教科書「広げる知の世界」の第5〜7章参照
論文・レポートの基本構造:自分で調べ考える技術
- 問い(問題設定)
- 疑問・謎・不思議・変わっていること
- ⇒自分の視点・主張
- 答え
- 論証
- 考察:結果から考えられること
- 問いに対する自分なりの答え
「調べる」とはどういうことか
自分の知識と経験から、謎(問い)をとりだして、その問いについて、自分が新たに観察したことや本のなかから検討するべき事実(結果)を探しだして、謎を検討(考察)すること
現象の記載や先行研究などの整理をして詳しくなるだけではないことに注意
情報を収集する意味
- 問題設定
- テーマの問題点・疑問をさがす(問題をしぼる)
- 先行研究の検討
- 調査対象・方法の検討
- 結果となる事実収集
- 考察
- 自分のえた結果からの答え
- 先行研究との整合性の検討
- 詳しくなる⇒明らかにする
情報収集の方法
- フィールドワーク/実験/インタビュー/アンケート
- 文献調査
フィールドワークとは:一次情報を手に入れる方法
- 一次情報:直接経験(観察や実験:自分で現象を調べる)
- 二次情報:伝聞の事実(各種資料、本や論文・TV,インターネットの内容)
フィールドとは?
- 「実地」「野外」「現地」「現場」「他者」との出会いの場
- 対象:人間: 仕事・宗教・民俗・観光・行動・異文化など
人間以外:自然(動物/植物/環境/地域など)人工物(遺跡/建築など)
文献資料とはなにか
- 学術雑誌/専門書(本)/教科書/一般書/一般雑誌/新聞/週刊誌
- 統計・白書・辞書・辞典
- AV資料:ビデオ・CD・DVDなど
- インターネット記事
情報の信頼性
- 具体的な根拠:経験、研究結果、文献にもとづく情報
- 情報源:学術関係機関≧公的機関>マスコミ
- 現象と事実と意見を区別
文献をさがす
キーワードを考える
- テーマを具体化(しぼる):特定の時代・場所・人物・出来事
- 事典・辞書などの記事を参照(基本的な用語・一般的な用語)
- より単純な単語に分割
書誌情報(References)
- 雑誌論文例
- 鈴木右文,1999. 大学教養教育における映画教育の意義.言語文化論究. 10: 147-160.
- 単行本
- 淀川長治,1997.「生きる」という贅沢ー私の履歴書ー.日本経済新聞社,東京.
- 必要な情報
- 著者名/出版年/論文(本)タイトル
- 雑誌名/巻(号)ページ/(本)出版社(出版地)
参考図書
- 小笠原喜康, 2002「大学生のためのレポート・論文術」講談社現代新書
- 宮内泰介,2004「自分で調べる技術」岩波アクティブ新書