- 教員氏名
- カルロス マリア・レイナルース D. (Reinaruth Maria Carlos) 教授
- 専門分野
- 国際労働移動/人的資源と経済発展
- 所属学科
- 国際文化学科
近年、多くの先進国は人手不足に悩まされ、その対応策として外国人労働者を積極的に受け入れている。一周遅れの日本でも、高度人材から技能実習生まで様々は外国人がおられます。皆さんは彼らと一緒に働くことになりますが、その際、彼らとどう付き合えたら良いか考えたことはありますか。私の研究分野はそのヒントが得られます。彼らを受け入れ国の経済を支える「労働者(人的資源)」の側面と、受け入れ国の人たちと共に多文化共生社会を作りたい上げる自文化(異文化)をもつ「生活者」の側面その両面を見ていますので、彼らをより身近な存在として感じることができ、自分の世界を相対化することで自文化・自分をより良く知るきっかけとなります。
経済学といえば数式やモデル(理論)ばっかりだと思われがちだが、私のゼミでは実践的な実証アプローチを中心に外国人労働者のことを学びます。彼らはなぜ海外(日本)で働きたいか、職場や日本での生活、日本と日本人に対してどんな思い(考え)を持っているのかなどをフィールドワークや当事者(外国人など)との交流、ゼミ生の間や他大学の学生の間とのグループディスカッション、先輩との交流を通じて研究してもらいます。また、卒論演習では、研究の一連のプロセス(テーマの決定→先行研究→調査計画→調査の結果と分析→まとめ)を行い、その結果を発表してもらいます。なお、カルロスゼミでは学生が主体ですので学生企画の活動は大歓迎です。
一つの現象(例えば、労働者の国際移動)を十分理解するためには、複数の学問(多面的なアプローチ)とその現象の背景やプロセスにおける「文化」の役割を考えることは欠かせません。簡単ですが、例えば、外国人労働者の来日の動機を考える際、経済的要因のみに注目しがちです。しかし、良く調べると、日本の文化(とりわけポップカルチャー)への憧れや日本との昔からの繋がり(関係、歴史)、日本での家族の存在なども理由として挙げられます。国際学部での学びの魅力は、学生らの多様な興味関心に合わせて5科目群から受講する科目を自由に組み合わせて、より包括的でリアルに物事を理解することができることだと思われます。Welcome to the Faculty of International Studies!