担当者 | 鈴木 滋 | |
テーマ | テーマ 人と自然の関係をめぐる人類学 | |
講義概要 (演習Ⅰ~Ⅳ) |
この演習では、人と自然の関係の国際文化的側面を人類学的に明らかにすることを目的とする。人と自然をめぐる具体的な関係を明らかにするために、自然、環境、動物、進化、食文化などにかかわる実証的な調査課題を受講生ごとに設定し、卒業論文にむけてとりくむ。文献などの二次情報だけではなく、自らの観察や聞取りにもとづいた第一次情報の収集力と分析力を訓練し、人類学とさらにその関連分野の問題発見力と思考力を身につける。 | |
到達目標 | 【全体】フィールドワークからヒトと自然の関係を人類学的に考察する視点の理解 |
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講義方法 | ゼミでは、学生が発表を担当する。各学生それぞれの関心に応じて、ゼミでの発表や討論のなかから、各学生個人のテーマと問題設定を練り上げていく。授業時間外の学外のフィールド実習を取り入れる予定。まず、グループで具体的な調査課題を設定して、調査した事実に基づく分析と考察を実習する。さらに、自分の興味をもとに研究テーマをきめ調査方法など具体的な研究計画をたて、自分のえらんだ地域の人や自然を対象としたフィールドワークを長期休暇期間に各自で行なう。また、海外の事例研究のために、日本語のみならず英語の資料の読解にとりくむ。 | |
成績評価の方法 | 文献やフィールドワークの調査結果の発表とゼミでのディスカッションへの参加(50%) 具体的事実に基づく論証を含むレポート (50%) |
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系統的履修 | 自然人類学概論・環境人類学・環境保全論・文化と自然・フィールド実習ほかか |
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テキスト | 特に指定しない。 | |
参考文献 | 特に指定しない。 | |
履修上の注意・担当者からの一言 | このゼミは、人と自然にかかわる野外調査をひとりでも行う行動力のある、聞取りやフィールドが好きな学生に向いています。ゼミは大学教育の根幹です。自分の興味にしたがって事物のなりたちを追求すること、つまり研究することは、やりがいのある楽しい作業となるはずです。高校までの教育と異なり、自分で何かをつくり出すことは困難もありますが、それこそ大学生活の醍醐味です。ゼミの仲間との討論をとおして、お互いに理解を深めあう経験は、講義を受け身で聴くだけではえられない経験になるものでしょう。 | |
PHOTO | ![]() ゼミの学生は屋久島で実習に参加したり、卒論のフィールドワークをしたりします。(写真は白谷雲水峡) |