本人とは限りません。違う国の生徒がルームメイトになると文化の違い、考え方の違いがでてきて問題になったりします。しかし、他の国の文化にも触れたいという人は寮が過ごしやすいかと思います。友達もホームステイしている人よりも多くできると思います。

医療について

留学のプログラムが始まる前のオリエンテーションで、アメリカの医療について説明がありましたが、日本と比較すると、アメリカの医療費は大分高いようです。なので、保険に加入しておかないと手に負えないと話を聞きました。保険をちゃんと入っているかチェックをされたとき、きちんと全ての項目がカバーされているか念入りに見られました。しかし、私が行った大学は、生徒は無料でヘルスセンターというキャンパス内にある病院で治療や薬がもらえました。すごく便利だったので、友達はけがしたり風邪をひいたりしたらそこに行っていました。

治安・衛生について

日本と比較すると治安はよくないと思います。しかし、キャンパス内はすごく安全でした。警察もキャンパス内にありますし、パトロールは昼でもしています。万が一図書館で遅くまで勉強して、歩いて帰るのが怖いという人はキャンパス内の警察に電話すると警察官が一緒についてきてくれます。キャンパス外は危ないと先生から聞きました。この方向には行ったらダメといわれたり、ホームレスが多いから気をつけるように言われました。現に、寮の中にもホームレスが入ってきたりで、一時期警察官が寮の中までもパトロールしていました。衛生面は比較的きれいです。キャンパス内の施設はすごくきれいです。しかし、水は水道水を直接は飲めません。なのでミネラルウォータを箱で買って飲んでいました。

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受講科目

授業は3つに別れています。

core1: 主にspeakingのクラス。クラスでディスカッションや会話をします。ここではグラマーも少し習います。
core2: writingのクラス。レベルごとに授業内容が変わる。レベル3まではパラグラフ、レベル4,5、はエッセイ、レベル6〜8はリサーチペイパーを習う。
core3: TOEFL, TOEIC, Conversation, Grammar, Street Talkの中から自由に選べる。それぞれクラスはレベルごとにわかれている。

Core3が終わるとActivityクラスというものがあり、映画のクラス、文化のクラス、TOEFLやListening, Speaking, Writing, Reading, 発音のクラスがあり、自分が苦手な分野、克服したいことに従ってクラスを選べる。このクラスは強制でなく、生徒次第で、受けたくなかったら受ける必要はない。しかし、8割以上これらのクラスに行くと、core1, core2の成績にプラスされる。毎週月曜から木曜までで、core3が終わった後3時間ずつクラスがある。

期間

2006/10/24/-2007/8/3

Core1 level 6,level 7,level 8, level 9
授業内容・到達度

Level 6:授業のはじめの20分間は自分たちで決めたトピック(トピックは宿題で大きなトピック1つにそのトピックについての5つの質問について考える)について、自分のパートナーと話し合う。先生が同じ違う国の生徒とパートナーになるように指示する。プレゼンテーションを2つした。1つ目は自分が詳しく知らないことで、しかも興味があるものをトピックとして選ばなければいけなかった。時間は10分。2回目は生徒全員のプレゼンテーションを聞いて、それをノートにまとめ、他の生徒のプレゼンテーションをプレゼンしなければいけなかった。 このプレゼンは5分だった。

Level 7: 先生がlevel 6と同じだったので始めの20分間は一緒でパートナーと会話だった。レベル7からテキストの内容が急に変わり、いきなりアカデミックな内容になった。単語も難しくなって、分からない単語も増えたため毎週行われる単語テストは困った。プレゼンテーションは1つで、時間は最低でも15分以上。内容はまだ解決されてない問題について。私は動物虐待についてプレゼンした。リスニングも難しく、何回聞いても何を言っているのか完全には分からなかった。

Level 8:このクラスはほとんどニュースについての勉強だった。リスニングも普通のテレビで流れているニュースの内容だった。自分たちでチームをつくり、ニュースを報道したり、プレゼンももちろんニュースで報道されるようなものをトピックにしなければいけなかった。 リスニングが主なクラスで、このレベルになると耳が慣れてきたのか、ほとんど分かるようになった。

Level 9:授業内容は主にビジネス。自分たちで製品を宣伝したり、新しい製品を自分たちで考えそれを宣伝したり、古い製品を新しい宣伝方法でプレゼンしたりと充実した内容だった。このクラスはspeakingが主で、毎日プレゼンがあった。みんなの前で一人で何かを発言しなければいけなくて、このレベルになると他の生徒も英語を普通に話せていた。プレゼンの準備とかは必要なくて、今自分がどう考えて、どう思っているかをどううまく伝えれるかを先生はチェックしていた。またこのクラスには特別ゲストとして、gun violence反対グループのゲストをお迎えして、銃についての話を聞き、質問などもした。貴重な経験だった。

Core2 level 4,level 5, level 6, level 7
授業内容・到達度

Level 4: エッセイの書き方を最初から習った。また基本的なグラマーも習った。毎週図書館から借りた本を読まなければいけなくて、最後の週は先生にbook reportといって、一日何ページ読んでその読んだページの要約と感想を提出した。あと、毎日宿題の中から分からない英単語をvocabulary sheetに書き出し、英語で意味を書き、その単語を使った文を書いた。このクラスでエッセイの書き方をマスターし、しかも英語の本(今まで読んだことないような少し厚い本)を読み終えたので自信になった。毎週完璧なエッセイを書かされた。

Level 5:エッセイの授業の続き。しかし、レベル4とは違い時間制限あり、しかも毎日のようにエッセイを書かされた。文を書くのに慣れるためと先生は言っていた。エッセイも種類によって書き方が違うということを習った。またレベル4と同じく本を1冊1セッション中に読み、毎週読んだページの要約と最後にはbook reportをしなければいけなかった。毎週金曜日は本の日で、一人ずつ本を読み知らない単語を調べた。テストはエッセイと、その本についてだった。

Level 6:エッセイを書くクラスだったが、5パラグラフ書かなければいけなかった。今までは3パラグラフで少なかったのに、このクラスでは5パラグラフで、しかも毎日のようにエッセイを書かされた。毎週金曜日は教科書を読む日で、時間制限で早く読む練習をした。

Level 7:この授業でリサーチペイパーを習った。初めてだったので、難しかった。調べてそれを書くのはそこまで難しくないが、citeをするのが難しかった。Citeの方法もいろんな方法があって、教科書を見ながらでも大変だった。リサーチペーパーのトピックは指定されていた。(about American history)私は、”Equal Rights Amendment” についてのリサーチペーパーを書いた。授業は主にciteの方法、アメリカの歴史についてだった。図書館に行き、本の検索の仕方などを習った。

Core3 Conversation level 6, Conversation level 7, TOEIC level 8, Grammar level 9
授業内容・到達度

Level 6: 主に生徒との会話。テキストの内容もそこまで難しくなく、他の生徒とおしゃべり的な感じの授業だった。しかしプレゼンが2つあった。トピックはアカデミックなものではなく、簡単なものだった。

Level 7: このクラスも会話のクラスだった。しかし、すこしレベルが上がり話すトピックが難しくなる。ゲーム感覚でとにかく英語で話をしようという感じだった。最後はクラスのみんなで劇をした。

Level 8: TOEICのクラス。テキストにそってlistening, readingをした。主に、テストの攻略を先生が説明した。このクラスで大体はTOEICがどんなものか分かった。

Level 9: グラマーのクラスは徹底的にグラマーを勉強した。このレベルでグラマーをとったわけは、英語を話せるようになったころに文法を忘れてしまっていっていることに気づいたから。このクラスでグラマーを完璧にしようとこのクラスをとった。生徒たちもレベルが上の生徒たちだったので、話しを交えながらグラマーを勉強できた。最後はテストがあった。

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留学を終えての感想

この10ヶ月間、本当にいい経験ができた。いろんな国から来た友達もたくさんできたし、いろんな思い出もつくることができた。いろんな国から来た友達と会えたことは私にとってすごく大きなことだった。いろんな国の文化を知れたし、外国人として見なくなったことが自分にとって一番大きなことだ。特にアラブの友達が多かったので、アラブの国々については詳しくなった。文化や習慣、宗教のことなどみんなで教えあった。特に印象深かったのはテロのことについて。国によって考え方が違うなと思った。

もちろん英語力も伸びた。これは留学しないと得ることができないなと感じた。英語の能力全般を伸ばせたと思う。その中でもリスニングは自分でもビックリするほど伸びた。映画を字幕なしでも見ることができるようになった。日本にいたときは考えられないことだ。スピーキングも極端に伸びたと思う。日本人が苦手とするスピーキング・・・。私はとにかく日本人の友達はアメリカではつくらないように心がけた。常に違う国の友達と一緒にいて、常に英語を話していた。自慢できることは、他の日本人の生徒よりは英語は上手く話せるということ。あまりに早口で話すので、ネイティブに間違われたことがあるほど上達した。

そして何より自分に自信がついた。日本に戻ってきて、大きなことをしてやろうという気持ちになれた。でも、まだスキルも何もないのでアメリカでもっと勉強したかった。

渡航前にしといたほうがいいことは、もちろん準備は完璧にしとくこと。女の子は飛行機の中に持ち込むバッグの中に化粧品を持ち込む場合は、ジップロックのような透明な袋に全て入れなければいけない。もちろん液体は持ち込めない。(香水に注意)飛行機の中は寒いのでジャケットを持っていったほうがいいと思う。あまり服は持っていかないほうがいい。現地でも絶対買い物をするからだ。持って帰るとき、荷物が多くなるのを考えると服は必要なものだけをもっていけばよい。パソコンは必須!!パソコンがないとクラスにも参加できない。学校のパソコンも使えるが、課題をやるときなどパソコンが必要になってくるので持っていく必要がある。電子辞書も必要。(ある程度英語に自信がある人は必要ない)保険は必ず入る必要がある。(私が行ったところはチェックがあった。)

アメリカはほとんどクレジットカードを使う。長く滞在するのであればアメリカでカードを使ったほうがいい。日本の銀行からアメリカの銀行に送ってもらえば(このとき手数料はかかる)、アメリカのATMでお金をおろすとき手数料がかからない。クレジットカードを提示するとき必ずIDを聞かれるのでIDを常に持ち歩くこと。カリフォルニアの気候はカラッとしていて過ごしやすい。日本みたいにじめじめした暑さではない。暑かったらよくプールに行っていた。ビーチも近くにあった。雨はめったに降らない。ホームシックにはならなかったが、英語の伸びに不安を感じ悩んだ時期があった。3ヶ月たったころに自分の英語が本当に上達しているのか本当に心配で、英語を話したくないと思った。4ヶ月たって、自分の英語が成長したことに気づき自信を取り戻した。1年間と時間が限られていたので、すごくあせったのをよく覚えている。今思うとそれがよかったと思う。

よかったことは自分の将来が明確になりつつあるということ。留学する前は将来のことなんて考えもしなかったが、今は自分の将来を真剣に考えるようになり、将来の夢もできた。それと同時に、自分にはその仕事ができるほどのスキルが全くないことに気づいたので、もっと勉強したいと思った。

この留学でいろんなことを得た。もし機会があったらまたアメリカに留学するつもりだ。

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