- 教員氏名
- 青嶋 絢(Aoshima Aya) 講師
- 専門分野
- 芸術運営学(Arts Management/Arts Administration)/芸術学/音楽学(現代音楽・現代アート)
- 所属学科
- 国際文化学科
コンサートホールや美術館などの文化芸術施設の運営に関心をもったことから芸術運営(Arts Management/Arts Administration)を学び、アートの現場の実務を経験してきました。芸術運営の実践と併せて、20世紀の現代音楽と現代アートの領域横断的表現について研究をしています。芸術運営学は実学であるとともに、理論研究(美学・芸術学)、歴史研究(芸術史)、社会学(ケーススタディ、文化政策研究)などの幅広い学問領域を横断する分野でもあります。対象領域は広いですが、個別の芸術活動がより大きな文脈、社会、歴史や制度と繋がっていることを理解できたとき、私的でささやかな芸術行為(音楽を聴く・演奏する、映画や舞台、展覧会を鑑賞するといったこと)のすべてに意味があることを発見します。それが、この分野の面白さだと思います。
わたしたちが触れる芸術とは、多くの場合は完成した後の「作品」であり、創作のプロセスに触れる機会は多くはありません。ゼミでは、「芸術作品」そのものだけでなく、「芸術創作のプロセス」と「芸術の舞台裏」を支える人々や社会に目を向けます。実作品の鑑賞体験、文化芸術施設への見学、ワークショップ、インターンシップ、アート・ボランティアなど、さまざまな「現場(フィールド)」での学びを大切にしています。また、プロジェクト・マネジメントの手法を学ぶグループ・プロジェクトを学生主体で行い企画力やコミュニケーション力を培います。卒業論文/制作は、芸術活動に関連して、各自が自由に研究テーマ/研究プロジェクトを立て主体的に取り組みます。面談やゼミ発表等で進捗を確認し、卒業論文へ向けての研究をサポートをします。
現代的な芸術は「よくわからないもの」「解釈が難しそう」と敬遠されがちですが、「わからないこと」に触れ、よく視て、聴いて、考えることは、生きていくうえでとても大切なことを育む時間です。大学生のうちに、ぜひそれらを経験してほしいと思います。芸術だけでなく、これまで出会ったことのないような人たち、行ったことのない場所、知らない学問や思想に出会って、思考と感情と身体を動かす経験をたくさんしてください。