私はMaximino Martinez commonsという建築されて数年しか経っていない、とても清潔感のある寮に住んでいました。UC Berkeleyのキャンパスからも徒歩5分弱の距離でとても便利な場です。
私が住んでいた部屋には私を除き3人のルームメイトがいました。1人は同じくUC Berkeleyに留学した日本人学生、それからザンビア出身でUC Berkeleyに在学中の2人の学生です。出発前は、はじめての寮生活がとても不安でした。勉強するスペースはあるのだろうか…?
1人でリラックスできる時間はあるかな…? パーティーばっかりだったらどうしよう!?
しかし、そんな不安は吹き飛ぶくらい心地よく過ごせる居場所を見つけることができました。
じつは大きな1つの部屋の中にそれぞれ個人の部屋があり、静かに勉強することやリラックスすることができる落ち着いた空間でした。部屋の中にあるキッチン、トイレ、シャワールームは共有であり、ルームメイトと適度な距離を保ちながら生活できたと思います。
共有スペースのキッチンと私自身の部屋
アメリカといえばハンバーガーやホットドッグなどカロリーが高いジャンクフードばかり食べているイメージがありますよね…しかし、私はこの留学生活でおいしく、バラエティー豊かな食事をみんなで楽しく食べることができたことが健康的な生活につながったと感じています。寮から徒歩30秒のところにCross roadという食堂があります。ここでは野菜、肉、魚、またビーガン料理などバランスよく取り扱っていて、好きな料理を好きなだけ食べることができる夢の食堂でした
食事というものは人と人を結ぶ架け橋のようなものだと思います。仲良くなった友達と食堂に行った際には、お互いの国の食べ物の話題で話がつきませんでした。また、一緒に食事をすることで共通の話題ができ、言葉も食事の文化も違う人と仲良くなれます。1人で食事をすることは楽かもしれません。しかし、みんなで食べるともっとおいしく、もっと楽しくなることを経験しました。食事から新たな出会いを見つけよう!
ある日の朝食
ある日の昼食
寮の部屋は落ち着くことができる快適な空間になっています。しかし、ただ自分の部屋で寝ているだけなんてもったいない!寮内では様々なイベントがほぼ毎日行われ、ルームメイト以外の人と仲良くなるチャンスがいっぱいです。
この写真を見てわかるように、毎日イベントが行われています。しかし、慣れない生活や課題などある際は、今日はイベントに参加するのが面倒だな…と感じることもありました。イベントに参加するかしないかは個人の自由ですが、部屋に閉じこもってばかりだと多くの時間を無駄にしているように思います。もちろん1人で勉強することは留学中に欠かせないことです。しかし、『勉強』or『遊び』のどちらかを選択する必要はありません。きちんと自分のスケジュールを調節することで、『勉強 and遊び』が可能になります。
私自身、留学に行く前はかなりのインドア派だったので、休日は一歩も外に出ない場合ばかりでした。自分の心地よい場所から外に出ることは大変なことです。しかし、留学中に外に出ないでいつ出るのでしょうか?個人的には就寝時間以外に自分の部屋のベッドに行くことを禁止していました。その甲斐もあり、寮内のイベントで後に親友になるかけがえのない人にも会うことができました。外に出てすばらしい出会いを見つけに行こう!
寮内でのイベントスケジュール
寮内イベントでタピオカをみんなで作りました
UC Berkeleyへの留学は語学学習をメインとしているのではなく、現地の学生と同じように専門科目を受講することを目指しています。なので出発前から、龍谷大学で行われている英語で開講される授業に参加する・自分がUC Berkeleyで受講予定の専門科目について調べる・語学学習を継続的に続けることを行いました。現地に到着した翌日には授業が開始されました。さあ!不安もあるけど今までやってきた力を発揮するぞ!
…あれ、英語が聞こえない…みんな何をしているんだろう...全然わからない!!!
はじめて受けた授業で自分の英語力の未熟さを痛感し、そしてUC Berkeleyの生徒たちの学びに対する姿勢に驚いてばかりでした。教授が話していることを必死に聞く、必死に書く、そして日本とはまったく異なる環境に慣れることに集中しました。
わからないまま過ぎていく時間ほどつらいものはありません。授業内容でわからないところがある時、英語が聞き取れなかった時、そして自分が何をするべきなのか積極的に聞くことが大切だと思いました。もし授業を受けている際に全く知らない人が話しかけてきたらどうしますか?また、知らない人に自分がわからないことを質問できますか?留学に行く前の私ならNoと答えると思います。しかしこの留学で、隣に座った人にあいさつをすること・質問があれば近くの席の人に聞くことが習慣になったと思います。
彼女は授業でわからなかった部分をとても丁寧に教えてくれました。彼女と友達になってから、授業に行くことがより楽しくなり友達の輪も広がりました。大切なことは、勇気を出して声をかけてみること・話してみたいと思った人にはすぐ話しかけてみることです。何かの縁がつながって同じ場所で勉強しているのですから、きっと分かり合えます。
また、1度助けてもらった人のことをきちんと覚えておくことも重要だと思います。私はよく日本のお菓子などをプレゼントして、さらに仲良くなるきっかけを得る事ができました。1つ1つの出会いを大切にしよう!
授業後にお寿司を食べに行きました
授業に毎日行く度に、どうすればもっと現地学生のように授業を受けることができるのか模索していました。しかし、どうしても自分に合わない授業がありました。それは、言語学の授業で少人数クラスかつディスカッションがベースになった内容もかなり難しいものでした。もともとこの授業を受講する予定はなかったのですが、出発直前に予定してたクラスがキャンセルされ、いわゆる妥協して登録した授業でした。予想以上にリーディングの課題が多く他の授業にまで負担をかけることになり、さらには内容が難しいかつ自分自身で興味をもてなかったため、ディスカッションに参加することもほぼ出来ずに苦しい時間を過ごしていました。
みなさんはこのような状況の時どうしますか?
私は最後までがんばりたい気持ちがあったので、とても悩みました。龍谷大学の教授や友達にも相談しましたが、授業を続けるかやめるのか決断するのは私自身です。
私は言語学の授業をやめる決断をしました。その代り自分が興味のある授業を新しく受講するという行動をとりました。私の友人がLGBTQに関係する社会福祉の授業を受講していました。もともとLGBTQのことについて関心があったので、正式に受講する前に1度その授業の雰囲気や内容などを確認して新たに授業を取ることを決意しました。新しい授業でも言語学の授業と同じようにディスカッションがある少人数クラスで、たくさんのリーディングの課題もありました。しかし、興味があるからこそリーディングをこなし、自分の意見を考え、そして授業中に発言することもできました。左右のノートを見比べるだけで、勉強量の差が出ていることは明らかです。
好きなことだからもっと頑張れる。好きなことだからもっと知りたい。この一見、単純なことが2つの授業の違いであり、今では授業をやめたことを後悔していません。むしろ興味のあることを学べたことにより自分の成長につながったと思います。
言語学のノート
社会福祉のノート
UC Berkeleyに留学した場合、きっと全員が日本とは全く異なる環境での授業に悩むと思います。しかし、悩んだときにどのような行動をとるのかがその後の留学生活に関係するでしょう。
わからないことがあれば誰かに勇気をだして聞いてみる・UC Berkeleyの生徒がどのように考え、学んでいるのかを知る・今日うまくできた事、できなかったことを反省し、どうしたら自分自身を向上できるのか考える。
言い訳を探すより勝てる手段を見つける
「英語がわからないから」・「UC Berkeleyは難しいから」私はこれだけの理由で終わらせたくありませんでした。言い訳をすることはいくらでもできます。しかし何の成長もしません。自分が今、何をできるのか・何をできるようになりたいかをしっかり考える問題解決能力が重要になると思います。