担当者 サルズ ジョナ
テーマ フランケンシュタインは生きている!人間が創造した「人間」の演劇、映画
講義概要
(演習Ⅰ~Ⅳ)
200年前、19歳のMary Shelley作の『Frankenstein』が出版されました。演習1ではその小説を読んで、関連した様々な映画、アニメ、戯曲を分析します。 医学、農学など自然科学の進歩は、人間により安楽で健康な生活をもたらしてきました。数百年前のFrankenstein と言う小説、その後のホラー、SF,ファンタジー小説、芝居、映画が頻繁に検討した問題。現在の 気候変動、軍備増強、化学食品、遺伝子組換え生物、臓器移植という21世紀の重要な問題を200年前から現在まで、芸術家がどんなように考えたかを探りたいと思います。
そのテーマを探りながら、同時に演習1、2では演劇、映画の基礎的な知識(ワークショップなど)を体験します。
卒論の準備のため、研究計画書、概要書、研究方法について指導します。
演習3、4は 個人指導、論文。映像、演劇の台本を通して、対論。発表。卒論のテーマを具体的にします。(卒論テーマは『Frankenstein』とは関係なく、映画、演劇について)。
注意:「創作卒論」 自己制作作品(「創卒」、報告書をつける)を認めています!
到達目標 研究方法を身につける:テーマの絞り方、資料(映像を含めて)の収集法、作品の分析方法。計画書の書き方。論文のチャプター、文書の構成方法などが基礎的な知識。
講義方法 このゼミは100%日本語で行います。外国の作品、論文を利用して、比較すれば大歓迎。毎週教員、又は生徒が作品一つを紹介して、戯曲読み、またはビデオを流す、分析、面白いテーマを取り上げる。サルズにとって2018年から新しいテーマになりますから今年は学生から色々学びたいと思います。(お互いから学びましょう)。
成績評価の方法 演習1:作品についてのプレゼンテーション、リポート、仮計画書
演習2:プレゼン、計画書
演習3:仮卒論
演習4:卒論、プレゼンテーション
【演習Ⅰ〜Ⅳ】は、個別に単位認定されます。
平常点(20%)、口頭発表(20%)、レポートその他提出物等(60%) を目安として総合評価します。
系統的履修 芸術メディアのすべてが関連しています。言語、他の文化についての授業を受講してもらいます。サルズの「伝統芸能論」「欧米演劇」「映像を作ろう」は特に関連しています。
テキスト Mary Shelley Frankenstein: the Modern Prometheus

フランケンシュタイン(あるいは現代のプロメシュース)(光文社古典新訳文庫) (日本語)
by メアリー シェリー (著), Mary Shelley (原著), 小林 章夫 (翻訳) ISBN-10: 4334752160

 (関心があれば英語版は Amazon.co.jp などで0円で原作あり。)
参考文献 未定
履修上の注意・担当者からの一言

「怪物と闘うものはみな、そのうちに自らが怪物にならぬよう気をつけよ。深淵を覗き込んでいるとき、深淵もまたお前を覗き込んでいる」 Friedrich Nietzsche

 

演劇、映画を見て、社会問題を考えるのは楽しみな研究!