担当者 | 長尾 明子 |
テーマ | 英語教育,TESOL/TEFL (領域: C or C & G) |
講義概要 (演習Ⅰ~Ⅳ) |
EFL(English as a Foreign Language )のクラスルームを対象に,英語教育に関する「理論と実践」の融合について検討する。たとえば,M.A.K. Hallidayは,「言語とは,社会との関わりの中でうまれるものである」と提唱した。この概念は,言語を常に対人的相互作用の主要な一部として捉える。理論や概念が,どのように英語教育現場に応用できるかを検討するだけではなく,英語教育の目的,外国語教育実践史,英語教育リサーチメソッド,ジャンル・アプローチを導入した英語教育,実践共同体に関する基礎知識などを学習する。英語教育関連の論文(英語・日本語)を読み, 授業実践の事例について考える。TESOL/TEFL, 英語教育,授業実践、授業過程や運営に関する参考資料の調査・紹介の機会を通して,発表の技法および論文の書き方についても学習する。国内・国外の関連学会に個人または共同研究発表を行う。 |
到達目標 | (1) 質的研究における,研究テーマの設定,分析方法,データの収集方法とその分析に関する基礎知識を理解することができる。 (2)研究テーマに応じた分析方法及びデータ収集ができる。 (3)アカデミック論文についてジャンル分析を行うことで, 適切な構成や言語的特徴を理解した上で, 文章を書くことができる。 |
講義方法 | 教員および学習者が選んだ先行研究論文の分析(輪読),グループまたは個人での研究課題を設定し,研究課題に関する発表を行う。国内・国外の関連学会に個人または共同研究発表を行う(案)。 |
成績評価の方法 | 平常点 15%:授業への参加・貢献度 レポート 65%:プロポーザル, ドラフト, 論文 プレゼンテーション 20%:輪読に関する内容と進捗状況報告 |
系統的履修 | |
テキスト | 随時連絡します。 |
参考文献 | 浦野研他 (2016). 『はじめての英語教育押さえておきたいコツとポイント』研究社 ゾルタン・ドルニェイ著 八島智子・竹内理 監訳 (2006) 『外国語教育学のための質問紙入門―作成・実施・データ処理』 東京:松柏社 p.1-196. Lave, J., & Wenger, E. (1991). Situated learning: Legitimate peripheral participation. Cambridge university press. Wenger, E., McDermott, R. A., & Snyder, W. (2002). Cultivating communities of practice: A guide to managing knowledge. Harvard Business Press. Mickan, P. (2012). Language curriculum design and socialisation. Multilingual Matters. フリック, U . (2011)『質的研究入門「人間の科学」のための方法論』(小田博志・春日常・山本則子・宮地尚子訳)春秋社 (原著1995年). |
履修上の注意・担当者からの一言 | 輪読発表について: オーディエンスも事前に輪読発表用の先行研究論文を読んでから授業に参加してください。輪読発表後に質疑応答の時間をとります。積極的な参加を期待します。 研究テーマは主に英語学習や英語学習クラスルームリサーチについて研究したい学習者の参加を希望しますが, 異文化理解, 第二言語習得,ジャンルエッセー分析, コミュニティー形成に関するコンセプトの理解, 英語教員養成に関する研究, TESOL/TEFLなどの幅広い研究領域を扱っています。 国際・海外学会で英語教育や英語学習関連の発表に挑戦したい学習者は是非本授業を履修して下さい。 |