担当者 | 中根 智子 (なかね さとこ) |
テーマ | 世界の平和と貧困 (G, G+C, G+E, G+C+E) |
講義概要 (演習Ⅰ~Ⅳ) |
世界には先進国にも途上国にも「貧困」の問題が存在します。途上国の貧困問題はその規模も大きく深刻です。貧困によって人々は、教育の機会を奪われたり、危険な労働を強いられたり、先祖代々の債務を背負わされたり、紛争に巻き込まれたりするなど、より脆弱な立場に追い込まれます。先進国の貧困問題は相対的ゆえに、不当な偏見に曝されたり、自己責任の言説が根強かったりして、当事者を孤立へと追い込むことが少なくありません。 戦争は平和を阻む最大の暴力ですが、だからと言って戦争がなければそれだけで平和とも言い切れません。たとえば、戦争はなくても、飢えや貧困、差別や抑圧、不平等や不正義の中で生きている場合は特にそうです。 演習では貧困など、人類共通の世界的課題から広く「平和とは何か」を考えます。そして、考えるだけでなく、実際に様々なアクションを起こしながら、五感で学ぶ演習を目指します。 |
到達目標 | 演習Ⅰ〜Ⅳを総合した到達目標は、以下の4点です。
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講義方法 | 文献購読、ディスカッション、プレゼンテーション、アクションプロジェクト(例えば映画の上映会企画やフードドライブの主催など、学生による自由な自主企画)などを通して学びます。文章を読む/書くこと、発表すること、他者と意見を交換すること、行動することすべてのスキルアップを目指して、これらすべてに取り組みます。 |
成績評価の方法 |
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系統的履修 | 特になし |
テキスト | 指定はせず、各自の研究テーマに応じて紹介します。 |
参考文献 | 授業時に適宜紹介します。 |
履修上の注意・担当者からの一言 | 演習では、積極的に研究テーマの現場で実践したり、フィールドワークに出かけたりするなどして経験的に学ぶ姿勢を重視します。本などを読んで知識を得ることはもちろん、五感で学びを体得して自分の研究テーマへの関心と意欲を高めましょう。海外スタディーツアーやワークキャンプに参加するのも大変有意義です。さらに、普段から新聞やテレビ、雑誌などを通して海外の情報を集め、自分自身の日常生活と外国やそこで暮らす人々との繋がりを発見するアンテナを立てておくことが大切です。 グループワークやアプションプロジェクトの準備には、授業外の時間が必要となります。よって主体性・積極性と情熱がある学生に向いています。「教えてもらう」という受動的な姿勢ではなく、「自ら学ぶ」能動的な姿勢が求められます。加えてチームワークも重視します。活発な議論を展開して互いに学びを深めるためにも、ゼミ生同士が交流する機会を多くもちたいと考えています。卒業生も含めたこれまでの歴代中根ゼミ生が集まる機会もあります。みんなで楽しく、かつ真剣に研究したい人はぜひ一緒に学びましょう。 |