担当者 | 杉本バウエンス・ジェシカ |
テーマ | 大衆文化における少女・少年文化 |
講義概要 (演習Ⅰ~Ⅳ) |
本演習は「芸術メディアコース」所属学生のための演習(ゼミ)です。 1980年代から、日本の大衆文化が益々海外で消費・再生産されるようになる一方、日本でもまた海外の大衆文化の消費・再生産の過程が加速し、情報化時代に置いて、こういった大衆文化の作品や流行のハイブリッド化、表象や受容、表現・言論の自由、著作権の課題などが複雑化し、ポピュラーメディアや学際的な場に置いて議論が盛んになりました。 本ゼミでは、大衆文化(漫画、ゲーム、映画、ライトノベル、ファッションやその他)とジェンダー、とりわけ「少年文化」、「少女文化」のような従来ジェンダーで対象オーディエンスが分けられたカテゴリーに焦点をあて、近年のジャンルの境界線の越境・消滅について考えながら、大衆文化論・ジェンダー論という研究分野を合わせ、学術論文を読み、作品を分析し、演習中議論していきます。大衆文化の役割や国内外の進化など、多様な側面から考えていきます。 |
到達目標 | 演習Ⅰ~Ⅳ】は個別に単位認定されます。いかに概要を述べますが、詳細は担当教員か先輩のゼミ生に直接聞いてください。 【演習Ⅰ/Ⅱ】 大衆文化における少女・少年文化の歴史・社会的背景を十分に理解し、カルチュラルスタディーズで使われる方法論についての知識を身につけ、演習で得られたスキル・知識を将来も活躍する現場で応用できるようになる。(ミニフィールドワークを実施する) 【演習Ⅲ/Ⅳ】 演習I・IIで得られた識見のもとに、ゼミの時間で他のメンバーと交流しながら、自ら関心のある研究テーマを追跡し、指導教員に相談しながら、ゼミのプロジェクトを仕上げていく(卒業論文を書く人は卒業論文にテーマを合わせ、そのほかは卒業制作、ゼミの最終課題)。 |
講義方法 | 毎週課題図書とその中に論じられるテーマと関連のある作品を全員が深読したり、鑑賞したり、一人がまとめ、発表する。その後全員の議論を通して、理解を深めていく。学外で見にいく展示などをグループで参加(学外活動に関しては演習時詳細指導)。冬は東京のコミックマーケットに行きます。 |
成績評価の方法 | 学期末レポート(50%) 口頭発表、共同プロジェクト、授業中の議論への貢献度(50%) |
系統的履修 | 「大衆文化入門」、「大衆文化論A」、「映像文化入門」、「映像文化論C」 |
テキスト | 演習中に案内 |
参考文献 | 大城房美編、『女性マンガ研究:欧米・日本・アジアをつなぐMANGA』、青弓社、¥2,160 小谷真理、『ファンタジーの冒険』、ちくま新書 (新書絶版、キンドル版は¥648) |
履修上の注意・担当者からの一言 | 毎日国内外の大衆文化に関連のあるニュースをチェックする。 |