社会言語学やコミュニケーションの分野は、言語が単なる伝達手段ではなく、社会構造やアイデンティティ、文化的背景、そして人間関係と密接に関わることを明らかにします。言語の使われ方や変化を通じて、差別や権力、異文化理解など現実社会の課題を読み解き、より良い共生や対話の可能性を探る実践的で魅力的な学問です。さらに、コミュニケーション能力を高めることで、人間関係が円滑になり、将来の選択肢も広がります。

ゼミでは、コミュニケーションについてさまざまなレベル、角度、立場からディスカッションを行い、各自の研究テーマ（プロジェクト）を模索しながら、自分自身のコミュニケーション能力を再発見していきます。例えば、国のレベルでは「メディアの利用方法（フェイクニュース）、非常時のコミュニケーション」、社会のレベルでは「男女のコミュニケーションの違い、若者言葉、方言、心理学など」、また個人のレベルでは「自己開示、会話力、謝り方など」と、幅広いトピックを取り上げます。

国際学部は、グローバル社会で求められる多様な知識とスキルを育む場です。異文化理解、言語運用力、批判的思考力を養いながら、複雑な国際問題にも自分なりの視点で向き合うことができます。これから国際学部を目指す皆さんには、ぜひ「世界」とつながることへの好奇心を持ち続けてほしいと思います。