

▼解決を目指す「社会課題」

吉村 泰希さん
グローバルスタディーズ学科 4年生(京都府立東宇治高等学校 出身)
ホテルや航空業界への就職に活かせると考え、「海外キャリア実践Ⅰ・Ⅱ」を履修しました。インターンシップ先に選んだのは、文化も習慣も異なるネパールのリゾートホテルです。渡航前には、物価や食生活など、徹底的に調べました。特に宗教には細心の注意を払い「左手は不浄」とされるヒンドゥー教の教えに倣って、右手だけを使うよう意識しました。また、先生や先輩からのアドバイスをもとに、現地で想定されるトラブルの対処法や、訛りの強い英語への対策も万全を尽くしました。しかし、現地で直面したのは想像以上に高い「言語の壁」でした。ネパールも日本も英語は第二言語であり、訛りに慣れるまで意思疎通は困難を極めます。それでも諦めず、ジェスチャーを交えながら積極的な対話を続けていると、ある日「このセクションにも働きに来てほしい」と声をかけられたのです。仲間と認めてもらえた気がして、胸が熱くなりました。
インターンシップで得た最大の学びは、接客に対する意識の変化です。日本のおもてなしとは異なる、ネパールならではのあたたかなホスピタリティや、お客さまの文化的背景を尊重する姿勢に触れ、視野が大きく広がりました。スタッフ同士が部署の垣根を越えて助け合う姿も、日本ではなかなか見られない光景です。年功序列に関係なくプライベートでも交流するほど、スタッフ間の絆が強いことにも驚きました。異文化を持つ人々と協働し、信頼関係を築いていくなかで、英語を介したコミュニケーションにも自信がついた気がします。キャリアへの考えもより明確になり、ホテル業界に絞って就職活動を行った結果、憧れのホテルから内定をいただくことができました。ネパールでの経験は、今後のキャリアにおいて大きなアドバンテージとなると確信しています。地道な努力を重ねて成長し、いつか必ず「海外のホテルで働く」という夢を実現します。
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▼解決を目指す「社会課題」

佐久間 萌衣さん
グローバルスタディーズ学科 4年生(兵庫県立⻄宮北高等学校 出身)
語学力の向上はもちろん、異文化や国際問題への理解を深めるため、提携留学先として、アイルランドに加え、短期語学研修を利用し、ニュージーランドとカナダの3カ国での留学に挑戦しました。ヨーロッパ、オセアニア、北米とまったく別のエリアを選んだのは、国ごとに違う英語訛りや生活習慣の違いを肌で感じ、比較したいと考えたからです。海外生活をとおして、国や人によって価値観が大きく異なることを体感し、多様性を受け入れる柔軟な心が養われました。現地の授業では、日本以上に積極性が求められます。わからないことは解決するまで質問し、間違いを恐れず発言する現地学生の姿に最初は圧倒されました。しかし、その環境に身を置いたことで、「自分の意見をしっかりと持ち、堂々と主張する」姿勢が身につきました。3度の留学を通じて、環境の変化に動じず前向きに取り組む精神的な強さを得たことは、私にとって大きな自信となりました。
留学前には大学のサポートデスクを活用し、現地の情報を収集しました。アイルランド留学の直前に体調を崩した際は、学校やホストファミリーとの調整、航空券の手配まで親身にサポートしていただき、安心して渡航することができました。留学を重ねるうちに対応力が鍛えられたのか、現地での交通トラブルや言葉の壁にも冷静に向き合い、その時々の状況に応じて落ち着いて対処できたと感じています。苦手なことも新しいことも「まずはやってみよう」と前向きにとらえられるようになったことが、一番の成長かもしれません。留学先で韓国人の友人ができたことをきっかけに、現在は、韓国語の勉強も始めています。英語以外の言語を学ぶことで、さらに深く異文化を理解したいという意欲が湧いてきました。留学で培った、語学力と異文化理解のスキルを自らの強みとし、グローバル社会で活躍したいと思います。
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▼解決を目指す「社会課題」

西添 友梨さん
グローバルスタディーズ学科 2年生(大阪府立花園高等学校 出身)
世界トップレベルの環境で自分を試したいと考え、カリフォルニア大学バークレー校への留学を決意しました。留学に向けて最も注力したのは、英語力の強化です。ネイティブの友人と交流し、若者言葉からスラングまで生きた英語を学びました。入念に準備したつもりでも、ディスカッション中心の授業に全くついていけませんでした。発言しなければ出席していないとみなされるほど厳しい環境下で、当初は英語へのコンプレックスから自分の殻に閉じこもっていました。転機となったのは「パブリックスピーキング」の授業です。「完璧でなくてもいい、自分の言葉で伝えることが大切」と声をかけられ、意識が劇的に変化したのです。間違いも学びの一部と前向きにとらえ、自ら積極的に発言するよう心がけると、学期末には先生から「最初とは別人のように成長したね」と褒めていただけるまでになりました。
留学生活で得た最大の気づきは、「自分にとっての当たり前は、他者には通用しない」ということです。多様なバックグラウンドをもつ学生との交流を通じて、文化や価値観の違いによって、物事の感じ方や考え方が大きく異なることを知り、相手の価値観を理解し受容する柔軟性が養われました。さらに、日本では意識していなかった社会問題やキャンパス内の社会格差の現実を目の当たりにし、社会をより広い視野で俯瞰できるようになった気がします。また、現地で多くの人に助けてもらった経験から「次は自分が誰かの助けになりたい」と思うようになり、行動も大きく変わりました。困っている観光客や留学生を見かければ迷わず声をかけ、サポートを実践しています。留学を通じて得た共感力と行動力、そして精神的な強さを他者に寄り添う力に変え、自分の世界と可能性をさらに広げていきたいと考えています。
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藤岡 依弥さん
グローバルスタディーズ学科 4年生(鹿児島県立指宿高等学校 出身)
高校時代からジェンダー学に興味があり、この分野が専門である中根先生のゼミを選びました。「グローバリゼーションがもたらす国際的な制度」という大きなテーマから、個々の興味を深く掘り下げていくのが、ゼミのスタイルです。ゼミでは、最近のニュースについて意見を交わしたり、互いの研究内容や留学で得た知見を共有したりと、常にオープンな雰囲気で議論が交わされます。研究テーマも、子ども支援政策やオーバーツーリズム、児童労働など多岐にわたり、仲間が取り組む研究に刺激を受け、自分だけでは得られない視点にも出会えました。それぞれの熱意を尊重し、不足を補い合いながら学びを深めていけるのが、最大の魅力です。意見や情報の正確性、多元的な見方に対して、先生は的確なアドバイスで、自由な探究心を支えてくれます。
「なぜ北欧は幸福度が高いのか」という1年次からの疑問を探るため、デンマークに留学しました。超福祉国家デンマークで得た「幼児教育のあり方が幸福度につながる」という気づきをゼミで共有すると、仲間から歴史的背景や経済的な側面など、多様な視点による質問や指摘が返ってきます。こうした対話を通して、研究がより深い考察へと昇華していくのを実感します。ゼミ生との闊達かつ多角的な議論により、社会課題とは、政治・文化・歴史といった要因が複雑に絡み合って生じるのだという理解に辿りつきました。物事を地球規模の課題として幅広くとらえる視点が養われたことも、大きな成長です。「幸福度とジェンダー学、教育」というテーマで研究をさらに深化させ、この研究成果を、未来を担う子どもたちのために役立てたいと思います。