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Faculty of International Studies

国際学部

「日本で一番勉強する学科」を掲げ
卒業要件であるTOEIC®L&R 730点以上等を
9割の学生がクリア
平均スコアを332.9点UPさせた
国際学部グローバルスタディーズ学科

英語力の向上はもちろん倫理観や教養、
タフな精神といった「リーダー」を育てる教育とは?
その魅力に迫る。

学科の特徴

卒業要件
TOEIC®L&R 730点以上等
2019年卒業の
第1期生の9割がクリア
留学は全員必修
約15週間
必修留学学費は
大学が負担
専攻科目の8割を
「英語」または
「英語+日本語」で行う
英語漬けカリキュラム
英語力と教養
倫理観を身につけ
世界で活躍できる
「リーダー」を育てる
特 集
Feature
特集
特 集
Feature

グローバル時代の「生き抜く力」
日本で一番勉強する学科をめざし、
世界で通用する人間の基礎体力をつくる

2015年度、国際文化学部を国際学部に改組し、世界で活躍するリーダーの育成を目的とする「グローバルスタディーズ学科(以下GS)」を新設した龍谷大学。

留学は全員必修、TOEIC®L&R 730点以上の取得等が卒業要件など、ストイックな教育方針が話題となっているが、第1期生の約9割がそのハードルをクリアしているという。

「これからの時代を生き抜く力が学べる」と語る同学科の清水耕介教授に、その教育に懸ける想いを聞く。

英語力だけでなく、
本質的なコミュニケーション能力を学ぶ場所

GSは「日本で一番勉強する学科」というミッションを掲げ、学生は入学後、勉強する習慣を徹底して身に付けていく。専攻科目の約8割は「英語」または「英語+日本語」で授業が行われるため、通常の課題を含め、海外の大学で学ぶのと同程度の学習量が求められる。

グラフ

特に清水教授のクラスでは国際関係論などの分野を中心に、指定された英語文献を事前に徹底的に読み込み、理解していることを前提として授業を進めるため、ついていくだけで学生は必死だ。卒業要件のTOEIC®L&R730点に向けたテスト対策に時間をかけている余裕はない。それでも、所属する学生のうち約9割が合格ラインの730点をクリアしており、入学時からの平均点数は333点ほど上昇。驚異的な成長がみられる。

その理由について清水教授は「授業では、実際に英語を使いこなす上で必要な語彙力や相手の言葉の意図を汲み取るコミュニケーションの『基礎体力づくり』を徹底して訓練する。生きた英語力が自然と身に付き、それが点数にもあらわれている」と語る。

成長の機会を提供することが大学の役目

GSでは、1セメスター(15週程度)以上の海外留学を必修としている。そこには「語学を学ぶほか、学生さんには人間的な成長の機会を提供したい」という意図があるという。

清水教授自身、過去に英語が全く話せない中で留学した経験を持ち、多くの困難やトラブルを乗り越え生き抜く知恵を学んできた。文化の異なる慣れない世界では、どうしても予測できないことは起こりうる。もちろん留学中危険な目に遭わないようなフォローは行うが、基本的に学生本人に判断を任せてトラブルを解決してもらう。どうしても助けが必要な時にだけ手を貸すのが同学科のスタンスだ。

あえてそうした環境に身を置くことで「自分で成し遂げたという経験が人を成長させる」と清水教授は語る。人生の様々な場面で「もう無理だ」と思う瞬間は誰にでも来る。その時に大学で身に付けた、英語力やコミュニケーションの基礎体力、そして、成し遂げることで培ったタフさがあれば、世界中のどこにいても、必ず乗り越えることが出来る。GSは、そうした学生の「生き抜く力」を養い、成長の機会を与える場であるという。

学生に背中を見せるため、教員が最も努力する

タフな教育を行うにはタフな教員が必要だ。GSに在籍する専任教員は現在14名いるが、それぞれが率先して、自分たちが海外で実績を積むことを強く意識している。たとえば、教員の年間業績は全て数値化され、学科内で公表・評価される。積極的に研究し、実績を上げている教員が明確になるため、教員同士が刺激され、切磋琢磨を促す仕組みだ。

「教員が国際的に活躍していれば、学生さんもその背中を見て『自分も行きたい、自分もなりたい』と思うはず。だから僕たちはどの学生さんよりもストイックに努力する」と清水教授は語る。

GSの学生は試験の合格ボーダー60点のところを、たとえ59点で落とされたとしても、成績評価の方法を事前に学生に公表しているため、不平不満を言うケースは非常に少ないという。点数のつけ方が明確で、また次回挑戦すれば良いという雰囲気があるからだ。そういった雰囲気があるのは、学生たちが自然にそう感じるように、教員側にも厳しいフェアな評価システムを取り入れて、日々努力しているからだろう。

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小さくまとまるな、派手にいけ

今年の3月、GSは開設以来、初めての卒業生を送り出した。この4年間で圧倒的に人間として成長した学生たちに清水教授はこのようなエールを送る、「小さくまとまるな、派手にいけ」。

若い世代の中には、テレビやインターネットの画面だけを見て、世界を分かった気になっている人もいるのではないか。でも実際は違う。限られた自分だけの価値観で小さくまとまるのではなく、その壁を蹴破って、より大きな世界に身をおいている絵を想像してほしいと。

世界は今この瞬間も変化し続け、正確に予測することは誰にも出来ない。だからこそ、どのような状況でもサバイバル出来る基礎体力を身に付け、20年後、30年後も成長し続ける人材であってほしいという想いがある。

GSは「自分の子どもを行かせたいと思うような教育をしたい」という清水教授ら教員の構想から始まった学科だ。今年、自信を持って世に教え子を送り出せると目を輝かせて話す彼の姿は、さながら我が子のことを自慢する父親のようにも見えた。グローバル社会で生き抜く力を育てる彼らの挑戦は、これからも続いていく。

清水 耕介
龍谷大学国際学部グローバルスタディーズ学科教授。関西外国語大学国際言語学部講師・助教授を経て、現職。専門は国際政治経済理論やジェンダー論、ポストコロニアル理論、ポスト構造主義。Ph.D.(国際関係)
コラム
Column
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清水教授が語る、
グローバルスタディーズ学科を支える
教育哲学とその実践

グローバルスタディーズ学科(以下、GS)では、大学を卒業するために、1セメスター以上の海外留学必須、TOEICRL&R730点以上などの厳しい要件をクリアする必要がある。そして在籍する学生のうち約9割がその高いハードルをクリアするという実績を持つ。

だがその成果は特別なテスト対策によるものではなく、日々の学習努力の積み重ねによって得られた結果の一つにすぎないという。

なぜそこまで学ぶ必要があるのか。学生と向き合う上で、GSでは何を大切にし、どのようなビジョンを描いているのか。

同学科で教鞭を執る清水耕介教授(以下、清水)が、GSにおける独自の教育哲学とその実践について、このように語った。

コラム

学生を絶対に否定しない、
ジャズセッションのような授業風景

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学生を絶対に否定しない、ジャズセッションのような授業風景

僕は普段授業をする上で、学生さんからの質問は、すべて例外なく肯定するようにしています。初歩的な質問であっても、「何でそんなことも分からないんだ」というような言い方は絶対にしません。何故なら、それ自体が勉強だからです。もしそれが授業を受けた誰もが分かるような初歩的な質問であったとしても、「ごめん、質問の仕方が悪かったよね」と。

学生さんからの話を聞くと、「どうしてそんなことも分からないんだ」と教員から怒られた経験がある人も多くいるようですが、それは教育のプロフェッショナルとして失格であると僕は考えています。

またGSでの授業では、学生さんからの質問が、発信されやすい雰囲気づくりを心がけています。

例えば、人間というのはどんなに面白い話であったとしても、20分も経てば集中力が落ちるものです。ですので、その間に必ず一つは気分転換になる話を盛り込みます。

授業とは基本的にインタラクションなもの。教員が一方的に話して、学生さんが真面目にそれを聞いているだけ、というものではないと思うんです。

たとえその日は僕が全部話さないといけない場合があったとしても、学生さんからは必ず何かしらのサインがあるので、それを読み取って対応していきます。

そんな僕の授業風景を見たGSのほかの先生からは、「清水先生の授業は、ジャズセッションを見ているようだ」と言われたことがあります。

学生さんに質問を投げかけて、それに乗っかってまた返す、といった授業スタイルがそのように見えたのかもしれません。

一時期、500人くらいの大教室で授業を受け持つことがありました。そこでは、質問してくれた学生さんにお菓子を配るといった方法を使って授業をしたのですが、普通、500人いるところで質問するために手を上げるなんてなかなか少ないと思うんです。ところが、実際にはバンバン手が上がる。とても楽しい瞬間です。

でも、教員として覚えておかなければいけないのは、「絶対的な自信が必要」ということだと思います。なぜなら、学生さんからどのような質問が来たとしても、十分な説得力を持って返せる力が必要だからです。

GSの教員の間でよく言っているのは、もし質問に答えられなかったときに「これだけ勉強して、これだけ研究しても答えられなかったら、それは仕方ないね」というところまでやる、ということです。

分からないことがあれば「ごめん」と素直に言う。教員であっても絶対に知っているフリをしてはいけません。間違いを認められるのも、教員の自信の問題です。だから、GSの教員は学生さんの何倍も勉強する必要があるのです。

コラム
コラム

GSで養う、「自分が正しいと信じる道」を
選び取る力

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GSで養う、「自分が正しいと信じる道」を選び取る力

GS学科を設立する際、何人かの中心メンバーで、あることを決めました。それは「自分たちの子どもに、受けさせたい教育をしよう」ということです。

口では褒めていても、いざ自分の子となると別の学校に行かせる先生というのはどうなんだろう、と疑問に思っていたのがきっかけです。

そのために僕たちは、日本のどの大学よりも勉強する学科を目指す準備をしました。幸い、大学のトップの方々からは「徹底的にトンガれ!」とお話をいただいていたので、自分たちが良いと思えるような仕組みづくりをフリーハンドで作っていきました。

GSは卒業するためにTOEIC730点以上、留学必須という条件を課しているわけですが、これは学生さんに、厳しい勉強環境の中で、社会で生きていくための基礎力を身につけていって欲しいと考えているからです。

この基礎力とは、国際社会に対応していくための英語力なども含みますが、本質的には「自分が正しいと思う道を自分で切り拓いていける力」のことを指します。

数年前、僕のゼミに所属して大企業に就職していった学生さんが、ある日研究室を訪ねてきました。「どうした」と聞いたら、「会社を辞めました」と。

どうやらその会社内で、明らかに不正な会計処理があったにも関わらず、上司に相談しても止められ、悩んだ結果、「もう自分はここにいるべきではない」と思って辞めたとのことでした。

自分がいけないと思ったところで、そのように行動できた君はすごい、と彼を褒めました。

その時僕は大学の仕事とは、倫理観というか、自分で何が良くて何が悪いのかを判断できるレベルの学生さんを育てていきたい、と考えるようになりました。

僕らGSの教員は常々、エリートになることももちろん素晴らしいけど、きっちりと地に足を付けた人間になっていって欲しい、という点に一番こだわっています。

ただし自分にとって正しいと思うことを、していくためには力が必要です。TOEICの点数は、あくまでもその力の一つに過ぎません。時にはNOと言わなければならない時もあります。それを言える力があるのかどうか。でも、本当に自分に力がなければ立ち向かっていくことは難しいですよね。

なので、GSはそんな学生さんたちの可能性を後押しする、サポート役としての役割に徹し、彼らの人生を後押しして、長い付き合いの中で一緒に楽んでいけたらと思っています。

コラム
コラム

留学で一番学んで欲しいのは、
「とにかくやり遂げる経験」

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留学で一番学んで欲しいのは、「とにかくやり遂げる経験」

このGS学科を立ち上げるときに、ある先生から「留学で一番大切なことは何ですか?」と聞かれたことがありました。僕は即答で、「根性です」と答えました。気合いが乗っているか、乗っていないかで結果は全く変わってきます。

ここで言っている「根性」とは、やみくもに無理をするような精神論ではなく、「やり遂げる力」のことです。終わらせる力と言ってもいいかもしれません。

私がドクターを取るためにニュージーランドへ留学に行った際、同じ時期に留学していた有名大学出身の人たちも一緒にいました。当時私は、ほとんど英語を話せない状態でしたが、何とか現地で踏ん張っていました。

ところが、そのほかのドクターコースの彼らは、すこし時間が経ってくるとどんどんドロップアウトして日本へ帰っていってしまいました。そして、日本で経歴書に「?に留学していました」と堂々と書くわけです。それはドロップアウトだろうと(笑)

私の場合は、海外でしか研究が出来なかったため、日本に帰るという選択肢は残されていませんでした。そうして、最後まできっちりと気合いで留学を終わらせた経験があるからこそ、今の自分があると思っています。

GS教員の僕らが、学生さんに留学経験で学んで欲しいと思っているのは、「きっちり終わらせる」ということ。最初に「これをやる」と言ったら、それとセットで終わらせるという経験を持ち帰ってこいと伝えています。

最初にこの経験をして、ずっとその習慣を続けていけば、たとえこの先越えるべき壁が現れたとしても、中途半端なところで逃げ出さなくなります。そして、自分に対して辞める言い訳を探したり、自身に与えることもなくなります。

よく留学が成功だったのか、失敗だったのかという話がなされますが、そんなことは関係ありません。たとえやっつけであったとしても、とにかく終わらせることが重要だと僕は考えています。

GSでの留学もその経験を得るチャンスだと思ってもらえれば、学生さんの今後の人生においても、大きな糧となりうるのではないかと思います。

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