２０１１年度開講　演習�氈@シラバスマット

ｼﾗﾊﾞｽNo	６	担当者	斎藤　文彦
テーマ	グローバル化と発展途上諸国への開発協力
ゼミ概要	現在地球上には我々日本人を含む「豊かな」先進国と、「貧しい」といわれる発展途上国の2種類の世界がある。地球規模のグローバリゼーションによって、我々の生活は途上国の人々の生き様と密接に結びついている。本演習では、途上国の直面する様々な問題の解決可能性を地球規模において考える。例えば、貧困、環境破壊、ジェンダーなど地球規模の課題は多い。真の国際協力とは、われわれが貧しい国に「教えてあげる」ことだけではなく、われわれが恵まれない人々の力強い生き様から「学ぶ」ことでもある。アジアやアフリカのよりよい未来を考えることは、近年ワーキングプアー問題などが再認識されるようになった日本のあり方を見直すことにもつながっていく。本当に豊かな社会とは何かについてのさまざまなは、経済的・政治的・社会的・文化的といった総合的な視点から行われるべきであろう。担当者の経験をふまえ、理論的側面のみでなく実際の取り組みをも重視して、演習を進めていきたい。
到達目標	最終目標は、卒業までに国際開発や国際協力において、外国の大学の卒業生と比べてみても、引けをとらない「国際競争力を持つこと」である。このことが実は最も効果的「就職対策」でもあり、ゼミ出身者の就職率の相対的高さがそれをしめしている。
運営方法	暫定的な予定としては、演習1においては、貧困や開発の幾つかの重要なテーマを取り上げ文献を検討したり、ディベートを行う。可能な限り他大学のゼミとの交流を行う。この時期は演習2以降へ向けての基礎づくりである。演習2では、次年度の卒業論文作成を念頭に置き、学生自らがテーマを設定し、調査研究を行う。演習3と演習4では、卒業論文作成のための調査研究を行う。具体的な予定は、演習受講生の関心事などに応じて、相談の上決定する。
成績評価の方法	成績評価の基本は、出席と、ゼミに関連する諸活動への積極的参加である。4年次においては、卒業論文の評価も大切となる。詳しいことに関しては、授業中に説明する。
系統的履修	できる限り、同じ担当者が提供している「国際開発論A･B」ならびに「国際協力論A･B」をすでに受講しているか、あるいは演習と同時に履修すること。演習はそれをさらに発展させる。また、「日本と国際社会A・B」、「平和学入門」、「アジアの経済」、「移民論」、「環境保全論」など、ゼミでの学習と関連する科目を受講することが望ましい。
テキスト	斎藤文彦　『国際開発論』日本評論社　2005。本体2900円
参考文献	多くの文献が担当者の日本語ホームページに紹介されている。担当者ホームページ参照。
履修上の注意・ 担当者からの一言	演習全体を通して大切なことは、学生自身の積極的な関与である。これなしに、演習は成功しない。今までのゼミの先輩は、自主的に勉強や、合宿、学園祭でのイベント企画、また他大学とのディベート対決など、多くのことがらを自ら運営し成功させてきた。ゼミ合宿の記録は、「国際文化ジャーナル」に掲載されている。これからゼミを希望するみなさんにも同様の積極性を期待したい。 卒業後の進路に関しては、国際協力機関への希望者には、政府機関、NGO、国際機関、また開発コンサルタント（民間企業）などの紹介を行う。また、何人ものゼミ出身者がたどったように、正規留学を志望する場合は、希望者の相談に応じる。 ゼミの先輩の様子や、合宿記録などを含め、以下のサイトを参照。 http://www.world.ryukoku.ac.jp/~fumis96/

PEC候補生の受入について

可

※卒業論文の作成を英語で指導可能かどうか、ご報告願います。

(PEC候補生の修了条件として演習単位を取得し、かつ卒業論文を英語で書いて合格する必要があるため)