世界で多くの人が日本語を学んでいますが、母語の別によって日本語教育・日本語指導のポイントも変わってきます。日本語学習者と一言で言っても、全世界の人が対象となるので、それぞれの母語・文化(宗教や国状も含めて)・環境・学習目的も様々です。そこで、ある程度、母語の別によって間違いやすい点や、難易度の高い点を把握しておくことで、それぞれの習得に苦労する点を予測できます。日本語の聴解・音声(発音や聞き取り)や作文等での誤用(もしくは誤用に近いもの)をデータとして収集し、整理したものは研究成果となります。この研究成果に基づいて、精緻に計画された授業を立案し、運用計画に反映させると、合理的な教育効果が期待できます。つまり、研究内容と授業運営がうまくかみ合った点が興味深い点になります。もう一つの専門領域である京都学にしても、研究者としての視点・市民としての視点などなど、複眼的視点から京都を研究する楽しみが有ります。

当ゼミ(演習)にあっては、日本人学生と外国人留学生のチームワークが良く、お互いの文化背景を語り合ったり、一緒に行動したり、共同で何かを調査したりしている人(グループ)が多いように思います。①学生はそれぞれ「外国語上達(日本人学生)」と「日本語上達(外国人留学生)」という目標があるわけですが、その目標を叶えるべく、相互にサポートしあっているということができます。②卒業論文作成などにおいては、多くの調査資料が必要となりますが多様な資料を提供しあうことに見られるように、助け合い・協力し合いの良き傾向が見られます。③フィールドワークに行く際には、郷里(日本人学生)・母国(留学生)が比較的観点からレポートしたりするので、視野が広がります。--------以上の事柄が就職活動に活かされていると思います。

「生きるために学び、学ぶために生きる、正義の人」になっていただきたいと思います。国際学部には、あなたの夢を叶えるために、教育熱心なスタッフが揃っています。また、留学制度も充実していますし、図書館も日本有数の質と量を誇ります。さらに、世界的な古都・観光都市・宗教都市・歴史都市・文化都市・学研都市である京都に立地していることも、「グローバル/国際化」「外国人とのコミュニケーション」「観光学」「他大学との交流」「京都研究」「伝統工芸・伝統芸能・伝統産業」「寺社や御所(京都御苑)や城跡」「葵祭・祇園祭・大文字五山の送り火・時代祭」「舞妓さん・芸妓さん」等々に接したり、そこから学ぶのに最適な環境に有ります。恵まれた環境とチャンスを活かしましょう。