- 教員氏名
- 中根 智子(Nakane Satoko) 准教授
- 専門分野
- 南アジア地域の子どもの貧困/ジェンダー
- 所属学科
- グローバルスタディーズ学科
私が研究している「子どもの貧困」や「ジェンダー・スタディーズ」には、笑えるような「おもしろさ」というよりは、興味深いという意味での「おもしろさ」がたくさんあると思っています。なぜなら、誰かの困りごとを掘り下げて考えてみると、そこには社会の構造的な不条理が見えてくるからです。さらに私はフィールドワークを通して当事者の皆さんにお会いしてお話を伺う研究手法をとることが多いので、経験者の生の声にはいつも圧倒されますし、私自身がもっとも学ばせてもらっています。伺うお話の中には、楽しい経験だけでなく辛い経験ももちろんあるのですが、たくさんの当事者のお話を伺いつつ研究を続けていると、貧困もジェンダーも突き詰めれば人間の尊厳と希望を問う学問なのではないかと思うようになりました。
ゼミのテーマは「世界の平和と貧困」です。このテーマをどうやって学ぶのか、つまり「ゼミで何をするか」は、毎年ゼミ生と相談して決めています。これまでの歴代ゼミでは、本を読んでプレゼンテーションやディスカッションをすることはもちろんですが、それらにとどまらず、積極的にキャンパスの外へ出て学ぶことも奨励しています。フィードワークの実施やボランティア体験、裁判の傍聴や映画鑑賞、フードバンクと連携したフードドライブ(学内で食べ物の寄付を募って集め、経済的困窮家庭などの食べ物を必要としている人々に届ける活動)などを実施してきました。
チャンス(Chance)は大抵の場合、チャレンジ(Challenge)の姿をしてあなたの元を訪れます。しかも何度も訪れてくれます。ちょっと頑張らないと乗り越えられないような事柄に取り組んでいる時、それはまさしくチャンスを掴んでいる瞬間なのです。大学ではたくさんの挑戦を、できるだけ楽しんで、大きなチャンスを掴んでくださいね。