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| 龍谷大学 国際文化学部/朝日新聞社 連動企画 |
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岡本 彬子さん Akiko Okamoto
2007年3月国際文化学部卒業
大阪工業大学高校出身
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■ 厳しい環境のもと、たくましさを身につけて
| 私にとって、大学生活のターニングポイントは2回生時。龍谷大学では毎年、海外の大学から短期留学生を受け入れる制度がありますが、そんな留学生を授業・生活の面からサポートする「チューター」として活動しました。1週間の期間中は寮で留学生とともに生活。当時は英語スキルもそれほど高くなく、ほぼ「気持ち」だけでコミュニケーションをとっていましたが、本当に楽しい時間を過ごせて、年齢や国籍を取り払った友情を築き上げられました。「言葉なしでこれだけ楽しめるのなら、話せたらもっと世界が広がるのでは?」と思い始めたのはこの時。準備を進めて3回生時の1年間、アメリカのオレゴン州立大学に留学しました。 |
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| 大学では、民俗学や文化人類学、歴史の講義を中心に受講。日本人は私だけという少人数クラスでは、ディスカッションの時間も多く設けられました。当初は発言しようとしても先を越されたり、流れに追いつくのがとても大変。講義の単位認定も80%以上の理解度が求められました。また向こうでは、自分から助けを求めなければ先生もアドバイスをしてくれません。普段はフレンドリーですが、その辺はとてもドライなんですよ。こうした厳しい環境のもと「自ら動く」クセがつき、物怖じしなくなったことは確かですね。また心がけたことは「笑顔」。少し意識をして笑顔で返すと、相手も必ずそうしてくれるし、コミュニケーションも円滑になります。まさに「万国共通」の会話だと実感しましたね。 |
■ 複雑なアメリカ社会が、そこにはあった
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オレゴンは西海岸に位置し、白人が80%を占めるが、大学のキャンパスではアラブ系・アジア系など様々なバックグラウンドを持つ人が多いところ。その環境は、とても複雑な社会を生んでいると身にしみて感じました。例えば友人の日系アメリカ人。あるクラスで、白人の学生が日系アメリカ人達の振る舞いが「アメリカ人ぽくて、うそ臭い」と言われて、「日系アメリカ人も、アメリカで生まれて、アメリカで生活しているんだ。アメリカ人ぽくて当たり前だろう。僕はアメリカ人なんだから」と言って、議論していたんです。アジア系アメリカ人が自らを「アメリカ人」と自覚していても、ネイティブアメリカンが持つ意識は違う。 |
| 人種間の隔たりを垣間見たできごとは、強烈な印象を残しました。私の卒論テーマは「アメリカメディアに見るアジア系アメリカ人俳優の描写」。アメリカ映画などに登場するアジア系の俳優は役回り的に、どこか意図的に描かれていると感じずにはいられないんです。これを切り口に、多人種が共生するアメリカ社会に、自分なりにせまってみようと奮闘中です。 |
■ 「外国」だけでなく「日本」を強く意識
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留学後、語学を「ツール」として活かしたいという将来のビジョンが定まりました。卒業後は語学学校のカウンセラーとして、学校運営はもちろん、外国人講師と日本人生徒の「橋渡し」的な立場を担います。外国と日本の文化背景、両方を考慮する必要がありますし、今から身が引き締まる思いです。また今後につながるかどうかわかりませんが、現在は着物を身にまとい日本料亭でアルバイトをしています。留学中「日本人なのに、着物の着方を知らないの?」と海外の友人に驚かれたこともありますが、自分のルーツである「日本」やその「文化」を強く意識するようになった結果かもしれません。着物ですか?もちろん、自分で着られるようになりましたよ(笑) |
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加来 亮平さん Ryohei Kaku
2007年3月国際文化学部卒業
福岡県立柏陵高校出身
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■ 意思疎通ができない英語レベルに愕然
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中学生の頃からバッハなどドイツ作曲家の音楽に親しみ、また授業を通して、ドイツがモデル国家として知られる「環境保全」のトピックに興味を持ちました。海外に対しては、語学よりも文化社会面で関心を持っていましたね。ただ、それを深く知るために語学が必須であることはわかっていましたから、大学入学後すぐの夏休みにカナダ(ブリティッシュコロンビア大学)へ3週間留学しました。しかしステイ先のホストファミリーにさえ、思ったことを口にできなかったのが当時の自分の語学スキル。ようやく耳が慣れてきた頃に帰国日が来てしまい、悔しい思いをしました。しかし逆にこの経験で一念発起したのは確かです。 |
| その後はオーストラリア(カーティン大学)、ロシア(サンクトペテルブルク大学)、チェコ(カレル大学)と3カ国で語学スキルを習得。2回生の夏からは1年2ヵ月の間、ドイツ(ルートヴィッヒ・マクシミリアン大学)に留学しました。 |
■ 「自分は誰であるか」を自問自答
大学生活の約半分を海外で送りながら感じたこと。それは、相手の文化を認め、その土地に溶け込むことも大切ですが、それと同時に「自分が誰であるか」を意識する必要があるということです。海外では、一つの話題に対して常に自分の意見が求められます。その際「よくわからない」では蚊帳の外。何よりもまず、自分のことをよく理解するよう心がけましたね。また海外では「今、日本で起こっていることは何か」「そのことと、海外で起こっていることの関連性は何か」も気になり始めました。留学中ニュースをたくさん見たのも、そんな理由からでしょうね。
留学中は「アジア系だから」という理由だけで、嫌な思いをしたことも確かにありました。そこで「こんな国なんか大嫌いだ」と決め付けるのは簡単ですが、それではキリがありません。「そういう人もいることを認める。人は皆それぞれ」と考えることから始まると思うんです。その一方で僕は留学中、世界各国たくさんの人の親切や助けに支えられてきました。その場の感情や経験だけでひとくくりに考えず、複眼的に物事を見すえることも大切だと思います。 |
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■ 未来のキーワード、それは「自分の為にではなく、人の為に」
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海外でたくさんの人の優しさに触れ「帰国後、自分は何ができるか」を強く考えるようになりました。現在、龍谷大学のJAS(Japanese and
Asian Studies Program)という海外留学生向けのプログラム内の日本語講義の時間に、アドバイザーを務めるのもそんな思いから。同じ経験をしたからわかりますが、他国に来て生活を始めるのは、並大抵のことではないはず。そんな海外留学生にとって、授業はもちろん実生活においても気軽に相談してもらえる立場でありたいと思っています。もちろん週末は一人の友人として、京都を案内したり、ホームパーティーなども開いてますよ。「人のために何かをしたい」と感じるようになったのも、留学の成果なんでしょうね。 |
| 今後は、進学を予定しているフライブルク大学の大学院(ドイツ)で、研究テーマである「グローバリゼーション」を究めつつ、将来は国際的な団体で、今まで勉強してきたことを何か人の為にペイバックできたら、と考えています。 |
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小野 寧子さん Yasuko Ono
2007年3月国際文化学部卒業
岡山県立笠岡高校出身
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■ 人と森が共生するフィンランドへ
私が留学したのは、フィンランドのヨエンスゥ大学。「なぜフィンランドに?」と聞かれたりしますが、大学入学後、一人暮らしを始め、北欧のインテリアや北欧特有の生活スタイルである「スローライフ」に関心を持ったことが影響しています。語学は中国語専攻でしたが、やはり世界のスタンダードである英語のスキル習得の必要性も感じていました。フィンランドはほとんどの人が英語を話す国。またヨエンスゥ大学では海外留学生向けの英語講義も充実していることから、留学を決めました。
大学では森林学部に所属。講義も森林保護をはじめ、環境学、環境汚染を考える内容のものが充実していました。私の龍谷大学で所属するゼミは「環境について」なので、学ぶことすべてが興味深く感じられましたね。恵まれた自然を後世に残すための取り組みもさかんに行われていますが、フィンランド人のライフスタイルは「森」を抜きに語れないほど、密接に関係しているんですよ。子どもたちは学校へ行くときも、毎日森の中を通っていたし、休日は家族で森へハイキングに出かけるのは、フィンランドでは当たり前の風景。人間と自然の関わりが本当に身近なんだな、と感じました。 |
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■ 上達への近道「しゃべりまくる」こと
| 留学中は学生寮で生活し、同じ寮に暮らす世界各国の仲間ともたくさん知り合えました。みんなで一つの話題について本当によくディスカッションをしましたね。中でも忘れられないのが、中国と韓国の友人3人で「竹島問題」や「靖国問題」を話題に話し合ったこと。私もニュースでそのトピックに触れ、知っているつもりでいましたが、他の2人の知識や見識の深さに圧倒されました。年号がすらすら出てくるのはもちろん、理路整然と自分の意見を言えるんです。挙げ句の果て「なぜ日本人はこの問題を深く知らないんだ?」と責められるまでに…。強烈なカルチャーショックを味わいましたね。それからというもの、ニュースをしっかり見ることが日課になりました。 |
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| 日課といえば、留学当初は「1日いくつか単語を覚えよう」と自分に課しましたが、まったく意味のないことがわかりました。それよりも、ニュースをはじめ日常会話など、生きた英語に触れる方がはるかに上達は早いんです。留学期間中はとにかく「しゃべりまくる」ことをモットーに過ごしました。具体的な成果として、帰国後のTOEICスコアは800点に伸びていました。 |
■ 努力と挑戦こそが人生
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私が身をもって感じた海外の醍醐味を広く知ってもらいたい、という思いから、卒業後は旅行業界へ進みます。実は今回の留学、帰国が4回生の5月であったため、就職活動が遅れるのでは?と不安でした。そこで国際文化学部のスタッフの方に「今しかできない経験だから」と留学へ向け背中を押してもらえたこと、本当に感謝しています。入学時は「やる気だけはあるけど、行動に移せない」学生でしたが、一歩踏み出すことの大切さを教えてもらいました。今後は「努力と挑戦」が人生のモットー。「手の届く範囲ではあるけれど、努力しなければ決して届かない」目標を常に設定し、絶えずレベルアップできる人でありたいと思っています。 |
| 当面の目標は、卒業までに英検1級と、総合旅行取扱管理者の資格を取得すること。必ずクリアできると信じています。 |
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