龍谷大学は、浄土真宗の精神を建学の精神に基づく豊かな人間力、進取の精神に基づく多方面の学術研究を推進して、教育力を高めて、幅広い教養や基礎的専門性などを培い、開かれた対話力・交渉力・言語力などを育成し、未来を拓く複合的な知性を有する人間、つまりハイブリッドなインテリジェンスを有する人間を育成する大学として歩んでいます。
本学は、2010年度から10年間にわたる「第5次長期計画」を策定し、大学改革に取り組んでいます。それは高等教育機関としての本学の使命、役割を明確にするとともに、その諸課題に応え、事業推進に取り組んでいます。「2020年の龍谷大学像」では、「世界で躍動する大学」、「自立的かつ主体的な学生を育成する大学」、「多文化共生を展開する大学」となることをめざしています。
昨年4月に、2015年4月に瀬田キャンパスにある国際文化学部を深草キャンパスへ移転し、瀬田キャンパスには農学部を設置することを発表しましたが、今般、国際文化学部を「国際学部」と改称して、新たな教学改革を発表させていただきたいと思います。
新たに設置する「国際学部」は、現行の国際文化学部内にある「国際文化学科」に加えて「グローバルスタディーズ学科」を設置した2学科で構成し、それぞれの学科のもつ特色を活かした教育プログラムを展開するとともに、海外留学をはじめとした実践科目を必修化することにより、実践的なコミュニケーション能力とグローバルマインドを兼ね備えたコミュニティリーダーを育成します。
まさに、今、ヒト・モノ・カネが行き交う国境なきグローバル社会は、多様で相対的なバラバラの集まりではなく、ある方向性をもった初期設定をされ、巧妙な利用規約を用意されている社会ともいわれています。そのよう社会に向き合いながら、この度、国際学部で特色ある教育プログラムを展開して、学生の育成をつとめ、本学への期待に応えたいと思います。
龍谷大学は、第5次長期計画の諸改革を通じて、本学が存立する京都・滋賀という地域と繋がりをもった大学として、また、グローバル社会の中で、本学の培った教育・研究の価値、諸成果を発信し、豊かな人間力と確かな知性を有する学生を育成する大学して、共感・同意を得られ るよう邁進したいと考えています。
今後の本学の取り組みにご期待ください。