担当者 壽崎 かすみ
テーマ ユニバーサルデザインの住環境づくり
講義概要
(演習Ⅰ~Ⅳ)
コロナウィルス感染症対策としてのStay home が打ち出され、在宅勤務、オンライン授業が行われるなかで世界的に、住まいや住環境の新しいかたちが求められている。具体的には、住まいの広さ、ゆとり、居心地よさが今まで以上に重要であること、外出自粛で、散歩、ジョギングなどをする人がふえ、social distance を保って散歩ができる歩道、道路、公園の確保などが課題となっている。犬、ネコなどのペットを飼い始める人も増加している。地元の飲食店のテイクアウトの利用など、今までとは違うことに便利さを求めるニーズも出ている。コロナウィルス感染症対策は、近年多発する自然災害時の避難について、避難所を密にしない取り組みが必要であることにも及んでいる。犬や猫の飼育者が増えることは避難所でのペットの受け入れ体制も変わりつつある、
世界的に変化が起きているなかで、高齢者・障がい者・外国人・子ども・女性も含め誰もが快適に暮らせる、しかも災害などが起きたときも安全・安心な住環境を考えるのがこの演習のテーマである。関連する事例、事柄などから各自、興味のあるテーマをみつけ、演習II 以降の研究をすすめる。
この演習では、観光は扱わない。
到達目標 演習1: 演習のテーマについての基礎的な事項を学び、各自の研究テーマをみつける。
演習2 : 自分のテーマについての資料収集と学修を行い、各自の研究テーマを絞る。
演習3 : 卒業論文を執筆する人は、卒論のテーマを定め、必要な資料の収集、調査について計画をたてる。卒論を書かない人は研究テーマをすすめる。
演習4 : 適切な資料を用い、また一次資料を収集する調査を行ない、卒業論文を完成させるあるいは、自身の研究テーマについてのレポートをまとめる。
講義方法 演習は、受講生各自の研究経過を順番に発表することで進めるのが基本である。演習1については、テキスト等(英語の資料も含む)を輪読し、その内容について質疑・議論をする形式ですすめる。卒業論文を書く人には、ゼミの時間以外にも時間をとり、個人指導を行う。
成績評価の方法 演習1:輪読での発表、積極的な意見交換への参加など(30%)、レポート(70%)
演習2:各自の研究テーマについての発表等(30%)、レポート(70%)
演習3:各自の研究テーマについての発表等(30%)、レポート(70%)
演習4:各自の研究テーマについての発表等(30%)、レポート(70%)
系統的履修 まちづくり入門(1 年次前期)、住居学概論(2 年次前期)、居住環境概論(2 年次後期)、都市計画論(3 年次後期)
テキスト 2022 年度の「演習1」のシラバスで指定する。
参考文献
  • 『体験的ライフタイム・ホームズ論』 丹羽太一 他著、彰国社
  • 『目の見えない人は世界をどう見ているのか』 伊藤亜砂著、光文社新書
  • 『町を住みこなす』大月敏雄著、岩波新書
そのほか、日本語、英語とも書籍、資料がたくさんあります。
履修上の注意・担当者からの一言 授業に遅刻せずに出席すること。遅刻は欠席と見なす。欠席が1/3 を超えた場合は、不合格とする。
演習2以降の資料探しは授業時間外に各自行うこと。本学の図書館をフルに利用して論文等を探し、また公的機関のWEB ページから資料を探すなどが必要になる。
卒業論文作成にあたっては、自身が調査対象地にいく、インタビュー、アンケート調査をするなどの作業を必ずすること。作業にかかる費用は自己負担。