- 教員氏名
- 佐野 東生(Sano Tosei) 教授
- 専門分野
- イスラーム地域研究/イスラーム史/比較宗教
- 所属学科
- 国際文化学科
イスラームの歴史と文化は世界史:グローバルヒストリーの新たな分野として注目され、アラブ、トルコ、イランといった多様な民族・文化を包摂した大変面白い内容です。また宗教面でもイスラームはキリスト教以上の完全な一神教として世界に広がり、将来に向けた国際的重要性が高いといえます。こうしたイスラームの諸側面を本学部・学科の主旨である比較文化、および仏教やキリスト教との比較宗教の視野から学ぶことで世界・人間の文化に対する認識が劇的に変わることが最も面白い点です。
イスラームに関する主題を軸に、特に日本文化・生活やキリスト教・仏教文化との比較をテーマに宗教から歴史、生活、美術建築、政治、国際情勢、観光に至るまで多様なテーマを扱っていきます。ゼミでは毎回ニュースにもなっている日本内外の様々な状況を話題として学生と話し合い、現代の国際社会・文化に対する認識を深めていきます。それが学生自身のキャリアを含めた将来像につながることが期待されます。
日本は少子化や経済停滞の状況下、かつてのような繁栄は望めないといわれますが、だからこそ若い人々をはじめとする日本人全体が日本内外で努力していけば決して日本の将来は暗くないと思います。国際学部での日本と世界の文化の勉学はそのために役立つものです。おそらくあと20年たてば日本は世界の「少子化の成功モデル」といわれていると信じます。ぜひ国際学部での勉学を生かしてこれを目指そう。