担当者 | 磯江 源 |
テーマ | 英語の音韻構造の変遷 |
講義概要 (演習Ⅰ~Ⅳ) |
英語がゲルマン語から古英語、中英語を経て現代英語に至る過程における音韻変化を観察する。またサブテーマとして、フランス語が俗ラテン語から徐々に現代フランス語に変化していく過程を研究する。卒業論文を執筆しない人にとっては、英語とフランス語の歴史を教養として身につけるように指導する。 |
到達目標 | 演習I 音節、基本母音、子音の分類方法を十分に理解する。英語の音声を分析的に説明できるようになる。 演習II 研究対象とする言語の音声を発音記号で表記できるようになる。 演習III 古英語と中英語の音韻構造の変遷を十分に理解する。 演習IV 研究テーマを決定し、これに沿った自己の研究を的確におこなうことができるようになる。研究テーマについての先行研究に関する資料収集を適切な方法でおこなうことができるようになる。 |
講義方法 | まず現代英語音声学に入念に取り組む。必要な発音記号を学び、その発音が実際にできるように練習する。その後、英語の歴史をゲルマン語のころから観察して、古英語、中英語と順に音韻体系を理解する。このときこれらの時代の発音を表現する文字と発音記号も学ぶ。各時代の音韻体系と綴り字(スペリング)の関係についても考察を加える。フランス語も同様にして、古フランス語から現代フランス語に至る変化の過程を辿っていく。 |
成績評価の方法 | 演習I 平常点 20% 授業への参加・貢献度、個別質問に対する答え方 演習I試験 80% 授業内容の理解を評価 演習II,III, IV 平常点 60% 授業への参加・貢献度、個別質問に対する答え方 発表 40% 授業で出される課題を対象とする発表。 |
系統的履修 | 卒論を選択する場合は、インドヨーロッパ語族の言語について書くこと。 |
テキスト | Charles Barber et. al. 2009. The English Language. Cambridge University Press. |
参考文献 | 教室で個別に指示。 |
履修上の注意・担当者からの一言 | 音声学と音韻論を発音記号を利用して学習する。母音や子音のわずかな差異を詳細に観察する。現代英語に加えて、フランス語、古英語、中英語、さらにその移行途中の母音や子音とその発音、そしてそのスペリングの特徴も理解しなければならない。演習I試験にも音声学と発音の問題が多く出題される。これに合格点がとれないとその後の教科内容が理解できません。以上十分に理解して履修を希望すること。尚、いわゆる現代実用英語は取り扱わない。このゼミに興味のある人は面接に来てください。 |