担当者 瀧本 眞人
テーマ グローバル社会と異文化間コミュニケーション
(C, G+C, C+E, G+C+E)
講義概要
(演習Ⅰ~Ⅳ)
グローバル化が進展した現代社会におけるコミュニケーションを、異文化間コミュニケーションという観点から多面的に考えます。そのなかでも、とくに「通訳」「翻訳」という行為を考察するのがこのゼミの特長です。したがって、英語はもとより、日本語に対する洞察力も高めたい学生を歓迎します。通訳研究、翻訳研究、異文化間コミュニケーション研究はすべて学際的な学問分野で、扱うトピックは多岐にわたります。演習Ⅰ・Ⅱの授業では、実際に通訳や翻訳を試みると同時に、専門分野における理論的枠組の基礎を身につけてもらいます。演習Ⅲ・Ⅳでも引き続き通訳・翻訳に取り組みますが、プロジェクトの完成に向けた活動も並行して実施します。(このゼミでは、研究プロジェクトや翻訳プロジェクトとして4年次にゼミ論文をまとめることを原則として必須とします。)
到達目標 演習I~Ⅳを総合した学習到達目標は、以下の5点です。
  • 1)翻訳・通訳、異文化間コミュニケーションに関する専門知識を習得する。
  • 2)学びの場としての大学において必要なスキルを再確認し身につける。
  • 3)自らの興味や適性を多様な活動を通じて試し、卒業時にはプロジェクトを完成させる。
  • 4)英語の運用能力を高めると同時に、日本語のゆたかな表現力を身につける。
  • 5)協働作業をとおして多面的な学びを体験する。
講義方法 文献講読、発表、討議等をとおして通訳・翻訳研究や言語学、コミュニケーション研究などにおける理論的枠組みを理解するとともに、多様なジャンルのテクストを翻訳したり、異なった場面での通訳を試みたりします。また、教室外でも多様な活動を展開します。ペアやチームによる協働作業(アクティブラーニング)がゼミ活動の核をなすため、個々の学生の積極的な関与は不可欠です。なお、ゼミの活動、課題等は、日・英両言語を用います。
成績評価の方法 ポートフォリオ100%。ゼミでの学びをポートフォリオにまとめ、それを評価します。
系統的履修 「異文化間コミュニケーション論」を受講済みであることがのぞましい。また、3年次以降に「通訳・翻訳研究A/B」を履修することを推奨します。
テキスト 1学期あたり5冊程度の必読図書を課します。
参考文献 授業で指示します。
履修上の注意・担当者からの一言 通訳、翻訳、異文化間コミュニケーションのいずれかに興味のある人は、ぜひ、このゼミに入ってください。また、担当教員は、海外の大学で長年日本語教育に携わってきたので、日本語を教えることに興味がある人や、語学の教員として将来活躍したい人も歓迎します。
希望する学生像は、以下のとおりです。
  • 上記の領域を学びたいという熱意をもった学生
  • 自立して考え行動することができると同時にチームワークができる学生
  • 好奇心ゆたかでフットワークが軽く新しいことに挑戦することが好きな学生
  • 英語が得意で実際に使ってみたい学生
  • 自分が書き話す日本語についてじっくり考えてみたい学生
  • 勉強にも遊びにも一所懸命に取り組む学生
さまざまな「場」の提供という側面をもつのがゼミです。これが他の授業科目とゼミとの決定的な違いです。もちろん、「学びの場」というのが中心となる機能ですが、協働作業の場であり、議論を戦わせる場でもあります。また、「遊びの場」や「楽しむ場」として働くことも多々あります。さらに、メンバー同士が生涯にわたるかけがえのない関係性を築く場といった役割ももちます。そんな多様な場を内包するゼミですが、このゼミでは「チャレンジする場」という面も強調します。
教室外でも様々な活動をおこなうので、このゼミに入ると多忙になります。志望したいと考えている学生は、担当教員および現ゼミ生から直接話を聞いて、ゼミの雰囲気や活動内容を理解してください。また、ゼミ生が管理しているFacebook(「龍谷大学瀧本ゼミ」)なども参考にしてください。ゼミ生とのコンタクト方法など、疑問・質問があれば電子メール(takimoto [at] world.ryukoku.ac.jp)で連絡してください。ゼミ見学はいつでも歓迎します。